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84.33  作者: ゴリラ
2026 三月
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90/93

四月十八日 土曜日

春陰や 小雀空に 小言言う

しゅんいんや こすずめそらに こごという


「ちゅ、ちゅ、ちゅう、ちゅ、ちゅ。ちゅちゅ、ちゅう、ちゅちゅちゅ」

「どこから聞こえるのだろう」

鳥の声が響きます。

朝の空気が澄んでいるからでしょうか。

それにしては、大きな鳴き声です。

しかも、その一羽が、ずっと、鳴き続けてています。

「おもしろいなぁー」

私は、声の主を探しました。 

「椋鳥でしょうかね」

少しお腹の太った、中年の灰色の鳥を想像しました。

反対側の屋根を見ます。

1羽も止まっていません。

その間も、ずっと、囀りが聞こえてきます。

「おかしいなぁ、どこだろう」

私は、遠くのビルのアンテナも見つめました。

空を過ぎる鳥がいましたが、翼を広げて急いでいます。

「あれじゃないしなぁ」

そのまま、目の前の電柱を見上げると、電線の留め具かと思うほどの小雀がいました。

「あれ?あれか」

嘴を斜めに上げて、喉から声を振り絞っています。

薄茶の胸には、早なる動悸が透けています。

プンプンと怒っているのでしょう。

「初めてのデートなのに、曇り空。ひどいじゃないか。どうしてくれるよ」

小雀は羽の艶もよく、乱れもありませんでした。

きっと、昨日の夜、念入りに、手入れをしたに違いありません。

春の晴れた空、一緒に追いかけあい、お気に入りの場所に案内するつもりだったのかもしれません。

「ほら、綺麗だろ」とか言いながら、彼女の目を盗み見ます。

ものすごく大好きですから、真っ直ぐには見れないのです。

もし彼女が寒そうに震えていたたら、そっと寄り添って風を遮ります。

そのために、毛繕いもしたのです。

私は、電線の下で、ずっと、続く、お小言に耳を傾けました。

小雀は、不意に飛び立ちました。

反対側の家の屋根のアンテナに止まります。

そこで、少し囀り、それから北の方へ去っていきました。


一方で、私は思うのです。

あの囀りは、私に何かを知らせようとしたのでしょうか。

スズメの言葉がわかったら、

「ちゅ、ちゅ、ちゅう、ちゅちゅ」の一節と「ちゅ、ちゅ、ちゅう、ちゅ、ちゅちゅ」の一節が何を意味するのかわかります。

それが、楽しいことのなのか。

それとも、悲しいことなのか。


英語

Under spring grey sky

A baby sparrow chirps

Sharp small scoldings


中国語

春阴天

小麻雀对着天空

在发牢骚





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