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第21話 幕間 スポッチャに行こう 上

 ——日曜日、僕は大して予定もなく惰眠をむさぼるつもり……だったのだが、葵さんからのメールで呼び出される。

 実は僕達、メアド交換してたんです、高杉の件の後くらいから。まあそれはそれとして。

 可愛い彼女からのメールに心が踊らない男子高校生などいない。それは僕も例外ではなく、ワクワクしながらメールをスマホ画面で開く。

 件名は、【今日、予定空いてますか?】

 もしかして……これってもしかして、もしかしてデートのお誘いですか~~!!

 期待80%、葵さんと二人っきりでのデートプラン(妄想)20%、トップギアの浮かれ気分で本文を読む。


「部活はお休みですが、御影さんの発案でスポッチャに行く事になりました。ボードゲーム部の親睦会も兼ねているそうです。集合場所は反傘駅前。無料シャトルバスでラウンドテーブル1に向かいます。全員参加という事ですが、コウ君はご都合いかがでしょうか?」


 問 このメールは葵さんからのデートのお誘いですか?


 答 NO NO NO NO NO NO NO. Oh my god.


「ソウキタカ~」


 盛り上がっていた気分が少し冷め、棒読みのセリフとなって身体の外に吐き出された。

 確かに葵さんと休日を過ごせるのは嬉しい。だけど、思い描いていたのとは少し違うんだ。

 ——例えるなら、ハンバーガーショップに友達と一緒にきた時、注文を任せたらピクルス抜きって伝えるの忘れてピクルス入りのハンバーガー持ってこられた気分。

 違う違う違う違う、そうじゃ、そうじゃない。

 しかも御影さんが全員参加って言ってるのがまた怖い。すっぽかしたら地味だけどピンポイントで効果的な嫌がらせとか受けそう。

 何しろあの人、自他ともに認める性格悪い女子代表だから。

 仮に参加してもいじられそうなのがまた憂鬱……正直僕、運動神経には自信ないんですよね……

 何はともあれ——、


「参加するしかないか……」


「そうだ!そうするしかあるまい!」と僕の心の中で誰かが言っている。マジで誰?

 僕の心の声に変なキャラ付けをするのやめてくれませんか?作者さん。

 とりあえずメールに返信。


「参加します。確か飲食物持ち込み禁止でしたよね。店内に入る前の移動時間に軽くつまめるものを買ってきましょうか?」


 ラウンドテーブル1はそういうルールだったはずなので、とりあえず現地に着く前くらいにつまめるものを用意しようか。

 色々考えて無難な文面を作成。

 いくら葵さんが僕の彼女だからって変な内容(馴れ馴れしかったり、アホな内容だったり)のメールで引かれても嫌だから。まだ根本的なところで臆病者な僕であった。

 数分後、返信あり。


「御影さんからの伝言。


ユウゴと私はコーラ派なので500ミリか700ミリリットルのゼロカロリーコーラ2本と東カイト……じゃなくてロードローラーが四谷サイダーで物部日陰がリアリティゴールド、あとは適当なスナック菓子を頼む。後で金は返す。言っておくが、カロリーありのコーラを買ってきたら……………







との事です。私は飲み物を自分で買うので大丈夫です。それと、御影さんはカロリーを気にしているみたいなので気をつけてください」


 葵さんは真面目だから恐らく御影さんの言葉をそのまま伝えたのだろうけど、メールの余白が怖い………

 ついでに東先輩、御影さんにもロードローラーと呼ばれ始めたらしい。


「了解。任されました」


 付き合っている彼女へ送るものとは思えない業務連絡のような味気ないメールを送り、家を出て近所の大手安売りスーパーに向かう。

 というか、みんな希望するドリンクが炭酸系ばっかりだ。

 ドリンクはすぐに全部揃ったけど、スナック菓子はどうしようか?

 きのこたけのこ……は戦争になりそうだからやめるとして、ひつじのワルツ(羊の形のミニビスケットにチョコレートでコーティングしたお菓子。六角柱の形の箱が特徴)でいいかな。女子ウケは良さそうだし。

 ひつじのワルツは中身少ないから2つ買うとして、あとはポテチとかペッキー(細い棒状のプレッツェルにチョコでコーティングしたお菓子。ペキッと折れるのが特徴)あたりで適当に。

 選んだのを全部買って、スーパーを出る。

 買った物を全部レジ袋1つ分にまとめた荷物を持って駅前に向かった。

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