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ALT杯決勝 その4

「あ、あの、カゲロウさん……」

「お、おう……」

なんだかどっちっもガッチガチに緊張してる。

きっとここにヒバナがいたら「付き合い初めて間もないカップルか!?」っていっただろう。

「「あ、あの」」

「そ、その、おさきにどうぞ」

「い、いや、その、なんだ……すまん」

また2人で俯いて固まる。

「な、なぁ、さっき言ってたのは本当なの、か……?」

「う、うん……」

私もカゲロウさんも俯いてるからわかんないけどたぶん2人とも顔を真っ赤にしてると思う。

「その、だな……こういうのは俺も初めてで、どう返したらいいか、わからん……」

へぇ~、やっぱりカゲロウさん案外初心なんだね、みんな逆に高嶺の花すぎて声かけれないとか?

そんな風に字面だけだと冷静っぽく見えるかもだけど、そんなことなくて心臓バックバク。

なんかもうヤバイ、ヤバみがヤバい、ヤバイisヤバイ。

「ま、まぁとりあえず今は大会に集中しよ?」

「お、おう、そうだな!」

おぉ、カゲロウさんが「!」使ってるの珍しい、それだけ慌ててるってことだね。

……かわいいなカゲロウさん。

カッコいいうえにかわいいとか、最強すぎるでしょ。


「ど、どうだ? 落ち着いたか?」

「うん、私は大丈夫、そっちこそどう?」

よし、だいぶ落ち着いてきた。

「あぁ、俺ももう大丈夫だ」

ふぅ、これでとりあえずは大会に望める……はず。

ん? しらす? しらないよあんなの。

「いや~、1時はどうなるかと思ったけど、案外なんとかなったね~」

ん? しらす!?

「たしかに死んだはずじゃ……!」

「にゃっはっは! 私は何度でも蘇るのだよ!」

「な、ぬわんだってぇえ!?」

やけに大袈裟に驚く私、それに対しカゲロウさんは

「・・・・・・」

固まっていた。あんなこと言ってきたのが急に目の前に現れたからビックリしたんだろう、私もビックリした。

と、そんな風に軽い茶番をやってるときだった・・・・・・

「ふっふっふ、ウチが来たで!」

「「「だ、だれだ!」」」

「だ、だれだ! と聞かれたら、答えてあげるg」

「あ、それもう私が前やったからパスで」

「なんでや! そんなヒドイこと言わんといて、ウチ、泣いちゃうで?」

泣いちゃうといいつつもうすでに少し涙目なロンちゃん。かわいい。


カゲロウさんが帰ってきてから5分ぐらいだから・・・・・・5分で3km走破しつつあの罠群突破してきたの!?

「ロンちゃん、恐ろしい娘・・・・・・!」

「急にどないしたん?」

あ、声に出てた?

「これは失敬」

「? まぁええけど、どうせ『速すぎ!?』的なの驚いてたんやろ?」

む、合ってるから言い返せない。

「ふっふっふ、ウチはあのダンジョンをクリアしたんやで? この程度昼飯前や!!」

「朝飯前じゃないの?」

しらすが的確なツッコミを入れる。

「流石にそこまで簡単なことやないで? 何回か死にかけたし」

なるほど、簡単だけど余裕ってほどじゃないから「昼飯前」なのね、納得。

「さてと、ここまで来たけど、自分、どないすんの?」

私を舐めちゃあいけない、1回しか使えないからできればしたくなかったけどロンちゃんが来たなら仕方ない。

「しらす、カゲロウさん、ちょっとこっちきて」

「あぁ、わかった」

「りー」

私が座ってる玉座の近くに皆を呼んで額を突き合わせる。

これでロンちゃんからは作戦会議をしてるように見えるだろう。

「ん? 作戦会議? ええよええよ、それを待つのが強者の余裕っちゅうやつやからな!」

もう背伸びしてる感ヤバくてホントロンちゃん天使。

「さ、皆、予定通りやるよ」

「げ、あれやんの?」

もうしらすはなにをするかわかったらしい。

「あれ・・・・・・あぁあれか、わかった」

2人とも理解したっぽいから抱き寄せる。

「ふぇっ! 急にどうしたん自分!? か、カゲロウさんを抱き締めて」

どうやらロンちゃんにはしらすが見えてないみたい。

ま、急に男女が抱き合ったら(正確には抱き「合って」ないけど)そっちに目がいくよね。

でもロンちゃんが錯乱したなら好都合、早速仕掛けたトラップを発動する。

すると・・・・・・

「ん? ・・・・・・はぁぁぁぁぁ!?」

上を見たロンちゃん思わず大絶叫。

まぁそれも仕方ない。

なぜならそこには、落ちてくる天井があるんだから。

知らない人もいると思うので一応説明。

NA○UTOのデイ○ラさんの能力です。

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C1:最もチャクラ消費が少なく威力の低い爆弾。牽制や飛行する際など、色々な場面で使われている。


C2:かなり大きめのドラゴンの形をしていて飛行もでき、ドラゴン自身が口から起爆粘土で出来た飛行物体を発射出来る。さらに威力もC1と比べてかなり高い。地雷を相手の足元に敷き詰め、動きを封じた所をC2で狙い撃ちにするというコンボで使われた。


C3:デイ○ラ十八番の起爆人形。単純に威力が凄くて、我○羅の砂の盾が無ければ里を吹き飛ばす程の威力が有ります。


C4:自分自身の口で起爆粘土を食らい、デイ○ラの姿をした巨大な人形を出現させる。超高火力な大爆発をする、と見せかけ不発? と見せかけ、本当の狙いは超小型爆弾でそれまでとは違い、相手の身体を内部から破壊するというかなり性悪な術。範囲内で呼吸するだけで爆弾がセットされるので、作中でもこれを対処出来るキャラはかなり絞られる。


C0:最終奥義の自爆。自分の胸元の口に起爆粘土を食わせ、半径10㎞の大爆発を起こす。究極芸術。

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