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うむ。なるほど。  作者: たなかそう


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第二十八話

以前投稿した27話、28話は、内容変更して投稿し直しております。

字の練習はなかなかに難航中だが、文字の勉強ついでに見ていた地図で、地理と歴史は何となく理解できた。ユハがどんな質問にも的確に答えてくれた。流石有能秘書。

どうやら、俺の生まれた国はアイレアという王国らしい。


アイレア王国は、大陸の中央に位置する海なし王国だった。

北に二つ、東と西と南に一つずつ。合計五つの国に囲まれている。

他に、北と南の端に一つずつ小国があり、東の少し外れた半島に一つ国がある。

この九つの国が一つの大陸に存在している。

いや、存在していた。十年前までは。


何百年と続いていた戦に勝利して、十年前にアイレア王国が大陸を統一。

大陸中がアイレア王国の領地となった。

だが、領地があまりに広大になると、統治が難しくなる。

元の九つの国としての区分をそのままに、元の王族をそれぞれの地域を統治する領主とし、最初からアイレア王国の領地だった場所で、それを統一している形だ。


そんなの、別に同じ国にしなくても良いだろって思うだろうが。

一つの国になるからこそ、発展する物がたくさんある。

何か天災に襲われたとしてもあらゆる場所へ即座に支援の手を伸ばせるし、知識も高め合えるし、通貨を統一したら流通もスムーズになる。


ただ、どこかで無理をしたらすぐにダメになる危うい状態だ。

その為に、人質として連れて来られた領主の子供たちが後宮に居るということだろう。

九人以上居るのは、それぞれの領地から、二人以上が来ているか。

若しくは、送られてきた王子王女の護衛や身代わりか。

なるほど、確かに後宮が楽園でないことは理解できた。


因みに、俺の母親のリルは九つの国の中でも一番小国だった南の国の出身で、ミームがリルにご執心なのを良く思わない領主がわんさか居るらしい。

あと、ペトはリルの同郷なんだって。だから、安心して俺の乳母になって貰ってたと。


一番最後までアイレア王国と戦を続けていたのは、端っこの半島にある国。

メイレンがここの出身だ。海に囲まれているせいか、自由を愛する人が多いとのこと。

アイレア王国は割と厳格な法治国家なので、そういうのが嫌だったらしい。

メイレンは、ミームを癒すための任務中だと思っていたが。違ったのか。


戦で勝利したとはいえ、アイレア王国は元の国の風土を尊重して共生を目指しているんだって。だから、後宮の人達にも公平に会いに行っているという。

勝った側から押し付けられた共生が、負けた側にどう映るかは分からないが。


今のところ、内乱の予兆は無い。


あ、そうそう。

ラエリアさんは、アイレアの貴族出身だ。

誰よりも裏切りの可能性が低いから、後宮の管理者という訳だ。

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