46、真実~私、の不確実性~
この作品はフィクションです。
………………
………………
………………なんだろう。
何かに呼ばれているような気がする…。
いや、呼ばれている、というか……………、なんだろう。なんて言えばいいのだろう。
声や音は聞こえない。けど、何故か、呼ばれているような気がする………。
……………
……………ん?
私は……………私。………だよね?
……………ん?
私だよね、って言っているのは、私、だよね?
自分で自分が思考しているという当たり前のことに対して、何故か、自信が持てない。
……………。
今の私は、寝ている。はすだ。
後輩くんに散々説教されて、疲れ果てて、家に帰って、そのまま寝た。はずだ。
……………。
何故だろう。
何故、こんなにも、確信が持てないのだろう。
………あれか。
後輩くんに散々説教されたから、自分が揺らいでるんだろうな。
本当にこのままでいいのか、って。いいに決まってるのに。
まだまだダメだな、私も。あれしきのことで揺らぐなんて。もっと、自分の意思をしっかり持たなきゃだ…。
そう思った刹那。
私の意識は、強烈な光に飲み込まれた。
抗うことなど出来ず、
そして、
私の意識の中に、様々な光景が、連続写真のように、一気に飛び込んできた。




