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報われ……ました?

やっと終わります!

三話構成でした。


「いるの?」

「えっ?いや、いないけど、例えばの話で」

「誰?特徴教えて。教えてくれないなら、レイシャの周りにいる男全部手当たり次第に食い散らかす」


グルル、と喉が鳴る。まずいな。本当に怒らせてしまったかもしれない。


「クレバス、今のはただの例え話で。もしいたらクレバスはどうするって話で」

「相手を潰してレイシャを俺のものにする、無理矢理でも」


獣の独占欲と縄張り意識は強い、と。本で読んだことがあった。


「今レイシャのこと襲えばいい?他の奴のものになるくらいなら、嫌われても俺のものにする」

「クレバス待って、落ち着いて」

「俺は落ち着いてる。レイシャのことどれだけ好きかレイシャが分かってくれてないだけ。冗談なんかじゃないのに!」


さっきより落ち着いてる印に、目は獣から人に戻るが、耳は相変わらずピンと立っている。


「本当はレイシャに好かれたいし合意の上がいいけど、俺が我慢してるうちにレイシャがどっか行くなら、今ここでやる。どれだけレイシャが欲しいか分からせる」

「クレ、バス」


頭の後ろにクレバスの手があり、前には彼の顔。どう考えても逃げられない。


「レイシャ、大好きだ」


首を舐めてから、私の鼻を少しくわえる。そして唇に食らいついてくる。

酸素がなく、苦しい。


ただ怖かっただけで。

結婚したくないのも、後で裏切られるのが嫌だったから。それを小さい頃見たから、トラウマになってただけで。

クレバスの愛は知ってる。それを受け止めるのが怖くて、ずっと逃げてた。


苦しい中、クレバス悔しそうな目が見えた。あぁ、受け止めなきゃ、って。


力の限りクレバスを押し返し、唇を離す。

悲しみにあふれた彼の目を見て、そして彼に抱きついて鼻を少しくわえてキスをした。


人間と獣人が鼻をお互いにくわえる行為は、種が違っても好きだ、これからも一緒にいようという意思表示だ、と。

獣人のお客さんがそう言っていた。


鼻から口を離してクレバスの顔を見ると、ぽかん、としていた。


「れい、しゃは、意味、知ってる、の?」


絞り出すように、小さな声でクレバスが言った。


「知ってるよ」


そう言った瞬間、クレバスが抱きついてきた。そして耳を噛んできた。舌で舐めてきて、くすぐったい。


「レイシャ、レイシャ!好き!」

「私もクレバスのこと好きだよ」

「やっと俺のこと見てくれた!大好きだレイシャ!」


抱きついたまま耳元でそう言うクレバスがとても愛しかった。


「今まで答えられなくてごめんね」

「全然!今、俺が望んでた答え言ってくれたから、俺今めっちゃ嬉しい!」

「クレバスのこと大好きだよ」

「結婚しよ!」

「それはまだちょっと」


ありがとうございました!

初連載でした。


実はクレバス、レイシャの名前すっっごい呼んでるんです。愛ですかね……(?)

とにもかくにも、終われてよかったです。

ありがとうございます。

これからも精進します。よろしくお願いします。

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