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84.33  作者: ゴリラ
2026 三月
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76/93

四月五日 日曜日

今日の季語は「桜餅」です。

もう、食べましたか?

上の空 頬杖を解く 桜餅

うわのそら ほおづえをとく さくらもち


昨日、スーパーで、桜餅のパックを見かけました。

「春だなぁ」と手に取りました。


子供の頃、「なぜ」を考えてばかりいました。

私が眉を寄せて、「何故」を質問し始めると、母は口を半ば開き、見つめていました。

そして、ため息をして、首を振ります。

父は「どうして、お前は深く考える?」と言い、私の目を覗き込みました。


私の質問に、真正面から答えてくれる人はいませんでした。

そのため、私は上の空で、頬杖をついていることが多かったような気がします。

「どうして、私たちは生きているの?」

そんなようなことです。

「お隣から、桜餅をいただいた」と声がしました。

母が小さな菓子のケースを持って、戻って来ました。

「えっ?」

私は目が覚めたように頬杖を解きました。

ピンクの柔らかい一掴みには、優しい湿り気があります。

内側には、こし餡が隠れているのです。

口に含むと、桜の葉の香りと甘味がひとつになりました。

そして、合間に飲む、緑茶が清しさを吹き込みます。


今でも、桜餅には、抗えません。

全てを放り出して、席につきます。


かつて、思考の迷い路から、抜け出したように。


英語

Lost in empty space

The spring scent pulls me back

Sakuramochi sweet treat


中国語

托腮思空事

酥香味引手

春意在茶中





緑茶とほうじ茶、いつも迷います。

お茶の時間は、楽しいですね。


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