感じたくなかった身体
賢治と富陽は、目の前女の子が言った発言に驚き慌
てふためいていた。2人は、女の子が言った発言じた
いは理解できたが目でとらえた情報のせいで、全てを
拒絶してしまいそれらを全否定をしてしまう。2人は
思わず逃げようとするが、女の子に腕を掴まれて逃げ
れなくなってしまう。振りほどこうとしたが力が強す
ぎて痛みで動けなかった。
「どうやら俺らの勘違いだったみたい。俺らは、本物
の友達を探さないといけないので!それではまた。」
「2人とも待って!鈴は俺だよ!勘違いじゃないよ。
自分でも何が何だか分からないんだ、気づいたらここ
にいて、こんな姿になってたんだから。2人はとりあ
えず無事みたいだね」
「今更かも知れないけど、俺の上着で良いなら羽織っ
てくれないかな?失礼の無いように目を見て話したい
けどこのままじゃ無理だと思うから。改めて聞くけ
ど、君がもし本当に鈴なら、証明してくれないかな?
見た感じ制服はおろか学生証すら持ってないように見
えるけど?」
「ぐっ、確かに!一体どうやって証明すれば…。証明
するための物さえあれば楽なのに。そ、そうだ。俺ら
3人しか知らない出来事を話せば分かってもらえるは
ず。確かあれは、富陽があんな事をして、賢治と俺が
助けに行ったけど…。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!その話だけはやめてく
れ!分かったから分かったから。一旦信じるよ、でも
まだ君が俺らが知ってる鈴本人って事を確信した訳で
は無いからな!。ふぅー、急に疲れが来た気がする
よ。しかし、富陽は、逃げようとしてから全く行動も
しないし全く喋らないな?」
「ほら、だって、俺は苦手だからさぁー。目の前の子
が鈴って言っても…、女の子には変わりないからさぁ
ー、どうしたらいいか分からないから…。(グウーー
ーーー)ごめん、重い空気だったのに空腹でお腹鳴っ
た。まるで、数日間水も食事も摂ってない気がする、
少しギスギスしてるかもだけど、先に食料を探しに行
かないか!」
「あ!それなら。あっち方向から匂いがするよ!多分
この匂いは、肉を焼いてるのかな?いつもならこんな
にハッキリ分かんなかった気がする。匂いを嗅いでた
ら自分もお腹が空いてきたかも。行く当てもないし、
とりま行ってみる?」
「みんな意見は同じってことか。走ると余計に腹が空
きそうだしゆっくり行くか。あ、えっと…。り、鈴。
案内してもらってもいいか?俺らは匂いすら感じない
から多分道に迷うだろうからな」
鈴は、賢治が言ったように先導するかたちで前へと
あるきだす。
「分からないんだ…そっか。じゃぁー、ついて来て、
こっちの方向で匂いがするから。多分そんなに遠くな
いからすぐに着くと思うけど。(う。ヤバ!さっき、
賢治から借りた上着が身体に触れて余計に…それに、
こんなに揺れる物なのか?何だか恥ずかしくなってき
たかも、自分の身体なはずなのにとてつもなく罪悪感
を感じてしまう。こんな気持ちになるのなら女の身体
になりたくなかった、せめて、服をちゃんと着れれば
よかったのに…翼のせいで前のボタンがとめられな
い。意識をすればするほど気になって集中出来な
い!)」
「鈴?どうかしたのか?ボーっとしてるみたいだけ
ど?それに、少し顔も赤いみたいだけど…?方向はこ
っちであってるのか?」
「ふぇ!、あ、あってるよ。ほら、家ぽい物が見えて
きた。人も居るみたい。このまま行って助けてもらお
うよ」
「目も良いんだな。まだ建物がギリ見えてるだけなの
に。ん…?ま、待て!一旦止まれ。なぁ、1つ聞いて
いいか?そこに居る人たちは、お前のように角や翼や
尻尾が生えてる人達しかいないのか?それとも俺らみ
たいな人間か?」
「え?それはもちろん、2人と同じ人間だけど…、普
通じゃない?何でそんな分かりきった事をいちいち聞
いたの?あ!もしかしてだけど俺って、肉食のモンス
ターに見えたりする?」
「見えなくは無いなぁー。よし、鈴!お前はここで待
ってろ。俺らだけで行って来る。安心しろ何か食べれ
るものをもらって、すぐに戻るから。一応忠告してお
くが、肝試しの時みたいに怖いからってついて来るな
よ!」
「あ、あのー。良ければ服も貰って来れると嬉しいな
ーー、なんて…あ、アハハ。もしかしたら遠くから見
てたり…なんて。う!お、大人しくしておきまーす(
少しだけならバレないよな)」
「それじゃあ、行って来るから」
次は、村に潜む獣 です。




