↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

三話 ステータス確認   (魔法使って思ったこと、多分詳しくステータス確認しないとこの世界滅亡するかもしれん)

                                                     とりあえず、一旦落ち着こう。

                                                                                                                      俺―アロは、まだ煙が立ち上る長さ4キロメートルの焦土を前に、深く、深く(ロボットだから形だけだけど)ため息をついた。

                                                    「いや、落ち着いてる場合じゃないって……。このまま初級魔法でも気軽に使ったら、、絶対に世界がチリになる」

                                                     何せ中身は一般人の会社員だ。

世界滅亡のトリガーを引いた破壊兵器として歴史に名を残したくはない。

                                                                           「これ、マジでちゃんと確認しないとヤバい。ふざけて他の魔法とか使ったら、この世界ごと滅亡するかもしれん……」

                                                     俺はガシャガシャと鋼鉄の腕を動かし、おそるおそる頭の中で念じた。

                

 『ス、ステータスオープン!』

 

噛みそうなのを必死に堪えて、頭の中で(ちょっと情けない声で)叫んだ。

                                                       ピコン、と軽快なシステム音と共に視界に現れたのは、MMORPG『ユニバース・オンライン』で俺が血と汗と涙(と多額の課金)を流して極め尽くした、文字通りのバグレベルの数値の数々だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【プレイヤー名】アロ

【種族】機動変幻兵器(ロウバト)

【LV】999(カウンターストップ)

【HP】999,999 / 999,999                                                      【MP】999,999 / 999,999

                                                  【攻撃力】99,999

【防御力】99,999(物理無効)

【魔 力】99,999

【素早さ】99,999

                                                                    【特性】ディファレント・モード(形態変化システム)

【初級魔法】

『ファイアーボール・改』『サンダーボルト・改』『ウォーターボール・改』

『ストーンバレット・改』『ヒール・改』

【固有装備(変更不可)】

・星割りの一撃(プラネット・バスター)

・次元格納庫(インベントリ:容量無限)

【所持金】

・0カンス(この世界)

・9,999,999ゴード(ゲーム通貨)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「……おいおいおいおい、ちょっと待て」

                                                                   画面をスクロールした俺のバイザー(目元)が、さっきとは違う意味で激しく引きつった。

魔力99999というアホみたいな数字の下にちょこんと並ぶ初級魔法。

                                                 ファイアーボールであの威力(4kmの火の道)だったのだから、他の魔法のヤバさは想像に難くない。

俺は並んだ魔法のアイコンを見つめながら、その効果を脳内でシミュレーションしてみた。

                                                                                「えーと、『改』は確か鍛え上げて出てくるんだよな、で、サンダーボルトは絶対に危ないで、ウォーターボールは大津波災害でストーンバレットは国を投げるみたいなもんか、、、、終わってるやんか」

                                                 小さな石の弾丸を飛ばすはずのストーンバレットが、俺がゲーム時代に極限まで鍛え上げた【・改】の仕  様と、カンスト魔力のせいで大陸規模の質量兵器(国そのもの)を投擲する大天変地異に化けている。

                                                                                     終わっている。この世界のパワーバランスが完全に終わっている。

                                                       さらに追い打ちをかけるように、その下にはマジで星をチリにしそうな惑星破壊兵器『星割りの一撃(プラネット・バスター)』。

                                                  おまけに、この世界のお金は『0』なのにゲーム通貨の『ゴード』だけ9999999のカンスト状態で残っているという、最強の無一文状態。

                                                                              これらゲームの全財産と、カンストした破壊スペックの全てが、一切薄まることなくそのままこの異世界に反映されていた。

                                                      「これ、後々もし誰かにステータスを見せるような展開になったら、その瞬間に俺、人類の敵として倒されるんじゃねえの……?」

                                                        物理攻撃が一切効かない防御力はありがたいが、このアホみたいな全開ステータスは絶対に他人にバレてはいけない。というか、それ以前に宿代すら払えない。

                                                              「よ~し、ステータスは絶対に隠そう! 誰かに見せる時は偽装するとして……まずは街に行って、この『ゴード』の使い道を探すか、なんとかして安全に日銭を稼ぐ方法を考えないとマジでヤバい!」

                                                    俺は冷や汗(オイル)が流れるような錯覚を覚えながら、大慌てでステータス画面を閉じたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。