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7・伝説のフィクサー

ふぅ・・緊張するな・・


「竹千代ですっ入ります!」


竹千代は都内の高級住宅街でもひと際目立つ豪邸へ・・



「カコーーン」



「カコーーン」


竹千代「ふぅっ」


ししおどしの音がまるで一発一発銃弾を撃たれているかの様に感じる緊張感。

重厚なる趣の庭園。節々に品格、高級感が感じ取れる。


使用人「先生っ・・・竹千代様が来られました」

    「通せ・・」


ふふ・・来よったか・・長州のバカ息子めが・・


竹千代「先生っご無沙汰しておりますっ」


この人に粗相があれば一族ごと・・いや街ごと吹っ飛ばされる。

それほどの力・金を持った日本最後のフィクサー・・・


   「要件は何じゃ小童っ!」

竹千代「はっ!此度はぜひ黒岩先生のお力をお借りしたく!」


日本にリーチした男、黒岩・・・

過去この黒岩は圧倒的資金・才能で日本を我が物にする直前だった。

金も政治家もこの黒岩にはひれ伏した。


竹千代「・・・つまらぬこの世の中で・・」


ぜひ先生の力、いや先生の遊びの駒として私を使っていただきたく・・


ふむ・・ようは・・


黒岩「政治家としてじゃなくフィクサーとして生きるか・・」

竹千代「はい!」


そただ私のその資金面では動かせる駒が少なく・・


ようは企み、きっかけはあるが資金がないと。

それを黒岩にお借りしたいと・・


黒岩「ふむ・・」


赤坂爆弾か・・・悪くないゲームじゃ・・

それにワシも東京のヤクザ組織ではなく三州連合びいきの人間だしな・・


広島の不良娘・北九州の破門者・長州の落選議員・・

ふっ・・・おもしろいじゃないか


黒岩「30じゃ」

竹千代「ありがとうございます!」


30億!よっしゃ!黒岩先生から30億の資金援助!

金!金!金!金さえあれば何でもできる!


竹千代「今度大村も連れてご挨拶に・・」

黒岩「いらんっ!やりたいようにやれ!」


ただ・・

不良娘はいずれ連れてこい・・・


黒岩「双葉は」


この女の真意・・意図がよくわからん・・

どこを向いているのか・・

いや、こいつしか先の未来を予想できる奴が居ない。


竹千代「はい!」


いや・・なんで黒岩先生が双葉の事を知ってるんだ?


黒岩「ラナ・ウラジ・双葉・金岡ぁ・・」

竹千代「おっ・・」


ラナの名前まで出るのか!だがウラジ?金岡?

先生はどこまで知ってどこまで見ているのか・・


黒岩「ふふふ・・はっはっは!」

竹千代「・・・・」


なんだ?黒岩先生が・・


黒岩「一丁前に演技するじゃないか」

竹千代「・・いえ・・」


まるで何の事やら?誰だみたいな?

ふっ、まぁよい・・


黒岩「・・・行け。」

竹千代「はいっ!失礼いたします。本日はお時間頂きありがとうございました!」


短いながらも、すべてを見透かされてるような訪問だった。

先生の力を痛感するのが、

帰りの車に現金ですでに30億積まれていた事・・


使用人「・・・何にどう使いますかね?」

黒岩「何にどう使うかじゃなく・・」


誰にどう分配するかで大きく変わってくる・・


使用人「・・大村さんですかね?」

黒岩「・・・・・・」


さて・・竹千代が本物になれるか見物じゃな。

素材としては申し分無い・・今までにない変わった花が咲く・・


名家の悪党という・・

じゃが奴はフィクサーじゃない・・その器でもない。せいぜいタニマチじゃ。

多分竹千代は・・ヤクザになるぞ・・


東京、広島、小倉、長州と、この物語は悪党だらけだが・・


黒岩「双葉だけが唯一の純で正義・・」


だがらというかここがキーになるだろう・・

この物語の最重要人物は双葉。


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