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54話:楽しい牧場経営・裏

お待たせしました、54話更新です!

ブックマークもだんだんと増えてきて、嬉しい日々が続いています。

いつも読んでくれる皆様、本当にありがとうございます。


「魔物と共に生きるのが、わたし達魔物使いなのよ!!!」

「魔物のエサに魔物を食べさせるのは時代遅れだ!!!」

「モンスターフードがあるのに、なぜ魔物を殺す必要があるんだ!!!」

「アナタもモウモウ達が死ぬのは辛いでしょう? もう辞めましょうよ!!!」

「そうだそうだ、魔物は家族だー!!!」



 と畜場の前で、壁のように立ち塞がる人の群れ。

 そいつらは、モウモウ達を連れたゴンズのおっちゃんを、と畜場に入れないよう妨害してるように見えた。



「あの人達、なんなの……?」


 レナータちゃんはその光景を前にして、怒りよりも先に理解ができないとった様子だ。

 かくいう俺も似たようなものである。


(アイツらは何だ? 何をしてる?)


 口々に叫んでいる言葉自体は、魔物への愛を訴えるものだ。


 だが何故、ゴンズのおっちゃんに向かってそれを言う?

 何故、モウモウの出荷を邪魔するように立ち塞がる?


 魔物は家族だ?

 その言葉は、魔物を大切にしない魔物使いに対して向ける言葉だろう。


 魔物を殺す必要があるのか?

 あるに決まってるだろう、牧場は「食べるために」魔物を愛情込めて育て上げる場所なのだ。



 それは、話す言葉とそれを訴える相手がまるでチグハグな光景。

 これがあの集団にとって、正当な主張であるというのなら……。



「モウモウを屠殺場に連れてくなー!!!」

「魔物使いが魔物を殺すなんて残酷だ!!!」


(牧場を潰したいのか!?)


 モウモウをしょうひんにしなければ、経営が成り立たない牧場主ゴンズのおっちゃんに、牧場を辞めてしまえと言っているのと同義だ。



「ねえ、レナータ。あそこで文句つけられてるおじ様が、アルバイト先の上司なのよね」

「……うん」

「なんか変な奴らに絡まれてるなー」


 異様な雰囲気に、シャーロットもエリーちゃんも立ち止まる。

 今しがた来たばかりの俺達は、この状況を前にしてどうすれば良いのかが分からず、戸惑うばかりだったが。



「ウチは国に正当な許可をもらって牧場を経営してんだ! 部外者のあんたらにとやかく言われる筋合いはねぇし、営業妨害だぞ!」


「なにが正当な許可だ! 許可さえあれば魔物を殺して良いと思ってるのか!!」

「魔物の命を何だと思ってるんだ!! この虐殺者!!!」

「牧場なんて辞めろ!!!」


 あまりにも一方的で、無理解で、心無いその主張に。



「「――――ッ」」


 俺とレナータちゃんは、端的にいってキレた(・・・)


「ティコ、ゴンズさんのとこまで飛んで」

「ガルッ」


 収納していた両翼を、勢いよく広げる。

 助走をつけて思い切り飛び立つと、俺たちは一直線にゴンズのおっちゃんの元まで飛び立った。


「「レナータ!?」」 

「二人はそこで待ってて! モウモウ達がびっくりしちゃうから!」


 悪いがエリーちゃんとシャーロットには、待機してもらおう。

 彼女達はモウモウ牧場との関わりが薄いし、あの団体とのいざこざに参加するもっともらしい理由も存在しない。



「ティコ、大声は出しちゃダメだよ。でも思いっきり羽ばたいて」

「ガルルッ」(まかせろっ)


 だから、ここはアルバイトである俺達の出る幕だ。



 血で形作られたように真っ赤な大翼が、大気を掻き回す。

 ごう、ごう、と翼が振れるたびに周囲に強風を起こしていく。


 その強い羽ばたきに比例した猛スピードで、俺はまっすぐ進む。


 そして、先頭の集団がはっきり見えてきたとき、俺は怒りで歪む表情とギラつく眼光で、「敵」をしっかりと睨みつけた。


「「「――――!?」」」」

「ん? んなっ!? レナータさん!?」


 翼を広げた俺の体は、地面に大きな影を落とす。

 太陽の光が突然失われ、思わず上をみた人達は、恐怖の表情で固まる。


 それは、絶対的捕食者の君臨。

 ヒトなどという脆弱な存在を蹂躙せんとする、魔獣の飛翔。



「ゴルルルルルルル……!!!」

「――すみません。そこ、邪魔なので退いて頂けませんか?」


 ゴンズのおっちゃんを守るように、俺とレナータちゃんはその集団の目の前に降り立った。


「っひ!? ま、マンティコア……!?」


 レナータちゃんが冷ややかな声で警告し、俺は思いっきりドスを効かせた唸り声をあげる。


 これにはあの騒がしい集団共も動揺するしかなく、中には泣き出してしまいそうな者もいた。



「レナータさん、どうしてここに……」

「ごめんなさい、今日はモウモウ達を出荷する日なんじゃないかって気付いたんです。最後までちゃんと見届けたくって、来ちゃいました」

「……! すまねぇ、騙すつもりじゃなかったんだ」


 ゴンズのおっちゃんががくりと肩を落とす。

 その反応、やはりモウモウが死ぬ所を見せたくなくて、今日を休みにしたようだ。



「大丈夫です。私、ちゃんと分かってます」


 ゴンズのおっちゃんには散々お世話になっているのだ、勘違いするはずもない。

 その行為が決して悪意があってやったわけではない事を、レナータちゃんはとっくに理解している。


「おっ、おい! アンタ勝手になにを――


「それで――そこにいる人達は、まだ退いてもらえないんですか?」

「グルルル……!」(しつこい奴らだ……!)


――ひぃっ!!?」


 そして、この連中には悪意があることも。

 じわりじわりと俺は集団に向かって歩を進める。

 まるで獲物を追い詰めるように、獲物を仕留めんと飛びかかる準備をしているように。



(ま、コイツらに襲いかかるつもりは毛頭ないけどね)


 一連の行動全ては、いわゆる脅しだ。

 これで如何にも人間を食い殺そうとする魔獣のフリをして、コイツらを追い払う作戦である。


 俺が近くにつれ、集団もじりじりと後ろに下がっていく。


「う、うわっ。くるな……!?」


 魔物使いの国に住んでいてもマンティコアとは恐怖の対象らしい、連中の顔は恐怖で青ざめていた。

 よし、あとはひと吠えすれば逃げ出すだろう。



「はいはい、ちょっとそこのお嬢さん。ワタシ達の「活動」を邪魔しないでもらえます?」


 だが、そう上手くはいかないようだ。

 集団の奥を掻き分けて、一人の男が俺達の前に歩み出てきた。

 良い身なりをした男で、いかにもこの集団のトップですよといわんばかりに、余裕の表情を浮かべている。



「これはワタシ達と、そこの牧場主さんとの問題です。部外者のお嬢さんが口を出していいものじゃないんですよ」

「部外者じゃありません。私、ゴンズさんの牧場で働いてます」

「なんとそれは失礼。ですが、子供が大人同士の会話に割って入るものではありませんよ。しつけのなってないマンティコアと一緒に下がって貰えませんか?」


 しかもコイツ、マンティコアに全然物怖じしていない。

 シャーロットやタクマのように強力な魔物を従えてるのか?

 しかし、近くに魔物が居るようには見えないが……。



「――嫌です。私が引いたら、貴方たちはまたモウモウの出荷を妨害するでしょう」

「その通り。魔物達の命を守るのがワタシ達「モンスターラバーズ」の活動ですから。それと、辞めさせようとしてるのは出荷ではなく屠殺です。そこの所、間違えないでくださいね」


 あくまでも屠殺を止めると言い張るこの男。

 モンスターラバーズと名乗ったこの集団は、どうにも魔物を愛護する団体らしい。



(魔物を愛護する団体ねぇ。魔物使いの国ならではなんだろうけど、俺の国じゃ考えられないな……)


 魔物は基本的に人間の敵なので、俺からすればそもそも愛護するという発想そのものが湧いてこない。

 だがこいつらは大まじめに、これから出荷されるモウモウ達の命を守るつもりで、ゴンズのおっちゃんの邪魔をしている。



出荷です(・・・・)。それに、貴方たちがしてることは保護じゃなくてただの業務妨害です」

「……屠殺です。いいですか物分りの悪いお嬢さん。ワタシたちは、いたずらに魔物の命を犠牲にする悪しき慣習から、魔物達を保護しているのですよ?」

「違います。モウモウ達の出荷を妨害して、ゴンズさんと、モウモウの肉を主食にしてる魔物達を苦しめているだけです」


 レナータちゃんとこの男は、双方一歩も譲らない会話を続ける。

 このわずかな会話だけでも、二人の間には分かり合えない価値観の違いがあることが聞いて取れる。



 俺の経験上、こういう手合いは話すだけ無駄だ。

 悪いのは多分こいつらだろうし、憲兵をさっさと呼ぶか、なんなら力づくで追い払ってしまうのが一番手っ取り早いのだが……。


(この男の余裕な態度が気になる。俺を前にして冷や汗一つかかないのが怪しい)


 ひょっとすると、見えていないだけでマンティコアに対抗しうる魔物を従えているのかもしれない。

 そう考えると、ゴンズのおっちゃんやモウモウ達がいるこの場では、迂闊に手出しができなかった。




「魔物達を苦しめる? ――くっ、あっはははは! 何を言い出すかと思えば、そんな古い認識(・・・・)のままだとは! お嬢さん、そこの牧場主さんは兎も角ワタシ達が魔物を苦しめるわけがないでしょう!」


 レナータちゃんとの問答の内に、男は突然笑い出す。

 「おかしくてたまらないわー」と人を小ばかにしたような笑いに、ちょっと殴りたくなるが一先ず我慢だ俺。



「それは、どういうことですか」

「どういうこともなにも! ええ、はっきり言いましょうか、「モンスターフード」が広まっているこの国では、最早あなた方牧場の存在意義は失われつつあるのですよ!」

「…………くっ」


 モンスターフードが広まってるから、牧場の存在意義が無い?

 肉とモンスターフードは別の食べ物だろうと思うのだが、ゴンズのおっちゃんの苦虫を噛み潰したような表情は、その言葉を肯定しているように見えた。



「モンスターフードが「あらゆる魔物が食べられる万能食」なのは知っての通りでしょう? いまやモウモウ肉は魔物にとって主食ではなくなっているのです」

「「……」」

(えっ、そうなの?)


 知らなかった、モンスターフードってどんな魔物でも食べられるものなのか……。

 この男の言葉はにわかには信じられないが……レナータちゃんやゴンズのおっちゃんの反応を見る限り、その通りらしい。



「つまり! ワタシ達魔物使いは、屠殺などという魔物の命を奪う残酷な過程を得ずとも、魔物を愛し育てることが出来る。モウモウを殺すために育てる牧場は、この時代には不要なんですよ」


 魔物の食事はモンスターフードだけで事足りる。

 連中がああいうのだから、きっとモンスターフードの素材は魔物の命を犠牲にするようなものではないのだろう。

 そしてモウモウ肉がこの国の魔物達に必要ないのなら、モウモウを育てる意味も無い。


 ……実にまあ、効率的で、人情味がない理屈だ。

 なるほど、こいつらはそんな考えで妨害していたらしい。



不要じゃありません(・・・・・・・・・)

「は?」


 だがその理屈には大きな欠点がある。

 それも、こいつらの目の前にだ。



「私のティコは、モンスターフードが食べられません。私達はモウモウ肉が、牧場が必要なんです」

「……はぁ!?」

「な……!? レナータさん。それは本当なのか!?」


 俺はモンスターフードが食べられない! 苦いから!

 なので、モウモウ肉がなくなったらとっても困るのである!


 だがレナータちゃんを除く全員が、その事実に驚愕していた。

 モンスターフードを食べない魔物という奴は、本当に珍しいようだ。

 まあじっさい魔物じゃないからね。



「な、なにをそんなデタラメを!」

「デタラメなんかじゃありません。現にこうやってモンスターフードを近づけても……」

「ガウウ? グゥゥ……ゲェェッ!!」(え? 口に付けないとダメなの……にっげぇっ!!)


「っ、そ、そんな!?」「おい、あのマンティコア吐き出したぞ!」「モンスターフードを!?」


 レナータちゃんが懐に持っていたモンスターフードを、見せつけるために嫌々食べようとするが……うーん、マズイ。

 そして俺がモンスターフードを吐いた途端、人々に動揺が走った。

 さあどうだ? これでもまだモウモウ牧場がいらないって言うのか?



「~~っみなさん、落ち着きましょう! 騙されてはいけません、あれは演技です! 屠殺場を封鎖して、モウモウ達を守りましょう! マンティコアは確かに恐ろしいですが、「服従の首輪」をしている以上私達に危害は加えられません!」

「演技なんかじゃないですっ!」


 野郎、分が悪くなったからって強硬手段にでるつもりか!



(ああでも、そうか。そういうことか(・・・・・・・)


 しかし、俺に焦りはなかった。

 むしろ今しがたの発言を聞いて心の底から安堵していたぐらいだ。

 

 コイツが俺を恐れなかった理由がわかった。

 「服従の首輪」をしてるから、安全だと思い込んでいたのか。

 

 そうかそうか、なるほど、よーく分かった。



(よくもレナータちゃんに散々好き勝手言ってくれたな……! ラフ、ラム、この目は患部を捉え(アイジュリィ)空間神の加護により(スぺスシア)遮るものは姿を眩まし(スケスル)癒す(リフレ)!)


 誰にも聞かれないよう、頭の中で詠唱を開始する。

 同時に、これから起きる光景が目に入らないよう、レナータちゃんの顔に尻尾を軽く撒きつけて目隠しする。


「ガウガウガウ」(汚物を見せるわけにはいかないな)

「ふえっ!? どうしたのティコ!? 見えないよ!?」



 さて、モンスターラバーズの皆々様。

 この俺が「服従の首輪」の仕様を理解していないとでも思ったか?

 確かにこれを身につけていると、人間相手に暴力やそれにつながる行為は出来なくなる。


 だが「安全行為に関しては歯止めが掛けられていない」。

 すなわち、いたずら目的の魔法に軽く治癒魔法を混ぜ込むだけで――――




「いっ!? イヤミューゼ会長!? ふふふ服が!!?」

「は? 服? 服がなんだと……は、は、はだか(・・・)ぁぁぁぁぁぁ!!?」


 はい、成人男性の早脱ぎ芸いっちょう上がり。

 トップの男の服を、透過魔法ですっぱりと不可視化してやった。

 服の感触はあるのにすっぽんぽんという珍妙な状態だが、まあ傍から見ればこの男が突然全裸になったようにしか見えないよね。



「なな、何がどうなって――――ひぃぃっ!!?」



 そしてイヤミューゼ会長とやら、マンティコアをやってる身として一つ教えてやろう。

 野生のマンティコアの主食は、モンスターフードでも、モウモウ肉でもない。


「じ ゅ る り ……」


 涎をダラダラに垂らして、裸の男を凝視する。


 マンティコアの名は、人喰い(マンイーター)という意味を表している。

 そう、マンティコアの主食は、人肉だ(・・・)

 


「ひっ……ひえええぇえぇぇ!! 食べないでぇぇえええ!!!」 


 この男が服という一種の防具を着ていれば、まだ理性を保てていたのかもしれない。

 だが人喰いの象徴であるマンティコアの前に丸裸で放り出されてしまえば、混乱と恐怖でこの通り、無様に逃げ出していくのであった。




「ティコっ、やめてってば! ……っあれ? あの人達は?」


 イヤミューゼが逃げ出すと、それに引き続いて他の奴らもあっさりと逃げていった。

 その姿が完全に見えなくなるのを確認すると、俺はレナータちゃんの目隠しを解いてあげた。


「レナータさん、大丈夫かい?」

「ゴンズさん……何が起きたんですか?」

「いや、それが俺にもさっぱりで……突然あの集団のトップが全裸になったんだ……」

「全裸に!?!?」


 レナータちゃん大混乱である。

 まあ、そうとしか言えないよね。

 俺が魔法使ったってゴンズさんには分からないし。



「レナータ!!! 大丈夫かー!!!」

「ちゅう」(心配そうな重低音)

「もう来ていいわよね? アイツらも居なくなってるし」

「キュックーっ!」


「エリー! シャーロットちゃん!」


 最後まで待っていてくれた親友二人も、集団が消えたのを見て、こちらに来てくれた。


「えっと、レナータさん。この二人は……」

「学校の友達です!」


「初めましてー! あたしはエリーだー!!」

「私はシャーロットよ」



 こうして、初めましての挨拶も終え、ゴンズのおっちゃんはモウモウ達の誘導を再開した。

 やれやれ、これでモウモウ達の出荷を見るという当初の目的を果たせる訳だ。 



「あのっ、ゴンズさん。私もモウモウ達を最後まで――」

「――いや、ダメだ」

「ガウッ!?」(ええっ!?)


 レナータちゃんの頼みを、ゴンズのおっちゃんは却下した。

 そんな、折角レナータちゃんがアイツらを追い払ったっていうのに……。


「まちなさいよ。モンスターラバーズとかいう集団を追っ払ったのはレナータよ?」

「そうだぞー! 見せてあげたっていいだろー!」


 ほらシャーロットもエリーちゃんも、納得できないじゃないか。

 もちろん俺だって納得できないぞ。



「私、覚悟はできてます! モウモウ牧場でアルバイトしようって決めた時から、最後まで見届けようって決めたんです!」

「あー、その、すまん。言い方が悪かった……今回はダメだ(・・・・・・)って言いたかったんだ」

「え?」


 言い方からすると、ゴンズのおっちゃんは次から連れてってくれるつもりらしい。

 でもなんで今回ではないのだろうか?


「まずはそうだな……レナータさん、今日は本当にありがとう。レナータさんが来てくれなきゃ、本当にモウモウ達を出荷出来なかったかもしれねぇ」

「え、あ、はい」


 まずはレナータちゃんに向けて一礼し、お礼をいうゴンズのおっちゃん。

 唐突な感謝にレナータちゃんを初め、エリーちゃんとシャーロットもぽかんと呆気にとられる。




「んでだな……。この後なんだけどよ、俺ぁお礼としてウチで豪勢な焼き肉パーティに、レナータさん達を招待したい訳だ。だからその、屠畜場このなかに入った後でも、絶対に肉を食える自信があるなら止めはしないんだが……」

「「「あっ」」」

「ガフン」(ああっ)


 ゴンズのおっちゃんの言い分に、全員が今回がダメだという理由を察することが出来た。


 なるほど、確かに、モウモウが肉へと加工される工程を見た後じゃ、お肉は食べたくなくなるよね……。

今回の解説

モンスターフード:植物を原料とする魔物用万能食。人が食すると苦くて食べられたものではないが、あらゆる魔物が好んでコレを食べだす。実際栄養は豊富。

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