☆説明会
前回投稿日 2015/3/17
前回のお話 教会に保護されてる人を引き取り結婚を前提として解放するための手段として、男性労働者の確保に動いた。
翌日ゆっくりとした食事の後労働ギルドに向かった。
狩り部隊の人も一緒に説明を聞いてもらうことにする。
とりあえず十五人ほどの人が集まっていたので一安心である。
説明はギルドの一室を借りて行った。
仕事の内容は募集通りの力仕事と雑用中心だと伝える。
また狩りや用心棒のような荒事担当も希望すれば任せたいと伝えた。
報酬に関しては荒事担当のほうが高いが、雑用担当となるものでも有事に荒事対応してもらえるならそちらの報酬にすると説明した。
一番心配してるであろう女性の下で働くという事に付いてだが、基本的には俺が仕事全体を管理するが一人では回りきれないため奴隷の女性に監督を頼むことにしたと説明した。
奴隷を使うのは、労働者の評価が不公平にならないためと俺の指示を間違いなく伝えるためだと説明した。
あくまで直接の上司は俺であり、監督する奴隷達は目であるということだ。
こう説明することで殆どの人が理解し納得してくれた。
その後独身者を募集した理由も説明する。
ただし女性に対して高圧的に出たりすることが無いようにと、俺が女性達の親代わりでもあるので付き合う時には一度報告することを義務付けるとも説明した。
これは仕事を探してる人からするとおまけなので特に反対もなく受け入れられた。
気に入らなければ付き合わなければ良いだけなのだ。
この説明会の結果九人の男性がうちに来ることになったが、馬車には乗り切れないため明日自力で拠点まで来てもらうことになった。
ボガレの場所はわかるようなので、ボガレで拠点の場所を聞いてもらう。
新入り十人を含む俺達は、一足先に馬車で拠点に戻った。
もちろん教会への寄付も出来るだけ行っておいた。
拠点へ向かう道すがら新人十人に読み書き計算のレベルを確認した。
製造部門は技術の流出を避けるために解放を希望しない子達で運営したい。その為宿と購買部のメンバーを新人と入れ替えたいと思っているのだ。
六人が読み書きが出来、その内四人が加減算ができるようなので、その四人を中心に今のメンバーに教育してもらうことにした。
拠点内の施設なのでそう堅苦しく考える必要はないが、将来的に町に新店舗を出しそこを任せたいとも思っているのできっちり教育してもらうよう頼んだ。
明日からの指示も出し終えたので風呂に入って休むことにするが、新人は俺が上がってからしか風呂を使わないように言いつけた。
俺と関係を持つ予定もないし他の男性の妻となってもらう予定なので俺との混浴は避けようと思ったのだ。
翌日昼過ぎに男性達が到着した。
海岸の広いところで待っててもらい、ユーリをはじめとする解放予定の無いものに集まってもらった。
そうして集まった男性に説明を開始する。
ここに居てる子の顔を覚えて、決して手を出そうとしないようにと。
逆にここに居てない子に関しては自由に恋愛対象としてもらっても構わないと説明した。
ただし無理矢理言い寄るのは禁止で、発覚次第追放することとなり、契約違反ということで報酬も支払わないとも説明した。
労働条件に関しては全員が荒事にも対応するとのことだったので、狩り三人、雑感店雑用一人、宿雑用二人、警備三人をローテーションで回してもらうことにした。
何時もが同じメンバーとならないように、一人ずつずれていく形を取る。
なので狩りを三日、雑貨を一日、宿を二日、警備を三日と一人が九日で一周するようにした。
警備の三日目は基本的に休日とし大きな問題が発生したときだけ休日出動してもらうことにする。
これで八日働いて一日休むという形になる。
休みが少ないようだが、この国では完全休養日があるほうが珍しいらしいので問題ないだろうと思う。
それに完全自由ではないが警備の日は何もなければだらだらしてても問題ないのだから疲れが溜まるということもないだろう。
こうしてお見合いオプション付き職場の運用に向けての一歩を踏み出した。
新しい子達が育っていけば、どんどん追加していき職場も増やしていこうと思う。
正直儲からなくても良いのだが、今は何をやっても成功する気がする。