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なんか早速仲間みたいな人が現れた

みかんを食べ終わる頃、急に外から大きな音がした。

何事かと思ったけどドゴーン!とかドガーン!とか色んな音が聞こえてきて少し怖くなった。


「急になんの音?ちょっとみてくるわね。翠はここにいて」

そう言って美奈ちゃんはドアに向かっていった


(美奈ちゃんって昔から結構度胸あるよな…)

なんて思ってるとドアを少し開けて外を覗きみた美奈ちゃんがすぐにこっちを見て「翠来て!」と叫んだ。


ちょっと怖いとは思いつつも呼ばれたし、何より気にはなるので恐る恐る覗いてみる。

するとそこには…


「ひゃっほーー!ここらの宇宙人撃退してやるぜ!」

なんて叫び軽々と建物の上を飛び回りながら蹴ったり殴ったりして宇宙人を叩き落としてる人がいた。


(なにあの人!?てかあの動きどう考えても人間ができる動きじゃない。まさか…いやでもこんな近くに!?)


「あの人何者なの!?アスリートにしてもおかしいわ。普通あんなとこからジャンプして足が無事なわけないのにピンピンしてる!」

私が内心パニクってる横で美奈ちゃんも驚きを隠せない顔でそう話す。


(どうしよう…もしあの人が選ばれた16人の1人なら話しかけに行った方がいいはず…)


なんて考えてたら美奈ちゃんが突然手を引き出した。

「翠!宇宙人が怒って増援呼んだりするかも!今のうちにシェルターにでも逃げましょう!」


そのまま軽く荷物をまとめて外に出る。

美奈ちゃんに手を引かれたまま身を任せてはいるが…

(あの人のこと放置してていいのかな?でも話しかけるのちょっと怖いし…)


後ろを見ると確かに増援が来ているような感じはした。


(あの中に飛び込むのはちょっと流石に無理…でももしほっといてあの人が死んでしまったりしたら…それに今もしあっちに行ったところで美奈ちゃんどうしよう…せめて美奈ちゃんだけでもすぐに安全なところに行けるようになればいいのに)


その時、私たちの足が速くなった。

「えっ!何事!?」美奈ちゃんは急にめっちゃ速く走れるようになったものでとても驚いていた。そりゃそうだ。


「なんだろう?とりあえずシェルターへ急ごう!」

その時暴れ回ってた男の人が巨大な宇宙船を叩き落としたことにより宇宙人が一時撤退して行った。


「あら?撤退して行ったわね。なんだかよく分からないけど助かったわ。」

美奈ちゃんは走るのをやめて空を眺める。


あの男の人は叩き落とした宇宙船の上に乗って勝利の余韻?に浸っている。


(今なら話しかけられるかな?)

「ねぇ美奈ちゃん。あのさっき暴れてた男の人の所に行ってみない?」

「え?翠ったら物好きね。まぁでも私も気になってたしいいわよ。行きましょ!」


(良かった。すんなり引き受けてくれた。)

私たちは墜落した宇宙船の方へ向かう。


「すいません。貴方さっきこの宇宙船叩き落としてましたよね?人間ですか?」

近くに着いた途端美奈ちゃんが単刀直入に話しかけた。


(初対面の人にそんな風に言えるの凄い…!)


「あ?まぁ人間だけど。そりゃ一般人から見たらバケモノだよな。かくいう俺も昨日まではこんなこと出来なかったんだが…あっ俺の名前は光瑠ひかるだ!よろしくな!」


「…美奈です。この子は翠。よろしくお願いします。ところでツッコミたいところがいくつかあるのですが、まずその一般人という物言いはなんですか?あと昨日まで出来なかったというのは?」


私はここまでの会話でもうこの人が選ばれた16人のうちの1人だと確信していた。

この人女神様のこと話すのかな…?いや話しそうだな。


「あ〜まぁ話すと長くはなるんだが。昨日夢の中で女神とか言ってる女に会ってな、そいつに『貴方にはESTPの能力『超身体能力』を授けます。』とか言われてなんか渡されて、朝起きた時なんも異変感じなかったしただの夢だと思ったんだが、家の壁を破壊しちまってよ…その音で宇宙人にもバレて追いかけて来たから倒してたらなんかどんどん来て…仲間探せって言われたし目立った方が気づかれるかもとも思って、あと単純に楽しくなって暴れ回ったってわけだ。」


(女神様の話してるしもう確定だな。そしてこの人の読みが半分偶然とはいえ見事に合っている…)


ふと美奈ちゃんの方を見ると何言ってんだこいつみたいな顔してた。


「え〜お話はわかりました。にわかには信じがたいですが、先程の動きを見ていると半分くらいは信じざるを得ませんね。そして新たに疑問ができたのですが、仲間がいるのですか?」


「あぁ。女神の話では16人に授けたらしい。その仲間を全員集めて宇宙人を倒せだとよ。どうせ家の壁破壊しちまったし俺はこれから旅に出ようと思う。ところで…」

何故か光瑠さんは私の方をちらっと見た。


「なんか特殊な能力持ってるやつとか知らね?なんかありえないと思った話とかでもいいからさ。」


「そういえばさっき急に足が速くなって…」

美奈ちゃんがそう言いかけて私の方を見る。私は冷や汗ダラダラだった。


(ここで隠すの無理だ。てか多分隠さずにこの人に着いて行った方がいい。でもそれだったら…)


私はその辺に落ちてた小石を拾って(この小石がダイヤモンドになればいいのに)と考えた。するとみるみるうちにただの小石がダイヤモンドに変わっていく。


「…私はINFPの『空想実現』の能力者。私がこうなって欲しいと考えたものが現実になる能力…らしいです。光瑠さん。私を旅のお供として連れて行ってください!」


「おぉ〜すげぇもう会えた!てか俺より派手な能力じゃん!いいな〜でも俺には扱え無さそうwもちろんいいぜ!一緒に旅に出よ!」

「翠…嘘でしょ…」

美奈ちゃんが信じられないと言った顔で私を見る。


「美奈ちゃん急にごめんね?私も昨日夢の中で女神様に会ってこの能力を渡されたの。私も仲間を探す旅に出なきゃいけない。それでね、」

私は美奈ちゃんの手を取る

「美奈ちゃんも一緒に着いてきてくれない?」

「えっ…!」

美奈ちゃんは驚愕の顔になった。


「おいおい一般人も連れてくのか?危ないぜ?」光瑠さんがそうつっこんでくる。


「そう。危ないの。だから美奈ちゃんが決めて欲しいと言うか…てか私の我儘だし信じられないだろうから別に…」

「行くわ。」

美奈ちゃんが真剣な顔で私を見つめる。


「確かにすぐ信じると言うのは難しい…でも実際光瑠さんの戦いや翠が小石を宝石に変えた所を見たわけだし。何よりこんな男と翠を2人きりにさせる訳にはいかないしね!」

そう言って微笑んでくれた。


「美奈ちゃん…!」

「てな訳で光瑠さん、私もついて行っていいかしら?勿論足手まといにならないように頑張るし何かあったら置いていっていいわ。世界を救う方が優先だしね。ただこの子の傍に居たいの。」


光瑠さんは少し考えたあとニコッと笑ってこう告げた。

「確かに危ないが…仲間は多い方がいいしな!まぁ俺が2人を守ってやるよ!」

「光瑠さん…!ありがとうございます!」


こうして私たち3人は仲間探しの旅に出ることになった。

能力紹介 『超身体能力』

ESTPである光瑠が使える能力。とにかく身体能力が高くなっている。そしてそれに耐えうる頑丈さも手に入れた。

力の制御ができてないと壊したくないものまで壊してしまう為要注意。

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