面影
AIとの共同執筆です。
「はい、クエスト受注しました。ところで、いつも気になってたんですけど、なんでいっつも一人なんです?」
受付嬢の何気ない問いに、男の背中がわずかに震えた。
いつもなら「…死にたくないだけだ。」と突き放すはずの彼が、その日はふと足を止め、遠い空を見つめて語り始めた。
「……昔さ、妙に俺に懐いてくれた奴がいたんだ。嬉しかったんだよ。だから、つい自分の力を見せびらかしたくて、分不相応な場所に連れてったんだ…。俺が守れると思ってた……バカだよな…。」
男の語る「その子」の最期は、言葉にするのも憚られるほど凄惨なものだった。
それ以来、彼は誰とも組まない。誰かを守る資格も、誰かと共にある資格もない、と己の魂に誓いを立てたのだ。
「俺が冒険者を続ける理由は贖罪のため、と、単に死に場所を探してるだけなのかもな、なんてな。」
寂しげな笑みを残し、男は受付嬢に背を向け「じゃあ、行ってくるわ。」といつもの調子で手を振ってギルドを出て行った。
受付嬢はただただ「…いってらっしゃい。お気をつけて…。」と言う事しかできなかった。
それが人が彼を見た最後だった。
いつもの調子でいつものように彼は歩きダンジョンへ向かい、そして星となった。
彼がどうやって死んだか。
それは誰にもわからない。
ただ、後にギルドが回収した彼の顔にはどこか達成感のようなものがへばりついていた。
……死の間際、視界が白く霞んでいく中で、彼は不意に思い出す……。
あの日、最後に話を聞いてくれたあの嬢ちゃんの顔が、かつてのあの子の面影と重なっていたことに。
(ああ……そうか。最後に誰かに話せたのは、あいつが許してくれたからなのかな……。
ごめんな、今、そっちに行くよ。
話…たいこ…とがた……くさ…ん…あ…るん………だ……………。)




