なんだかんだで
少し歩いた先で
美奈ちゃんに気づいたらしいポニーテールの女性はサッとこちらを見た
「あら?あなたたち誰?遊園地はもうこいつらによってボロボロにされたから何も無いわよ?まぁ観光に来れるような人はもうこの世に居ないでしょうけど。」
「…私は美奈よ。あなたこそこんなとこで何してるの?」
「美奈…よろしくね。私は氷織。なんか能力を貰ったから、その力を使って私のお父様が運営してた遊園地を壊したやつらをこうやって説教してたの。」
「運営…?」
「ここの運営といえば冬凪グループがしてたよな。」
いつの間にか戒さんが割って入っていってた。
なんなら奏太さんが当時の公式サイトなどの資料を提示してるし
「えぇ。私は元冬凪グループの社長令嬢、冬凪 氷織。こうやってここ含め管轄下にあったものがほとんど壊されて、そのショックやストレスで父は他界。どうすることもできない怒りを抱えながら生きてたけど、ある日女神からESTJ?っていうやつの能力を貰って。
半信半疑だったけれど思ったより役にたちそうだったから。こうやって従えさせてたのよ。」
「そう、でその能力の詳細は?」
「『規則制定』、私が定めた規則に相手を半強制的に従わせる能力。破ったら体が重くて動かせなくなるペナルティが下るわ。実際に食らった宇宙人を何匹か見たから間違いないと思う。」
「へぇ、面白い力ね。ちなみに私以外ここにいる人全員能力者なんだけど、あなた私たちに着いてくるつもりない?」
そう言ってニヤッと笑う美奈ちゃん。
いや話がトントン拍子に進みすぎててもはや怖い。そして凄い。
結局氷織さんはすんなり仲間に入ってくれた。
各々自己紹介をした後
氷織さんが従えさせてた宇宙人で戦闘訓練とか(主に光瑠さんや雷斗さんが)し始めた。
宇宙人が可哀想だと思ったが、2人がこの前戒さんに不意打ちとはいえ気絶させられたことがだいぶきてたらしく、「ゼッテーもっと強くなる!」と言ってるのを聞いてなんかなにも言えなくなった。
今日はここに泊まることになり、私は陽葵さんと玲奈さんと共に夕食を作っていた。
「なんだか賑やかになったねぇ〜!」
陽葵さんはニコニコと嬉しそうに話しかけてくれる。
「はい、しかし若干女性が多めですね…」
「うーん確かに?まぁでも偶然かもだし、人を選んでるのが女神だからな〜」
2人の会話を聞いて確かに…と思った。
「でもあと6人もいるし、全然この先誰が来て何が起こるのかわかんないし!みんなで力合わせて頑張ろっ!ね、翠ちゃん!」
「…!うん!」
ほんとに陽葵さんのコミュ力はどうなってるんだろ
(たしかに、この先何が起こるのかなんて誰にもわかんないしね…)
未来への期待と不安をのせながら、私は夜空を見上げるのだった。
能力紹介『規則制定』
ESTJである氷織の能力。彼女が定めた規則を対象に反映させ(その対象にはその規則の内容を伝えなければならない)破ったものにはペナルティが自動的に下るという能力。
元々常識人の上声も透き通るタイプなのでまぁそこまで問題も無さそうである。
ちなみに第何条とか制定してはいるがその方がわかりやすいからというだけであり、絶対にしなければいけない訳ではない




