第50話 これで正式に取引成立となりました。
「サイモン将軍、ありがとうこれで砂漠も、闇の森も平和に包まれた」
「こちらこそダルアン将軍、今後もこちらの国とは仲良くしたいのだが」
「ではテラー様を正式に嫁に」「では対価を」「わかっておる、シヴァール、幸せにな」「ははっ」
そして俺は筆頭司祭様と。
「んじゃまあデティちゃんはいただいた!」
「好きにして良い、これだけ魔法を使えるようにして貰えた以上はな」
「だってデティちゃん」「帰って早く、数字のアイスクリーム屋に行きたい」「おけおけ」
ということで正式に四大悪女の残り2人をげっちゅです、
悪女の先輩ことスティラ様とマリーヌちゃん(居たんだ、とか言わない!)も、
一安心で俺と一緒に胸を撫で下ろしてくれている、引き続き『悪女ハーレム』の教育をお願いしたい。
(一応は、確認しておくか)
まずは悪女シーフからすでに悪女アサシンとなったデティちゃん。
「本当に、この私のハーレムに加わっていただけますか?」
「はいテイク様、私の故郷を救っていただいて、ありがとうございます」
「これからは、どんどん自分の意思も出して行こう?」「テイク様のご命令とあらば」
うん、これなら悪女として立派に育てられそうだ。
続いて本来は恋に落ちるはずの将軍から奪ってしまった、ふとましい女竜騎士様。
「シヴァール女史、タラマスカス国から正式に嫁いでいただけますか?」
「わかった、国と国との正式な取引だ、国の駒として受け入れよう」「そんなに嫌?」
「誤解して貰っては困る、ただ断るつもりは無い、あと思う所は、ふたりきりで話そう」
やっぱり将軍への恋心は、
すでに芽生えていた感じかな、
それを自力で上書きするとなると大変だあ。
(でもまあ、それくらい男としてやらなくちゃね!)
さあ、次はすでに悪女ハーレム入りしている方だ。
「マリーヌちゃん、2人増えちゃうけど、いいよね?」
「テイクくんをお世話できるなら、まあプライベートの時間も欲しいし」
「つまり、おいらの当番の負担が減ると」「それが嬉しいって話じゃないよ」
うん、このあたりは、まあわかる、
いかに実況生主を好き好んでやっていても、
24時間配信を丸一日続けろって言われたら発狂する。
(でも、入れ替わり立ち代り、4人の悪女に絶えず愛されるのは良いかな)
さすがに睡眠時間は欲しいけど!
さて、ラストに我が麗しの正妻様だ。
「スティラさん」「いいわ、教育は任せて」
「まだ何も言ってなーい!」「言わなくてもわかるわ」
「いや正直、どうなさるおつもりですか?」「それはねえ……ふふふ」
妖しい目で俺の耳元でささやくスティラさん。
「あ・く・じょ、しかもとびっきりの、ね?」「はいいいぃぃぃ……」
「テイクくん、そのあたりの勉強もしてるんだ」「マリーヌちゃんが?!」
「でも『悪女』はテイクくんにしかしないよ、それがテイクくんへの恩返しだし」
マリーヌちゃんまで悪女っぽい表情に、
うん、おいらゾクゾクしてきたぞっと。
「それにしてもテイク殿、あの悪魔相手にまったく臆さなかったのは凄いな」
「まあね、ああいうのは悪魔の中でも小物ですよ小物、コモノドラゴンですよ!」
「あのシトリだと名乗っていた魔物、竜族だったのか?!」「いや、ちょっとごめんなさい」
ていうかオシシ仮面みたいな魔物どころか、
自称『月の欠片』から生まれたというキャラの、
人外配信主『ヨイツキミユ』さんの実況でこちとら慣れてんだ、角がキュートな。
「テイク様、戻ったらどのように甘えさせてさしあげましょうか」
「そうだね、帰り道に考えよう」「帰りながら甘えさせる方法も」
「では私の飛竜で」「いやシヴァールさん、ドラゴンに乗りながらはちょっと、高所恐怖症なので」
ということで帰る前に、
もうひとつの取引確認を。
「聖女テラー様、今後も数字のアイスとアンミ●のパイを定期的に贈らせていただきます」
「はいテイク坊や、結婚式には招待するわ、その時に料理をお願いね」「持ち帰りを大量発注します」
「待ち遠しいわ、ねえアナタ」「ああ、いっそ修行場とこちらと、両方で2回、式を挙げよう」「いいわあ」
そういやあったな選べる結婚式場、
って俺のホイントが枯渇しちゃうから、
やめてえええええぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!
(さ、帰ろ帰ろ)




