14/93
一月二十一日 水曜日
冬の陽の 窓辺の椅子 小しあわせ
ふゆのひの まどべのいす こしあわせ
日頃、雑用に追われ、髪を振り乱していると、心の中で呟きます。
「がんばろう、楽園はもうすぐだ」
今日は、やっと時間を見つけました。
窓辺に、温かい飲み物を持って近寄ります。
外は、雪が降っています。
私は安楽椅子に身を預けました。
冬日の午後、ここは、南の島よりもくつろげます。
手足を伸ばすと、体の力が抜けていきました。
差し込む陽に顔を向け、湿った空気を胸に吸って、ゆっくりと吐きます。
私はもう、スライムです。
泣きながら落ちる濡れ雪と雲間に滲む太陽を眺めます。
足早に過ぎる人に、こっそりと手を振ります。
建て付けが悪く、隙間風が頬や耳先をかすめます。
それでも、ほんのひととき、私は王様です。
窓のそばには、小さな幸せの包みが転がっている。
そんなふうに思うのです。
英語
Winter sun
A chair by the window
Small happinesss
中国語
冬日陽
窗边的椅子
小小的幸福
スペイン語
Sol de invierno
Una silla junto al ventanal
Pequeña dicha




