0.新たな人生
初投稿です
趣味書きなので、至らない点が多くつまらないとは思いますが、意見感想を貰えたら有難いです
その日僕は、
その時僕は、
死んだはずだった
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ふと目を開けると、椅子に座っていた。木で作られた、普通の何処にでもある椅子だ。一つおかしな点を挙げるとしたら、周りの光景だ。白っぽい、でも完全な白ではない、そんな色が延々と続いている。
『目が覚めたようだね』
さっきまで誰もいなかったはずなのに、後ろから声がした。振り返ると、男の子がいた。
ガラス細工の様な透き通った青い瞳をした男の子だ。髪は短めの金髪で顔立ちは、とても整っている、将来の姿が楽しみになる程に。
『何故君がここに居るか、理解出来てる?』
そんな事は知らない、僕は確かに、あの瞬間死んだはずなのだから。
『分からないようだね。なら僕が説明してあげるよ。君はね、選ばれたんだ!』
選ばれた?益々意味が分からない、というか、この男の子は一体誰なんだ...?
『あ、僕?僕はね、君のような人間達を異世界に送り届ける役目を担っているんだ』
「え、もしかして……神様?」
『アハハハッ!そんな大層な存在じゃないよ、そうだなぁ。敢えて言うなら、上級天使かな?名前はアシエル、短い間になるだろうけど、よろしくね。人間くん』
そうか、天使か。神様じゃ無いんだな……は?人間くん?僕にはちゃんと名前がある
「僕には名前がある!
僕の名前は…………あれ?」
『ああ、大丈夫。ちゃんと名前があるのは分かってるから。ただ、折角第二の人生を歩むんだよ?
だからさ、君の記憶にある、名前に関する全てを封印させて貰ったよ』
何を言っているんだ?封印?
そんな勝手なこと認められるか!親から貰った大事な名前なんだぞ。
『まあ、お詫びとしてチートを授けてあげよう。本来は一つの所を、なんと!三つまであげよう』
…………はあ。諦めるしか無いのか。
チートか、何でもいいのかな?
魔法を使ったり、不老不死になったり、モンスターを使役したり。色々やれるのかな?
「アシエル?だっけ?
そのチートってのは何でもいいのか?」
『うん、基本的にはなんでもいいけど、不死の力とかは無理かな』
「僕が行く世界はどんな世界なんだ?」
『君達、人間の世界に存在する、二次創作でも描かれている、剣と魔法の世界、のような世界さ。
人族から、獣人、天使に悪魔、竜人に龍と呼ばれる存在。たしか、機械人なんかも存在しているはずさ』
「モンスターってのはいるのか?」
『そうだね、存在しているよ。
他に質問はあるかい?』
「最後に一つだけいいか?
最初に言ってたけど、選ばれたってどういう事だ?」
『それはね、君が死んだ時の事が関係している』
「死んだ時?なにか特別なことをしたのか?僕は周りの人間たちと同じように死んだと思うんだが?」
『君の住む地域に、爆撃が降り注いだ時。あの時、君だけが、人を助けたんだ。自分の命と引き換えにね。
君が助けた双子の兄妹は無事に親と再開できたよ?良かったね』
「そうか。多分無意識に身体が動いていたんだな、それが僕だけが異世界に送られる理由なんだな」
『もう、いいよね?チートは僕が考えておいてあげる。
さあ、新たな第二の人生を楽しんでね』
「ああ、またな、アシエル」
イマイチ、状況が状況なだけに、不安な事もあるけど、行こう、異世界に!
『またね、憐れな人間くん』
アシエルがなにかを呟いた瞬間、意識が朦朧として行くのが分かった。




