第16話 男子班対女子最強班 前哨戦
春シーズン第一週の六日目、午後。
貴族寮の談話室。来週のダンジョン実習を辞退したい──そう告げたカーラの表情を、俺は橙の光の中で測り続ける。
「念のための確認だけど、あの日ってわけではない?」
「ち、違うっ。周期的には問題ないんだ! 私はそんな重いほうではないし……。──その、口で説明するより、見てもらったほうが、いいと思う」
生理周期は女性冒険者の共通の悩みだ。
だが今回は違う、とカーラ自身が言う。
言い終えるや、カーラはソファから立ち上がった。
□
カーラの案内で、俺たちは学内の屋根なし多目的アリーナへ移動した。
雨はまだ細く降り続いていたが、アリーナ上空へ一時展開された半透明の結界へ触れるたび、水滴は淡い光の粒となって弾けていく。
アリーナ内の更衣室で、俺たちは制服から冒険用の衣装に着替える。
俺は深緑の外套を羽織る。レンはターコイズ色のローブに袖を通していた。シモンは灰緑の軽革ジャケットをまとい、いつもの黒革手袋をはめる。そして、薬瓶を収めたベルトポーチを彼は腰に巻いた。
俺たちはフィールドに出る。それから、午後の選択授業を邪魔しないよう、隅まで歩いた。
中央コートには実戦剣術の選択授業の生徒が入り乱れている。鋼が噛み合う甲高い音と、木剣の乾いた衝撃音が、こちらまで届いた。
「この辺でいいか?」
「ああ、大丈夫だ」
カーラは、革胴へ水鉄鉱プレートを重ねたハーフアーマーを身に着け、下半身を革素材のキュロットで固めていた。
腰には、刃渡り六十センチの片手剣を佩いている。だが、いつも盾を携える左手は――空だった。
「ん? 盾は?」
俺は片眉を上げる。
原作ゲームでの彼女は〈鉄壁のタンク〉と呼ばれた盾使い。
その象徴が見当たらないまま、俺たちへ向き直る。
「……見てくれ」
カーラは腰の携帯袋へ指を差し入れ、大きく息を吸った。
鉄製のハーフタワーシールドが現れる。
袋から完全に抜けきるやいなや、カーラの左腕が痙攣し──指から盾はこぼれた。
俺の心音が跳ねる。
盾の縁が固く締まった黒土を打ち、鈍い音を立てる。遅れて、盾板の震える音が短く残った。
中央コートの端にいた生徒が数人、手を止めずに顔だけをこちらへ向ける。
カーラは左手をだらりと下ろすと、震えを抑えようと右手で包み込んだ。
「……これが、いまの私だ」
「怪我なのか、ソードマン?」
「怪我なら、よかったな」
隣のシモンが一歩踏み出しかけ、触れてよいものか迷ったようにその場で足を止めた。
俺はカーラの状態を『視る』。
赤染の世界で、彼女がバッドステータス〈トラウマ(戦闘)〉にかかっているのを、確認した。
「盾を持つと、視界の端で兎が跳ねるんだ。あの円盾が壊された時のことを、どうしても思い出してしまう」
「そういうことか……」
「剣の名門ソードマンの三女と言っても、私は盾の腕でこの学校に入れたようなものなんだ。盾を握れなければ、私の価値は、ない。だから、回復するまで実習の参加は控えようと思って……」
うつむくカーラを前に、胸の奥がじわりと熱くなった。
盾を持てない。それだけで、あの日命を懸けて仲間を逃がしたカーラの価値が消えるわけがない。
両隣をちらと見る。
レンは拳を強く握り、シモンは右手の甲を擦っては目を伏せていた。
(〈トラウマ(戦闘)〉は、戦闘開始時にパラメータ低下を引き起こす。原作じゃあ、戦闘不能から復帰したキャラがたまにかかってたな。こういう場合は……)
治癒魔法で傷を塞いでも、恐怖そのものまでは消えてくれない。時間経過で回復を待つのは正しい。ゲームでの描写とも一致する。
だが、俺は知っている。
戦闘中だけ影響を抑える回避策があることを──。
俺は、カーラの前へ一歩踏み出した。
「うえっ!? あ、アイカータ、くん?」
半歩先まで距離を詰めた。
自分から近づいたくせに、脈が速くなる。悟られないよう平静を装い、堂々と胸を張ってカーラと視線を合わせた。
「モブでいいって。──カーラの事情は、よおくわかったよ」
「……す、すまない」
「でも、実習には出てもらいます」
「うぇえっ!?」
俺は半歩引くカーラを追い詰める。至近距離で見下ろした。羞恥と戸惑いを浮かべる激カワ少女に、俺は顔を近づける。あかーん! キュートさに心臓が爆発しそうだ。
琥珀色の瞳が揺れ、頬がみるみる赤くなっていく。
背後から飛ぶレンとシモンの制止を振り切り、俺は続けた。
「──俺には、君が必要だ。俺のために、戦ってくれないか?」
「……~~っ!?」
俺はカーラに甘い言葉をかける。
男性限定授業〈冒険者パーティにおける男性の役割~女性の喜ばせ方~〉で習った手法である。原作ゲームでも、魅力が高い男子生徒をパーティに入れておくと女性陣のやる気が上がり、各種バフが乗る仕様となっていた。
やる気が最高潮に達しているあいだだけ、〈トラウマ(戦闘)〉による戦闘時のパラメータ低下も抑えられる。
恐怖そのものを治す方法ではない。それでも、もう一度盾へ手を伸ばすための最初の一歩にはなる。
口をパクパクさせ、カーラは俺の瞳を食い入るように見つめている。
いまにも鼻血を出しそうなほど、彼女の顔は真っ赤だった。
ソノ顔、反則☆ 息子がぴくりと反応してしまう。ちくしょーめ。
だがここでへたってはいけない。俺は欲情を顔に出さず、紳士的に振る舞い続ける。
「……どうだ、カーラ?」
「は、はひっ……!」
「お、おいアイカータ! は、ハレンチだぞ!」
レンが俺の外套を後ろから引っ張る。
カーラはその場にへたり込む。腰を抜かしたようだった。
「お前! 男がそんな言葉使ったらまずいだろう!」
「そ、そうです! 勘違いさせますよ!?」
「ん? カーラになら、俺は勘違いされてもよかったけど?」
「はうっ」
「ソ、ソードマン様!?」
「お前というやつは~~っ!!」
俺の追撃で、カーラが完全にダウンした。
レンは俺の外套の襟首を締め上げ、額に青筋を立てている。
シモンはカーラの側で片膝をつく。身体には触れず、にへらとトリップするカーラの顔色を確かめていた。
俺は、ふたりが男性限定授業を欠席していたことを思い出す。
授業の型を借りたことは伝わっていないらしい。
どうやってなだめようと言葉を選んでいる途中。
レンたちの背後へ、深紅の影が差した。
俺は片眉を上げて、来訪者へ目を向ける。
「──あら、なんだか楽しそうね?」
背後から、よく通る声が飛んできた。
俺は振り返る。中央コートの縁で、黄金の瞳がこちらを捉えていた。
□
結界越しの薄日が、アリスの金髪を淡く透かす。小麦色の頬には、こちらを試すような笑みが浮かんでいた。
春風にあおられた深紅の外套が背後でひるがえり、かすかな薔薇の香りが鼻先をかすめる。
中央コートに小さなどよめきが走った。打ち合いの手を止め、アリスを目で追う生徒までいる。
アリスは中央コートの縁をブーツで踏みしめ、俺たちのもとへ歩み寄った。
レンはとっさに俺の襟を放し、シモンはうずくまるカーラを庇って一歩後ろへ。
アリスは両手を腰に当てる。小首を傾げて俺に問うた。
「私は口説いてくれないのかしら、モブ?」
からかう声音が春先の冷気に溶け、周囲のざわめきをひと息でさらっていった。
「……アリス、それに──」
俺は彼女の背後に並ぶ影を確認する。
水色の長髪に高身長。とろんとしたたれ目が印象的な女神教のシスター、マリー・バッドガール。
とんがり帽子を目深にかぶった小柄な魔法使い、ルールルー・プルン。
そして和国装束をまとい、腰にふた振りの鞘を差したカナメ。
「こんにちは、モブ様♡」
「あいさつ」
マリーが手を振り、ルールルーは抑揚のない声でひと言だけ返す。
カナメは一度俺と目を合わせたものの、すぐに視線を逸らし、赤鞘を握り直した。……どうやら、無事にアリスから刀を提供してもらったらしい。俺は拳を浅く握った。
「こんにちは、マリー、ルールルー……カナメ」
俺が応じると、アリスはさらに一歩踏み込み、腕が触れそうな距離に立った。
にらみ合う形となる。
「そっちは大変みたいね?」
「そうでもないさ。アリスたちはここで何を?」
「チーム連携の確認と──カナメの新刀の試し斬りよ」
アリスが含み笑う。
折よく、中央コートに休止の号令が飛んだ。剣戟が途切れ、最後の鋼音だけが細く尾を引く。
彼女は一段、声音を低くした。
「──いまなら、賭けの内容を取り下げてもいいわよ?」
黄金の瞳が、俺の返事を待っている。
俺は視線を外さず、静かに首を振った。
「いいや──続行だ。〈試しの山〉のヌシを先に討伐した班が勝ち。犬の賭けも、そのままだ」
アリスは目を細める。唇の端を持ち上げた。
「ええ。私が勝ったら、卒業まであなたは私の犬。負けたら、私があなたの犬になる」
関係ないはずの剣士たちが小声でどよめき、何人かが足を止めている。
「ねえ、もう商会に連絡してワンちゃん用の首輪を取り寄せてるの。きっとあなたに似合うと思うわ♪」
アリスは虚空に指で輪を描いた。満面の笑みを浮かべ、俺の首元を注視する。
……上等だ。俺は肩をすくめてから答えた。
「──その首輪、素材よく選んでおいたほうがいいぞ?」
「あらどうして?」
「君の首に着けるものだからな。かぶれたりしたらやだろ?」
俺の切り返しにアリスの眉がわずかに跳ねる。その背後で、同班の三人がそれぞれ反応を返していた。
マリーは手のひらで口元を隠し「まぁ」と目を丸くする。
ルールルーは無表情のまま。
カナメは赤鞘を握り直し、頬を染めながらも微笑む。俺の軽口をどうやら楽しんでいるようだった。
アリスは喉奥で笑いを転がした。髪をかき上げ、流し目で俺を見やる。
「ふふっ。その強がり、いつまで続くかしら? 屈服する日を楽しみにしているわ。──みんな、戻りましょ?」
そう言い残し、アリスは深紅の外套を翻して中央コートへ戻っていく。
マリーとルールルーもその後へ続き、再び高まった剣戟音が三人の背を包み込んだ。
去り際、少し遅れていたカナメが身をひるがえし、俺へ歩み寄ってきた。
藍の瞳が揺れているのを、俺は見つける。
「モブ……本気、なのか?」
「ああ。真剣勝負だ。──間違っても手を抜くなよ? 俺はそういうのが嫌いでね」
「無論。勝負に水を差すようなことなど我はせん。……だが、その前に、あの、その」
カナメは一瞬だけ縮こまる。
緊張しているのか、視線が左右に流れる。
やがて、カナメはゆっくりと右手を差し出しながら言った。
「き、昨日は、悪かった。勝手にひとりで申請して……。お前の言うとおり、我はお前を待ってから申請すべきだった」
金切り音が遠くで鳴り、すぐに途切れた。
赤鞘の刀の柄に残した左手の指が、わずかに震えている。それでもカナメは逃げない。謝意を宿した瞳で、俺のことを見据える。
俺は微笑む。
胸の奥に残っていたつかえが、ようやく取れた気がした。
「気にすんな。謝ってくれて、ありがとな。……ただ」
差し出された手を取らず、俺は両手を軽く上げて言った。
「そいつは、勝負が終わってからにしよう、カナメ。──いまは敵同士だからな」
「……む。そうくるか」
カナメは一瞬口元を緩めると、赤鞘の柄を小気味よく叩いた。
「わかった。……こう言ってはなんだが、お前と全力で張り合えることを、我は心のどこかで楽しみにしていた。──モブ・アイカータよ!」
カナメはつんと顎を上げ、誇らしげに胸を張った。それから俺を指差す。薄日を弾く銀髪の下、藍の瞳は俺の返事を待ちきれないように輝いている。
「このカナメ・ビゼンが、全身全霊でお相手しよう!」
凛とした声が俺の胸を貫く。
……ああ、まったく。ほんとうに、まぶしいやつである。
〈激怒の兎〉との交戦前もこの子は、自信にあふれていた。俺がどうしようもなく、憧れるほどに。
胸の奥が熱くなり、俺の口角も勝手につり上がった。
「へっ、望むところだ」
「ふふっ、ではな! きっと負けぬぞ!」
カナメはふた振りの鞘を揺らしながらアリスたちを追っていった。
□
再開した選択授業の中央で、アリスたちは連携の見本を兼ねた模擬戦を始めていた。選択授業に参加する周りの生徒たちも手を止め、その動きに見入っている。
アリスたちが相手取るのは、レベル4の模擬ゴーレムだ。
アリスが細剣の切っ先で、ゴーレムの右膝を示す。
間髪入れず、ルールルーの杖先から紫光が走った。指示された膝へ魔法が弾け、そこへマリーの大型メイスが叩き込まれる。
巨体が大きく傾いた。
カナメがふた振りの刀を抜き放つ。銀線が八つ重なり、胸部に走った斬痕から核が露出した。
最後に踏み込んだアリスの細剣が、核の中央を正確に貫く。
模擬ゴーレムは一度も反撃できないまま、地響きを立てて崩れ落ちた。
中央コートに歓声と拍手が湧き上がる。
(……やっぱ原作の強キャラはこの時期でもすごいな。それに、強いだけじゃない。ある程度連携も取れてる)
歓声が続くなか、俺は赤染の視界ごしに敵パーティを分析する。
途中、視界の端で隣のレンがローブの胸元を握りしめているのが見えた。
俺は赤染の視界を戻す。レンを見た。翡翠色の瞳が、崩れたゴーレムと俺の顔をせわしなく往復している。
「……本当に勝算はあるのか?」
声は低かったが、語尾にかすかな震えがにじんでいた。
シモンとカーラも、すでに演武から目を離し、俺の答えを待っている。
「不安か、レン?」
「……うるさい、俺が質問してる」
俺は下からにらみつけるレンの頭に手を乗せた。
レンはむっと眉を寄せたが、その手を振り払おうとはしなかった。
実弟を落ち着かせる時と同じ声音で、俺は続ける。
「勝ち筋ならある。この勝負は、あいつらを倒す勝負じゃない。先に〈試しの山〉のヌシへたどり着き、討伐した側の勝ちだ。……なら、俺たちに分がある」
「相手は全員レベル3のパーティだぞ!? レベル2の俺たちと比べ、能力が高いっ。体力差だって大きい……」
「レベル差は能力の決定的差じゃない。日々の修練で補える部分もある。体力なんて、その代表だ。レベル3とレベル2なら、なおさらだよ。あとな、カーラだけはレベル3だろ? 彼女はこの勝負において、きっと頼りになる」
レンが何か言い返そうと口を開き、そのまま言葉を詰まらせた。
自分が無意識にカーラを勘定から外していたことに気づいたらしい。気まずそうに眉を寄せ、視線を伏せる。
カーラは何も言わなかった。それがかえって堪えたのか、レンは唇を強く引き結んだ。
続けて、俺は言う。
「今回は、道を選び、余計な戦闘を避け、相手より先に走り切る。スカウトの働きが、そのまま勝敗を分ける競争だ。──向こうのスカウトは、アリスだ。あの子は、自分の才能が示すものを信じている。今回の勝負でも、頼るはずだ」
「や、やつの才能を知ってるのか?」
「俺はそういった才能を持っていてね。内緒だぞ?」
レンにウインクを送る。片眼を細め、指先で俺はまぶたをなぞった。
似たような才能を持つ者同士だからこそ、見える弱点がある。
「アリスの才能には、付け入る隙がある。具体的な仕掛けは、場所を変えてから話すよ」
「……罠にかけるつもりか?」
俺の手のひらの下、レンが片眉を上げ、小声で尋ねる。
俺はにやりと笑いながら答えた。
「ああ。あの子の才能を逆手に取る。うまくいけば、足止めできるよ。けど、それだけじゃない。……いっちゃあなんだが、俺はスカウト能力と知識では誰にも負けない。当然アリスにも。俺の圧勝だ。今回、それを証明してみせるよ」
レンの頭から手を離す。
シモン、カーラ、レン。奥の方からひとりずつ顔を見て、俺は言った。
「ただ、ヌシにたどり着くにも、倒すにも、みんなの力が必要になる。証明するには、俺ひとりじゃあ、無理だ。──だからさ。みんなを頼って、いいか?」
「!」
俺の問いかけを受け、カーラは足元の盾へ目を落とした。浅く息を吐く。それから、ゆっくりと顔を上げた。拳を固く握り込んでいる。怯えの残る琥珀色の瞳で俺をまっすぐ見つめながら、彼女は答えた。
「──わ、わかった。私も参加する。来週までに盾を扱えるところまで戻れるかは、わからない。……それでも、みんなと戦いたい。君の、助けになりたい」
カーラの答えに、レンとシモンが顔を見合わせてからうなずき合う。
そして、俺に向き直った。
「俺たちも一緒だ。負けても……。いや、必ず、勝とう」
「ええ。全力を尽くします」
「……ありがとう」
胸にこもった熱が、そのまま声になった。
俺はもう一度、三人へ深く頭を下げる。
それから顔を上げ、一拍置いて俺は宣言した。
「──よっしゃ、それじゃあ勝つために、まずは走るか」
「は?」
レンが間の抜けた声を上げる。
シモンは糸目をわずかに開き、半信半疑といったふうに俺を見た。
「い、いまからですか?」
「ああ。──さっき言ったろ? 日々の修練で補える部分もある、体力なんてその代表だって。見たところ、レンとシモンは体力が心もとない。当日までに最低限の持久力は身につけなきゃな。俺とカーラも一緒に走るから安心してくれ」
続いて、カーラへ顔を向ける。
「カーラは盾が持てるようになるまでは俺の家に軟禁する。荒療治になるけど我慢してくれ。寝ても覚めても盾を触ってもらうから、覚悟しとけ」
「はあ!? お前何を──!?」
「ななな軟禁っ!? だ、男子の家でぇ!?」
「ああ、ついでにレンとシモンも寝食を共にすれば効率いいな! 初日は疲れ切って動けないだろうし。食事による潜在能力の向上も見込める。よっしゃ、早速やるか!」
雲間が割れ、遅い午後の陽が結界越しに俺たちを照らす。
目の前の三人はそろって顔を引きつらせている。
どうやら三人にとって、いま一番の脅威は相手パーティではなく、俺のようであった。




