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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと、撫子の恋
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13 相談は電気を消したままで

 コンコン。

 その日の夜。

紳士クンがベッドに入って眠ろうとしていると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。

 「は~い」

 今日の出来事が頭の中をグルグル回って、しばらく寝つけそうになかった紳士クンは、

ムクッと起き上がって返事を返す。

すると扉の外から

 「紳士、まだ起きてる?」

 という、撫子の声が聞こえて来た。

 「うん、起きてるよ。どうぞ」

 と紳士クンが言うと、部屋の扉がガチャッと開き、撫子が遠慮がちに顔を覗かせた。

そして電気を消してベッドに居る紳士クンを見て、撫子は申し訳なさそうに呟く。

 「ごめん、寝てたよね?」

 「ううん、今ベッドに入った所だから大丈夫。それよりどうしたの?」

 紳士クンが首を横に振ってそう尋ねると、撫子は妙にモジモジしながらこう返す。

 「うん、ちょっと、ね。あんたに、相談したい事があって・・・・・・」

 「そうなの?いいよ、じゃあ電気をつけるね」と言って、

紳士クンが枕元にある部屋の電気のリモコンのスイッチを入れようとすると、撫子が

 「いや!このままでいいから!暗い方がいいの!」

 と慌てて言うので、紳士クンは

「そ、そう?」と返し、ベッドの端に腰かける。

すると撫子も部屋の中に入って静かにその扉を閉め、紳士クンの隣にこしかけた。

そして撫子はそのままうつむき、しばらくの間口を開こうとはしなかった。

 (そ、相談って何だろう?やっぱり、あのラブレターの事かな?

でもあの時のお姉ちゃんは、ラブレターを読んでも全く反応がなかったし。

う~ん・・・・・・)

 沈黙の時が流れる中、

紳士クンは撫子の相談の事についてあれこれ想像してみたが、

いまいちよく分からない。

そして部屋が暗い為、撫子の表情も読み取る事ができなかった。

そんな中撫子はうつむいたまま、ポツリとつぶやくように口を開いた。



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