ここまでの登場人物まとめ4
●マリアンヌ・ピースラウンド
破壊力/S+
スピード/E(体内宇宙活性状態時SS)
射程距離/SS
持続力/C+
精密動作性/SSS
成長性/EX
好敵手と書いて友と読む関係に少し憧れていた系令嬢。
機能不全家族ではあったものの相互に愛情があった分、身内に害が及ぶととても悲しくなることが判明。身内に甘いという悪役令嬢の特性を満たしたため悪役令嬢である。家も怪しいのでこれは間違いなく悪役令嬢。いいね?
ごたごたの末にしれっと当主を引き継がされたが、正直全然まだ看板負けするだろという本人の意向から表立って当主を名乗ることはない。
流星を用いて外部現象を上書きする能力を発動させた。詳細は不明。
禍浪があまりにも流星の上位互換過ぎてガチギレしている。オンラインで使われたら勇気の切断も辞さない構え。
彼女の視点ではカサンドラは(性格を除けば)厨キャラであり、自分にないもの全てを持っている、完全な上位互換である。
前世ではアニメ小説映画と手広く創作を摂取していた。
ガンダムは結構好き。お気に入りは小説版の逆シャア。
・体内宇宙活性状態(攻性過剰活性)
本人はツッパリフォーム・ギラギラモードと呼称している。
体内を循環させている流星の理を、血液を媒介として体外にも展開した状態。起動する上で腹を切る必要はまったくない。
不定形の血液を刃や盾、場合によっては弾丸としても活用できるため汎用性に長けている。とはいえ実際のところ後述する『禍浪』と比較した際の万能性においては遠く及ばない。
その性質上、いわば神域権能保持者特有の『自身のルールを世界に押し付ける』という特性の雛形に近い。
・体内宇宙活性状態 / 天墜装甲
全高/2.5m(背部翼含む)
重量/りんご3個分(当人の証言による)
破壊力/計測不能
スピード/計測不能
射程距離/S
持続力/E
精密動作性/S
成長性/D
本人はツッパリフォーム feat.ルシファー、または魔法少女まりあんぬ★メテオと呼称している。
ルシファーの端末を分子レベルで分解、外部装甲として再構成して身に纏う形態。
一新された衣装『エンバーマーズクラリフィケイト』は本来機械装甲として装着されるようだったが、本人の意向によって衣服としての形に変更された。端末とは言え上位存在の極点に達するルシファーのボディを再構成しているため、基本的に破損させることは不可能。
背中の三対六枚の翼『フォールドスカイライン・LR』による飛行能力(最高速度計測不能)を持ち、三次元戦闘に対する完全な適応能力を手に入れた。
ルシファーの支配法則を一部間借りしているような状態らしく、マリアンヌは行使しなかったものの他にも様々な能力を有していると考えられる。
一方でマリアンヌが本来行使する『流星』と比べ、演算リソースの大半が形態維持に割かれているため、広範囲に対する攻撃能力が低下するという欠点を持つ。
更に結局は過剰な威力の反動を全部肩代わりしてもらうせいでルシファーの端末側が保たないという脆弱性すら持ち合わせる。種族:人間がディスアドであるという実例。
マリアンヌ本人の「魔法少女は誰かの願いを守るためなら神だって倒せる」という意思に呼応し、神聖な存在に対して著しい特攻性能を獲得している。
使用装備
魔力弾連続射出機構『ダストレイ・セプター』
魔力刃指向放射機構『エボルレイ・ザンバー』
圧縮魔力可変速射出装置『ロストレイ・ミーティウムアロー』
●ユイ・タガハラ
戦闘マシーンオブザイヤー受賞。
天賦の才こそあれど、最大の特徴は後天的に徹底的に叩き込まれた戦術理論思考能力。
自身と敵のスペックを常に比較・精査し、相手の脆弱性を発見した瞬間に戦術を構築する卓越した思考能力こそ最大の武器に他ならない。
用いる術技『無刀流』は対人戦闘において相手を殺傷することに重きをおいているため、学園での模擬戦などには向かない。今回のように生死があやふやな戦場、あるいは相手を殺してもいい場合にこそ真価を発揮する。
カサンドラ相手には普通にガチギレしていたが、結果としてマリアンヌが和解の道を選んだのでそれなら良いかと自分の感情は押し殺している。
でも次あっちが何かしてきたら、マリアンヌが決断する前に自分の手で殺傷する可能性が高い。
●ロイ・ミリオンアーク
撃発、作動。
極限状態にあって、意図せず放たれたは神域の雷撃。
光が照らし上げたのは、天へと駆け上る彼女。
まだ同じ空を駆けることはできないけれど、確かに手は届いた。
いつか流星を撃ち落とすその雷霆は、今は、流れ星の道を切り拓くためだけに。
使用術技
第二剣理:模倣雷影・斬光疾駆
稲妻の加速を以て相手を中心に円を描くように走り抜け、斬撃のみ置き去りにすることで同時多方向攻撃を実現する変態技巧。相手から見れば、突然光の竜巻に巻き込まれたとしか思えない速度・威力を誇る。
元は一瞬のうちに数度の斬り込みを行うだけだったが、本人の出力向上により分身じみた残像を生成するに至った。
第三剣理:破雷覇断:烈光衝砲
極限まで圧縮された魔力を、指向性を持たせて放出する魔力砲撃。
単純なメカニズムではあるものの、ロイは剣を収束の芯に据えることで発動の効率化、威力と精度の大幅な向上に成功している。
天装雷槍・幼凪
詳細不明。青い稲妻を放つ攻撃魔法、と思われる、ロイが土壇場で発動した現象。
平時用いている雷撃魔法とは一線を画し、戦場全域を瞬時に雷撃で塗りつぶし、一切の障害を排除する威力を発揮した。
●ジークフリート
今チャプターにおける実質的な主役。
己のルーツと向き合い、今の自分が求める願いを再確認し、騎士として、あるいは騎士でない者として、自分の在り方を定めた。
迷いを振り切った彼は、自分の人生を変えてくれた少女のためなら、決して屈することはない。
原作における『聖騎士』状態と『無念無想』状態をハイブリッドした訳の分からないオリジナルフォームを獲得。一部コメント欄で「この強化の仕方はいくらなんでも最低系SS過ぎるだろ」と困惑された。
どうやら自分がマリアンヌに向けている感情を整理できたらしく、これから先は頼りになるお兄さんとして頑張りたい模様。確かに火を灯していると自覚した想いは、さほど表に出してガツガツいくわけではないらしい。
ただ、不器用ではあるもののしたたかなので、そのへんは自分の中で即座に折り合いを付けている。具体的に言えば「ロイより自分と結ばれたほうがマリアンヌにとって幸福である」とマリアンヌ本人に言われた場合は本当にミリオンアーク家に攻め入ってマクラーレンに決闘を挑み最後にマリアンヌと戦うつもりである。
・光輪冠するは不屈の騎士
身体を循環する加護を外部に裏返すことで発動する加護領域展開現象。
『人々の安寧を脅かす邪悪な竜』の概念を象徴する神座へとアクセスすることで、自分自身を究極の悪と定義。自分以下の悪性からの攻撃一切を無効化する、対悪絶対無敵モード。
このモードが発現したことにより、原作における『無念無想』はシステム上で神座へのアクセス状態を再現したものと判明した。
今回ジークフリートは実際に正真正銘本物の神座へアクセスした上に異なる加護を組み合わせ独自改良するという誰がどう見ても頭のおかしい現象を発動させ、視聴者をドン引きさせた。
●リンディ・ハートセチュア
かちかちと、歯車が回る。
歯車は噛み合う時を待っている。
当人の意思を置き去りにして、回転は止まらない。
機械仕掛けの神の降臨は、遠からず。
●ユートミラ・レヴ・ハインツァラトス
どっかの馬鹿とは違って着実に『灼焔』の機能を拡張しつつある秀才。
色々なパターンを試行していたのがユイという外道軍師のおかげで功を奏したものの、周辺へマグマを展開するのはちょっと控えようと強く決意する羽目になった。
アーサーの国とは違いハインツァラトスでは実戦的訓練を受けていないため、命を懸けた修羅場にはやや戸惑いが拭えなかった模様。とはいえそこも彼の美点であり、責めるような人間は存在しなかったのが救いか。
今回の件でジークフリートとは背中を預けて戦える間柄になった。
使用術技
灼焔・巨偉熱剣
炎で構成された巨大な柱。当然切断属性などない。しいて言えば溶断するのかもしれないがそもそも丸ごと相手が消し飛んでいる。
人間が一人で運用するには明らかに向かないサイズ。それは当然であり、本来ユートはこれをマグマゴーレムに持たせて運用することを想定して構築していた。なのでこれをジークフリートが一人でぶんぶん振り回す光景は、できるだろうと思って渡したユートもちょっと引いた。
●ルーガー・ミストルティン
しれっと登場したマリアンヌの師匠。
魔力適性のない彼が、魔力を用いる魔法使いをメタった固定術式の破壊にやってきたのは本当に偶然。
仮にも精鋭である憲兵三人を純粋な格闘術のみで瞬殺、術式を無手で粉砕するなど実力は健在である。
しっかり家の仕事はこなしている様子。公私には線引きをするタイプ。
●ルシファー
パーフェクトコミュニケーション連打されて好感度カンストした大悪魔。
マリアンヌと合体(意味深)できてテンションが爆上がりした。
たださすがに悪役魔法少女令嬢フォームは完全な想定外らしく、曲がらないはずの箇所を曲げられるなどの被害に遭った。
今回の件ではっきりとマリアンヌを見守る姿勢を打ち出した。
彼女が絶望しない限りは、破滅の終末が理不尽なタイミングで訪れることはない。
とはいえ簡単に本体を顕現させ続けていても、説得に失敗したりすればやはり躊躇なく世界は滅亡する。天墜装甲の召喚には確率でバッドエンドが確定するという最悪のデメリットが付いているので乱用は控えたいところ。
世界法則は不明。
●大邪竜ファフニール
各種の神々から悪性存在としての概念を分け与えられた、悪竜の結晶体。
生まれついての竜であるものの、人間の形に擬態する能力を保持し、人間として社会に溶け込んでいた時期もある模様。その際の出会いが、今の『あらゆる善性を否定する』というスタンスを決定づけたらしい。
自分を信じて疑わない女が嫌い。二度と会いたくない。
会わなければ、あんなに苦しまずに済んだのだから。
世界法則は『不死・再生』。
範囲内の任意の存在に「いかなる攻撃を受けても即死しない」という状態と、自身の権能の一部である人知を超えた再生能力を与える。
法則としては非常にシンプルかつ強力。ただし、シンプルすぎるが故にやれることの限界もまた分かりやすいという欠点を抱える。
●マクラーレン・ピースラウンド
終活失敗おじさん。
娘の存在しない原作世界線では妻と共に禁呪の深淵へと触れ人間性を消失していたが、今回の特殊レギュレーションでは人間のたどり着ける上限を遙かに超えた戦士として完成されており、単独でも上位存在と渡り合えるだけの戦闘力、そして狂気に堕ちることのない強い自我を獲得していた。
上位存在をあえて顕現を許した上で迎撃・永劫に封印するという計画を立案し、そのために高度な死んだふりというか死んだ後の復活をしていた。ん? 結局どうやったんだあれ……?
何やって生き延びたのかはまだ明瞭に明かされていないが、脚本家による混沌の召喚を見越して生死を欺いていた。
先代の開闢覚醒者であり、先代【七聖使】のリーダー。混沌は覚醒者と同化するに至ったが、マクラーレンも覚醒者としての権利を放棄する前は開闢との同化現象に耐えていた。かつての親友は人間の愚かさに耐えきれず同化の道を選び、彼は人間が愚かであっても信じる道を選んだ。自分の帰りを待ってくれている娘の瞳に、光を見たから。
●混沌/■■■■■■・■■
禁呪同士の激突によってこじ開けられたワームホールから、ファフニールのコアを原材料として現世に顕現した神域権能保持者。
死後の世界である『天国』や世界の裏側である『地獄』とも異なる、異次元と呼ぶほかない領域、エテメンアンキに存在している。
世界法則は『破線・流転』。
範囲内の任意の存在に「自我の境界線が破れ識別不明瞭になる」という状態と、認識によって存在状態を流動あるいは浮動させる能力を与える。
一見すると曖昧な法則だが、結果として範囲内の生命体全てを活動不能に追い込み、最終的には自身の一部として取り込めるという極めて強力な法則。同格または格上による妨害がなければ基本的に法則が発生した時点で勝負が決まる。
ただし、そもそも法則性から外れることこそ混沌の本分であるため、上位存在としての顕現自体が実はビハインドであるという致命的な欠点も抱えている。
本来は宇宙に極めて近しい性質を持つ存在なので、宇宙に包括されてしまう『流星』では相性最悪の相手。しかし先述したように(また本編でマリアンヌが看破したように)法則を敷く存在という枠組みに押し込められての顕現であったため、ルシファーの助力もあって真っ向勝負が成立した。
マクラーレンが勝機を見出したのは、脚本家による召喚はこの形式を取り、混沌に大きな制限がかかるのを見越したためである。
●カサンドラ・ゼム・アルカディウス
流星煌めく夜空を鏡映しにする大海原。
されどそこに映り込んだ輝きは全てまがい物、手にすくい上げれば消えてしまう偽物の光。
万物万象を再現できる代わりに、何一つとして本物は手に入れることのできない少女。
悲劇に始まり、悲劇で終わることを宿命付けられた少女。
彼女の視点ではマリアンヌは悲劇を覆すヒーローであり、自分にないもの全てを持っている、完全な上位互換である。
番外
●禁呪:『禍浪』
カサンドラが保有する禁術。
認識できる水分に魔力を通し、自在に変化させることが可能。
保有者であるカサンドラは平時は可変式の水のヴェールとして身体周囲に展開、攻防一体の鎧として活用している。
破壊力応用力持続性全てに特化した全能。
しかし本来の開発コンセプトは、誰も傷つけずに制圧する非暴力特化型。
禁呪としては最後発。他の禁呪全てのノウハウを詰め込んで大賢者セーヴァリスが人生を賭して作り上げた、誰も傷つかないまま戦場に幕を引く、絶対無敵の最終兵器。
そのはずだった。
使用形態
水華鏡月・大翼
ヴェールを背部ウィングとして展開、大気中の水分と反応させ推力を発生させる飛行機構。
文字通りに跳躍ではなく飛翔を可能とする。
水華鏡月・爆芯
ある程度の質量を持った水球を生成し、敵の至近距離で炸裂させる。
遅延炸裂などに代表される時間差攻撃をカサンドラは多用する。
水華鏡月・堅鎚
水華鏡月・尖槍
それぞれ槌と槍を象った物理的攻撃形態。
前者は破壊力を、後者は刺突力を高めている。
水華鏡月・球護
全方位に展開される防御結界。
あらゆる攻撃を受け止めるのではなく受け流す、セーヴァリスの想定した使用法に最も近い形態。
水華鏡月・烈風
水華鏡月・空刃
大気中の水分へ直接作用する攻撃形態。
前者は範囲攻撃、後者は単一目標に対する指向性を持った攻撃であり、マリアンヌにクソ発生クソ判定とののしられた驚異的な性能を誇る。
水華鏡月・螺旋
水華鏡月・二重螺旋
マリアンヌの悪役令嬢ロケットドリルパンチの模倣。
右手に水流のドリルを巻き付けて放つ必殺の拳。
破壊力はほかの形態とは比べ物にならず、二重螺旋の場合は威力を解放すれば都市の一区画を蒸発させられるほどのパワーを秘めている。
【セーヴァリスの手記より抜粋】
『意味のある死を誰もが望んでいる。愛する者のためなら命など惜しくないと語る。だが戦場にさらされた骸に、無念以外は何もない。何もない。何もないのだ。私は何を作ろうとしていた? 私は何がしたかった?
禁呪保有者ですら死んでいく。そして後継者が現れ、私に使い方を教わり、戦場に向かい、多くを殺す。殺す。殺して回り、一刻も早く戦いに幕を引こうとする。そして志半ばで散っていく。
何がしたかった。
俺は本当は、何がしたかった?
こんな、こんな結果を。
こんなものを、俺は』
満を持して投入した『禍浪』すらも、戦火を更に苛烈なものへと加速させた。
セーヴァリスは七つの禁呪が戦争の深刻化をもたらしたに過ぎないことを知ると、あらゆる研究を放棄し、停戦へ向けての平和活動に尽力した。
しかしやっとの思いで終戦へと人類がこぎつけた時、既にセーヴァリスの行方を知る者はいなかったという。
これにて第三章は完結です。
次回以降は幕間に入っていきます。
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