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女神様がくれた能力で

この世界はもうすぐ滅ぶ。

正確には突如現れた宇宙人によって侵略され、地球にはもういられなくなってしまうらしい。


地球を追い出されてしまったら、もう生きられる環境なんてない。実質殺すと言われているようなもの。


私の名前はすい。20歳の普通の女性である。宇宙人による管理によって元々あった国家はもう全て無くなり、この世の人は全員苗字を取り上げられてしまった。

今は宇宙人が宇宙船をあちこちに飛ばしながら人間達を観察しつつ、着々と自分たちのものにする準備を進めている段階らしい。実際どんな計画を立ててるのかとかは何も知らされてないのでいつ何が起きるのか全く分からない状況である。


(まぁどうせこんな私にできることなんてないし、今更抵抗しようとも思えない。もう寝よう)

私はベットに寝っ転がって深い眠りについた…はずだった。


気がつくと綺麗な花畑の中にいた。

(うわぁ…綺麗…)こんな綺麗な景色久々に見たので感動して眺めているとどこからかとても美しい女性がやって来た。


「急にごめんなさいね?私はこの世界の女神です。ここは貴方の夢の中、今日は貴方にお願いがあってきたの。」

そう言って女神様は微笑む。


「もうご存知でしょうけどこの世界はもうすぐ宇宙人に侵略されて滅んでしまいます。そこでとある16人に能力を授けて世界を救って貰うことにしました。貴方にはINFPの能力『空想実現』を授けますわ。貴方がこうなって欲しいと考えたことが物理法則など関係なしに現実にすることができる能力です。」


そう言って女神様は眩い緑色の光を私に託した。それを受け取る。


「貴方の他にあと15人にもこのようにして能力を授けました。是非その仲間を探して世界を救ってくださいね。」


そこでパッと目が覚めた。


時計を確認すると今は6時半。いつもなら2度寝しようかな?とか考える時間だが…


(正直急に世界を救って。て言われても困るよ…それに本当に能力貰えたのかな?)

私は机の上に置きっぱにしていた食べかけのパンを見る。


(このパンが美味しいクロワッサンになればいいのに…)試しにそう願ってみた。


するとパンがみるみるうちに香ばしい香りのするクロワッサンへと姿を変えた。


「すごい…ほんとにできた。」

私はそのクロワッサンを1口食べてみる。美味しすぎて涙が出てきた。こんなに暖かいパン食べれたの久しぶりだ。


クロワッサンを食べ終わり一息ついているとドアの向こうから「翠ー!起きてるー?」という声が聞こえてきた。


(あっ美奈ちゃんだ。)

美奈ちゃんとは世界がこうなる前から仲の良かった私の親友である。ちなみに高校生の時に出会った。


「うん。起きてるよ!」

「あら、珍しいじゃない。これ今週の配給品の一部!運良くみかん缶貰えたから一緒に食べましょう」

私は家のドアを開ける。美奈ちゃんは片手にみかん缶が入ってる袋を持っていた。


「すごい!思ったより量ありそう!」

「でしょ?ゼラチンとかがあったらみかんゼリーとか作りたかったけど、仕方ないわね。缶切りとかないからナイフで開けるね。」

そう言って美奈ちゃんはキッチンに行って準備し始める。


(この能力の話美奈ちゃんにした方がいいのかな?でも普通信じて貰えないよね…それにあと仲間を15人も探さなきゃいけないみたいだし…どうやって探せばいいんだろ?)


色々ぐるぐる考えてたら美奈ちゃんが準備を終えたらしく戻ってきた。


皿に乗せられたみかんを食べながら今後のことについて考えを巡らせるのであった。

能力紹介 『空想実現』

INFPである翠が貰った能力。彼女が想像したことが物理法則などガン無視で現実にすることができる。ただし感情に身を任せ過ぎると暴走するリスクあり。

上手く想像できないと実装されない為連想される形に近いもの(例えばパンを別の種類のパンに変えるなど)の方が成功確率は高くなる。

触れなくても発動するが、対象に触れて発動させた方が具体的に実現させることができる。

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