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結果発表その3

「それではいよいよ最後の部門、総合ランキング~!!」

「うおおおおおお!!」

「このランキングは全ての部門を統合した順位を発表します!」

ついに総合ランキングきた!!

「あ、ちなみに今まで発表した部門以外にもいくつかランキングはあるので気になる人はこのURLから見てくださいね」

そういってアルティちゃんの目の前にURLが表示された、後で見てみよっと。

「あ、このランキングは5位まで発表します。景品も他のより豪華なので期待してて下さいね」

「ウチらものってると良いな~」

「入ってますように~!」

「それではまず第5位!」

5位でも入っててほしいから呼んでほしい気持ちともっと上に行きたくて呼んでほしくない気持ちがあって複雑!

「第5位は~、ヒバナさん! あなたです!!」

「うおおおおおお!!」

「ぬあー! 5位か~、残念」

「5位で残念って……やっぱトッププレイヤーは言うことが違うねー」

「ふふ、まぁね」

「これはウチにも希望あるんちゃう? ワンチャン自分抜いてる可能性あるで!」

「まっさかー、まだまだ君じゃ抜けないよ。ふぉっふぉっふぉ」

「ぐぬぬ、後で後悔せんでよ!」

「それでは第4位! 第4位はなんと! あのヒバナさんを抜いて……ロンさんです!!」

「うおおおおおお!!」

「いやったーーーーーーーー!!!!!!」

「な!? 嘘……でしょ……!?」

あ、ヒバナ抜かれた、これは盛大にからかってやらねば。

「おめでとう! やったねロンちゃん!」

「ついに因縁の宿敵を倒したな、おめでとう」

「ありがとうな!!」

2人でロンちゃんを褒めまくる。

「あれ? あれれ? 自分、なんかさっき言ってへんかった??」

「……!!」

ヒバナがどんどん真っ赤になってる、なんか面白い。

「ん~? なんか面白い事になってますね」

アルティちゃんがすっごい「愉悦ッ!」って感じの笑顔でこっちに飛んでくる。

「さてさて、それでは総合ランキング4位とそれに負けた人にインタビューしてみましょっか」

「にゃ!?」

なんかヒバナが恥ずかしさやらなんやらでプルプルしてきた、動画とっとこ。

「それではロンさん、4位になった心境はいかがですか?」

「いやー、えらいうれしいわ。みんなありがとうな!」

「うおおおおおお!!」

「それでは、プッ、ロンさんに、クスクス、ざ・ん・ぱ・い、したヒバナさん、プークスクス、お気持ちをどうぞ、あっはっはっはっは」

あの子最後耐えきれなくて爆笑してるし、てかほんとあの子のAIすごいわね、攻め時と攻め方をしっかりと熟知してる。

「あ、あ、あ……!!」

「ん? どうしたんですか? 負け組さん、なにか言いたくないことでもあるんですか負け組さん、さぁ感想をどうぞ負け組さん!」

「むにゃーーーーー!!!!!!」

あ、逃げた。

「ありゃりゃ、逃げちゃいましたか…………あー楽しかった!!」

そういうアルティちゃんはすっごいスッキリしたような顔をしていた。

かわいい、かわいいんだけど……ドSすぎるでしょ……。

「ちょっと追ってくる!」

「あぁ、行ってこい」

「すまんなあ、ちょっとやりすぎたかもしれん」

「ううん、私も一緒になってやってたしみんな同罪だよ。それじゃ行ってくる!」

「行ってらっしゃいトーカさん」

「うん!」


うっはヒバナはっや、出てきたはいいけど追いつけるかな?

あ、そうだ! あの砲台に私入れて人間砲台にしよう、あのとき壁上りしたみたいに。

この神罰之爆炎つかって対象を打ち出すシステムを爆炎砲と名付けよう。……ヤバいめっちゃ厨二。

まぁいいや、3,2,1,ゴー!

「うひゃーーー!!」

ヤバいヤバい速すぎる! めっちゃ怖い!

でもなんか……

「たのしーーーー!!」

絶叫アトラクションみたいでハマる、ヤバいめっちゃ楽しいこれ。

あ、もうちょっとで追いつくけど……これなんか追い越しちゃいそうじゃない?

このゲームは街中でもダメージあるんだよなー……普通に死にそう。

とりあえずさっきとおなじ要領で勢いを殺そう。

4個神罰之爆炎をつかった所で勢いが無くなった。位置も丁度もうすぐヒバナが通るあたりだから上手く出来たみたい。

「さて、どうやって止めよっか」

ヒバナの今でてるスピードだと私じゃ吹き飛ばされる可能性がある。

よし、落とし穴を掘ろう。スキルを使えば一瞬で作れるから便利でいいね。

いくつか穴を掘ってっと。

……あれ? ここって街中だからこんな大穴開けちゃまずいんじゃ……バレる前に消せば大丈夫でしょ!

「うにゃーーー!」

あ、ヒバナ来た。

「ヘブシッ!!」

落とし穴の壁面にぶつかって、

「なーーーーー!!!」

落ちてった。そして……

「うひゃーーーーーーー!!!!」

下に仕掛けた爆炎砲によって真上に打ち上げられるヒバナ。

急いで落とし穴を消し、クッションは敷かない。

「あひん」

ベチョって感じでヒバナが落ちてくる。

なんか今の流れすっごいテンポ良かったわね。

「さて、とりあえずは落ち着いた?」

「おちつけるかバカーー!!」

そりゃそうだ、むしろあれで落ち着いたら大分ヤバいと思う。

「ごめんねヒバナ、流石にちょっとやりすぎた」

「トーカちゃん……」

「みんな謝っといてって言ってたよ……アルティちゃん以外」

「まぁあの子は本心から愉しんでやからな~」

「どう? ヒバナ、戻ってくれる?」

「全然いいよ、飛び出したのだって半分ネタみたいなもんだし」

ふふ、どうだか。

「それじゃあ先帰ってるね」

「へ? 私のスピードについてこれんの?」

「むぅ、ヒバナがめっちゃ速いのは知ってるけど言い方ムカツク」

「ごめんごめん」

「それじゃあちゃんと帰ってきてね」

「え? ホントに私より速く帰れるの?」

「もーまんたいよ、なんなら賭ける?」

「お、いいね。じゃあ負けたら今度スイーツ奢りね」

「ん、了解」

「それじゃあ……用意、ドン!」

ビュン! と駆け出すヒバナ。

さて、ちゃちゃっと用意してっと……

「スイーツはもらった!」

3,2,1、ゴー!

そして私は、風になった。

おかしい……2話で終わるはずだったのに……!

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