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幕末に転生したら近衛家の姫でした。まず屋根を直します  作者: 1009


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第五十七話「ハリス、帰る」

一 報告書が書けない

 安政七年、春。

 ハリスの宿舎は、江戸の外れに構えられていた。

 西洋式の調度を持つ部屋だった。机が一つ、椅子が一つ。窓が大きく、庭に面していた。庭には松が一本あり、春の緑が深くなっていた。石畳の道が、庭を横切っていた。朝の光が窓から差し込んでいた。

 しかしハリスは、その光を見ていなかった。

 机の上に、白い紙が広げられていた。ペンが置かれていた。インクが乾いていた。

 何も書かれていなかった。

 会談から、一週間が過ぎていた。

 ハリスは椅子に座って、その白紙を見ていた。

 ワシントンへの報告書だった。書かなければならなかった。しかし——一行も書けなかった。

 「What do I write to Washington?」

 ハリスが、ヒュースケンに言った。

 (ワシントンに何を書けばいい)

 ヒュースケンが横に立っていた。この一週間、ヒュースケンはほとんどハリスのそばを離れなかった。何かが変わっていると感じていた。目に見えない何かが、ハリスの中で少しずつ崩れていくのを、ヒュースケンは感じていた。

 「The truth, sir.」

 ヒュースケンが答えた。

 (真実を、閣下)

 ハリスが、少し笑った。しかしその笑いは、笑いの形をしていたが、笑いではなかった。

 「The truth is that I was out-argued by a twelve-year-old girl behind a screen.」

 (真実は、御簾の後ろの十二歳の少女に議論で負けたということだ)

 ヒュースケンが、少し黙った。

 「Then perhaps... find another truth.」

 (では……別の真実を見つけては)

 長い沈黙があった。

 庭の松が、風に揺れた。春の風が窓を通り過ぎた。

 「She's dangerous.」

 ハリスが、静かに言った。

 (彼女は危険だ)

 「Japan is dangerous. Send that.」

 (日本は危険だ。それを送れ)

 ヒュースケンが、その言葉を聞いた。

 その言葉の裏に何があるかを、ヒュースケンは理解していた。これは日本への評価ではなかった。これは——あの御簾の向こうにいた存在への、ハリスなりの言葉だった。


二 食べられない

 翌朝、朝食が運ばれてきた。

 コーヒーと、パンと、卵だった。

 ハリスがテーブルの前に座った。コーヒーのカップを手に取った。

 口に近づけた。

 止まった。

 手が、止まった。

 カップが、口元で静止した。

 ヒュースケンが横から見ていた。

 「Harris-san?」

 ハリスが、カップを置いた。

 「……I'm fine.」

 (……大丈夫だ)

 しかし食べなかった。飲まなかった。

 翌日も同じだった。朝食が来た。食べられなかった。

 三日目、ヒュースケンが心配して言った。

 「You haven't eaten properly since——」

 (あの日から、きちんと食べていません——)

 「I said I'm fine.」

 (大丈夫だと言った)

 ハリスが遮った。

 しかしその顔が、すでに細くなっていた。頬が少し落ちていた。かつて堂々とした体格を誇っていたハリスが、少しずつ縮んでいくようだった。

 四日目、ヒュースケンは医師を呼ぼうとした。

 「I'll get a doctor——」

 (医師を呼びます——)

 「Don't.」

 (よせ)

 ハリスが遮った。

 「It's not a physical problem.」

 (身体の問題じゃない)

 ヒュースケンは、その言葉の意味を分かっていた。

 ハリスには、理由が分かっていた。口を開こうとすると——あの声が聞こえる気がするのだ。

 「The question is not about policy. The question is about facts.」

 (政策についてではありません。事実についてです)

 ハリスは、口を開くたびに、その声が来る気がしていた。食べるという行為——口を開くという行為——が、あの声を呼び戻すように感じられた。

 だから食べられなかった。

 五日目の夜、ヒュースケンはハリスの部屋の前に立ち、扉の向こうから声が聞こえないかを確認した。

 中は、静かだった。

 眠れているのか。

 それとも——ただ静かにしているだけなのか。

 ヒュースケンには、分からなかった。


三 眠れない夜

 夜になると——あの声が聞こえた。

 「It is not a joke, Mr. Harris.」

 (冗談ではございません、ハリス殿)

 静かで、若く、しかし揺らがなかった声が、暗闇の中に来た。

 「Mr. Harris, are you familiar with Vattel's 'The Law of Nations'?」

 (ハリス殿は、ヴァッテルの『諸国民の法』をご存知ですか?)

 「Which do you choose?」

 (どちらを選ばれますか?)

 ハリスは目を覚ました。

 暗い部屋だった。蝋燭の灯りが、小さく燃えていた。

 夢ではなかった。夢を見て起きたのではなかった。眠れなかったのだ。

 横になっていた。目を閉じていた。しかし眠れなかった。なぜなら——目を閉じると、御簾が見えた。竹の格子が見えた。その向こうに、姿のない声が座っていた。

 「Which do you choose?」

 その問いが、繰り返された。

 ハリスは目を開けた。

 暗い天井があった。

 (どちらを選ぶか)

 ハリスは思った。

 (ロシアより文明的でないか。それともロシアが認めた原則を認められないのか)

 どちらを選んでも、答えが出ていた。

 (私は負けた)

 ハリスは認めた。

 (あの場所で、私は負けた)

 下田で何年も過ごした。孤独に耐えた。幕府の引き延ばしに耐えた。病気になっても諦めなかった。アメリカの使命のために、全てを捧げてきた。

 しかし——あの御簾の向こうの声が、それを全部崩した。

 一言も姿を見せなかった。姿は御簾の向こうにある。顔は見ていない。年齢は十二歳だと聞いた。

 しかし——声だけで、全てを崩した。

 ヴァッテルを引用された。金銀比率の数字を出された。アヘン貿易を突かれた。モンロー主義を逆用された。イギリスカードを先取りされた。

 全部、自分が使うはずだったカードだった。

 それが、そのまま自分に返ってきた。

 (近衛)

 その名前が、頭の中に浮かんだ。

 (Konoe)

 その二音が、頭から離れなかった。

 眠ることが——怖くなった。

 目を閉じると、あの問いが来る。


四 近衛という名前

 会談から十日が過ぎた頃、ヒュースケンがハリスの部屋を訪ねた時のことだった。

 ハリスが窓の前に座っていた。

 庭の松を見ているようだった。

 「Harris-san.」

 ハリスが振り向かなかった。

 「Harris-san?」

 ヒュースケンが近づいた。

 ハリスが、小声で何かを言っていた。

 ヒュースケンが、耳を澄ませた。

 「Konoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイ……」

 ハリスが、それを繰り返していた。

 低い声で。単調に。止まらずに。


 「Konoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイKonoe is scary.近衛怖いこのえこわいコノエコワイ……」


 ヒュースケンが——固まった。

 (ハリスさん……)

 「Harris-san!」

 ヒュースケンが、ハリスの肩を両手で掴んだ。

 強く、揺さぶるように。

 ハリスが止まった。振り向いた。

 その目が——焦点を合わせるのに、しばらく時間がかかった。

 暗い目だった。かつてあった青い鋭さが消えていた。

 蝋燭の光を映していたはずの瞳が、今は何も映していなかった。

 ヒュースケンは、その目を見て——背筋に冷たいものが走った。

 これが、人が壊れていく様子なのか。

 ヒュースケンは、長年ハリスの通訳として働いてきた。ハリスが病気になった時も支えた。幕府との交渉が暗礁に乗り上げた時も支えた。孤独な下田の生活も、共に耐えた。

 しかし——これは、今まで見たことのない変化だった。

 「……Heusken?」

 (……ヒュースケン?)

 「Yes. It's me. I'm here.」

 (はい。私です。ここにいます)

 ハリスが、少し息を吐いた。その息が、震えていた。

 「How long was I……」

 (どのくらい……)

 「About fifteen minutes.」

 (約十五分です)

 ハリスが、自分の手を見た。

 その手が、震えていた。

 げっそりとやせ細った手だった。かつて書類を堂々と扱っていた手が、今は別人のようだった。骨の形が、皮の上から見えていた。

 「Heusken.」

 「Yes, sir.」

 「I cannot stop thinking about her.」

 (彼女のことが、頭から離れない)

 「……」

 「The voice. Just the voice. I never even saw her face.」

 (声だけだ。ただの声だ。私は顔さえ見ていない)

 「And yet——」

 ハリスが、窓の外を見た。

 「I cannot stop hearing it.」

 (それでも——その声が止まらない)


五 ヒュースケンの恐怖

 ハリスを支え続けながら、ヒュースケン自身も変わっていった。

 通訳として、あの場の全てを処理した。三ヶ国語を同時に扱いながら、御簾の向こうの声を聞いた。

 言語の切り替えの速さ。論理の組み立て方。相手の言葉を先取りする技術。「間」の使い方。

 全部が、ヒュースケンが知っている最高レベルの交渉者を超えていた。

 (あれほどの人物が、十二歳なのか)

 ヒュースケンは思った。

 (そして今、ハリスさんはこうなっている)

 ハリスが壊れていく様を、ヒュースケンは日々目にした。

 食べられなくなった。眠れなくなった。報告書を書けなくなった。「近衛怖いこのえこわい」と繰り返すようになった。

 ヒュースケンは、ある夜、自分の部屋で一人になった時、静かに決断した。

 (もう二度と日本には来ない)

 (日本に来ない。日本に関わらない)

 恐れているからではなかった——いや、恐れてもいた。しかし、それだけではなかった。

 あの御簾の向こうにいた声の主が、この先も日本にいる限り、どんな形で関わっても結果は同じだという確信があった。

 あの人物が相手側にいれば、勝てない。

 そしてハリスさんを、もう一度あの声に晒すわけにはいかない。

 ヒュースケンは蝋燭の前に座って、その決断を自分の中で確定させた。

 「I will never return to Japan.」

 (私は二度と日本に来ない)

 その言葉を、声に出して言った。

 部屋の中で、蝋燭の炎が静かに揺れた。

 ヒュースケンは、その炎を見つめた。

 後悔はなかった。

 あの会談の場で、自分は全力を尽くした。通訳として、調整者として、ハリスの補佐として——できることは全部やった。

 しかし、それでも——御簾の向こうの声は、全部の上を行った。

 「もう二度と日本には来ない」

 ヒュースケンはもう一度、今度は日本語で言った。

 その日本語は、三年以上の滞在で身につけた日本語だった。

 しかしそれも——あの御簾の向こうの三ヶ国語に比べれば、遥かに及ばなかった。

 蝋燭が、一度揺れた。そして静かになった。


六 報告書という別の真実

 会談から二週間が過ぎた頃、ハリスはようやく報告書を書いた。

 白い紙に、ペンが動いた。

 「The negotiations have progressed significantly. Several important provisions have been agreed to in principle, including a revision clause and exchange rate adjustment mechanism.」

 (交渉は大きく進展しました。改正条項と交換レート調整メカニズムを含む、いくつかの重要な条項が原則的に合意されました)

 ハリスがその文章を読み直した。

 嘘ではなかった。しかし——全部でもなかった。

 「The conditions agreed to are significantly different from the original American position.」

 (合意された条件は、当初のアメリカの立場から大幅に異なっています)

 それは書いた。

 しかし——なぜそうなったかは、書かなかった。

 「The court representative who participated demonstrated exceptional capability in diplomatic discourse.」

 (参加した朝廷の代表者は、外交的議論において例外的な能力を示しました)

 「Exceptional capability」——それも事実だった。

 しかし——その代表者が十二歳であることは、書かなかった。

 ヒュースケンが、その文章を横で見ていた。

 「Harris-san. You're not telling them everything.」

 (ハリスさん。全てを伝えていません)

 「I know.」

 (分かっている)

 「The gaps will be visible.」

 (空白は見えるでしょう)

 「I know that too.」

 (それも分かっている)

 ハリスが、ペンを置いた。

「But if I tell them the truth — what do I say? That I, Townsend Harris, United States consul general, was defeated in argument by a twelve-year-old girl behind a bamboo screen? That I agreed to terms I never intended to agree to, because I could not find a flaw in her logic?」

(しかし真実を伝えれば——何を言う? タウンゼント・ハリス、アメリカ合衆国総領事が、竹の御簾の後ろの十二歳の少女との議論で負けた、と? 彼女の論理に欠陥を見つけられなかったから、意図していなかった条件に同意した、と?)

 「Send it as it is.」

 ハリスが言った。

 「As it is.」

 (このまま送れ)


七 ワシントンの疑問

 報告書がワシントンに届いた。

 読んだ官僚たちは、首を傾けた。

 「The conditions are significantly different from the original position.」

 (条件が当初の立場から大幅に異なっている)

 「Harris agreed to a revision clause? An exchange rate adjustment mechanism? Japanese representation in America?」

 (ハリスは改正条項に同意したのか? 交換レート調整メカニズムに? アメリカにおける日本の代表に?)

 「What happened in Japan?」

 (日本で何が起きたのか?)

 報告書の空白が、見えていた。

 なぜそうなったのか。何が変わったのか。どういう経緯で、ハリスがこれほど大きく当初の立場から離れたのか——それが書かれていなかった。

 「And Harris says nothing about this 'exceptional court representative.' Who is this person? Why is there no detail?」

 (そしてハリスはこの「例外的な朝廷の代表者」について何も言っていない。この人物は誰だ? なぜ詳細がない?)

 「Japanese representation in America — this is unprecedented. Who approved this? Under what authority?」

 (アメリカにおける日本の代表——これは前例がない。誰が承認したのか? どの権限のもとで?)

 「Clearly something significant happened in that room. And Harris is not telling us what.」

 (明らかにあの部屋で重大なことが起きた。そしてハリスはそれを言っていない)

 「This cannot stand. We need someone who can give us an accurate report of what happened in Japan.」

 (これは看過できない。日本で何が起きたかについて、正確な報告ができる人物が必要だ)

 返答が、来た。

 新たな大使を派遣する。ハリスは帰国すること。

 その一文だった。

 ハリスの時代が、終わった。


八 帰国命令

 帰国命令の書状が来た時、ハリスはさらにやせ細っていた。

 目に力がなかった。

 ヒュースケンが書状を差し出した。ハリスが受け取った。読んだ。

 「I see.」

 (そうか)

 短い反応だった。

 しかし怒りはなかった。安堵に近いものがあった。

 日本を離れる。あの声から離れる。近衛という名前から離れる。

 「When do we leave?」

 (いつ出発する?)

 「Within a few weeks.」

 (数週間以内に)

 「Good.」

 (よし)

 ハリスが窓の外を見た。春の江戸が見えた。緑が深くなっていた。桜は散り、青葉の季節になっていた。

 (この国は——美しい)

 ハリスはそれを感じた。そしてだからこそ——恐ろしかった。


九 糸子のもとへの使者

 帰国命令から数日後、一橋藩上屋敷に使者が来た。

 ハリスが糸子との面会を求めていた。

 帰国前のご挨拶とのことだった。

 近藤が糸子に伝えた。

「ハリス殿が御面会を求めておられます」

「お通しして」

 面会は、また御簾越しだった。

 ハリスが入ってきた。

 その姿を見た近藤が、眉を動かした。

 (やせた……)

 あの会談の時のハリスとは、明らかに違った。背は同じだった。しかし——輪郭が落ちていた。頬が削れていた。着ている服が、体に合わなくなっていた。服の中で、体が細くなっていた。

 目に、かつての鋭さがなかった。

 ヒュースケンが横に立っていた。その顔には、疲労の色があった。支え続けてきた疲労が、顔に出ていた。

 「Miss Konoe.」

 ハリスが御簾に向かって言った。

 「I have come to say goodbye.」

 (お別れを言いに来ました)

 「Have you made the necessary preparations for your return home?.」

 (ご帰国のご準備が整いましたか)

 御簾の向こうから、糸子の穏やかな声がした。

 「Yes. I will be returning to America.」

 (はい。アメリカに戻ります)

 「Thank you for your long and dedicated service in Japan.」

 (長い日本での日々、誠にお疲れ様でございました)

 ハリスが少し沈黙した。

 「…… Thank you.」

 (……ありがとう)

 その言葉は、短かった。しかし——重かった。


十 最後のお願い

 挨拶が一通り終わった後、糸子が言った。

 「Mr. Harris, I have a request to make of you.」

 (ハリス殿、一つ、お願いがございます)

 ハリスが少し緊張した表情で顔を上げた。手が僅かに震えていた。

 「P…Please.」

 (ど…どうぞ)

 「Since you are to return to your country, I should like to take this opportunity to ask a favor of you.」

 (ハリス殿がアメリカに帰国されるならば——ついでに、一つお願いがございます)

 その顔は何故か?恐怖に歪みきった表情だった。

 「A request...?」

 (……お願い?)

 ハリスは全身を震わせていた。顔面蒼白で…

 糸子は何故?そんな態度に??と一瞬思ったが、気にしないことにした。

 「Based on our previous agreement regarding the mutual right to station representatives, we wish to have our Japanese envoy accompany you on your return to the United States.」

 (はい。先日の協議において、双方が相互に代表を置く権利が原則として確認されました。それに基づきまして、日本のアメリカへの代表者を、ハリス殿の帰国に際して同行させていただきたいのです)

 ハリスが、少し止まった。

 「By 'representatives', I mean...」

 (代表者というのは——)

 「Manjiro Nakahama will be the central figure. With his deep knowledge of America and fluency in English, I believe no one is better suited for this role.」

 (中浜万次郎殿が、その中心となります。アメリカに精通し、英語に堪能で、この役目には最も適した人物と存じます)

 ハリスが、ヒュースケンを見た。

 ヒュースケンが目を見開いた。そして——小さく口を開いたが、何も言えなかった。

 先日の協議で、原則として認めてしまった。「双方は相互に代表を置く権利を認める」という文言を。

 それを拒否すれば、先日の合意と矛盾する。

 ハリスが、少し目を閉じた。

 「……Fine.」

 (……よし)

 「Mr. Nakahama may accompany us.」

 (中浜殿は同行できます)

 あまりにもあっけなかった。

 御簾の向こうで——糸子が、少し固まった。

 (え……そんなに簡単に?)

 内心で驚いた。もっと交渉が必要かと思っていた。もっと押し引きがあると思っていた。

 しかしハリスは、ほとんど反論なく承諾した。

 (……どういうこと???)

 糸子は、首を傾げるばかりであった。

 ふっと思ったことがあったが——多分自分の考えすぎだろうと思うことにした。


十一 土方の言葉

 面会が終わり、ハリスが退室した後。

 土方が近づいてきた。

「姫様」

「何でしょう、土方殿」

「……姫様は、弱いものいじめはどう?と…お考えですか?」

 糸子が、少し顔を向けた。

「弱いものいじめ?」

「はい」

「誰が? だれをいじめているのですか!?」

「………」

「何ですか?今の間は、失礼すぎますよ! 土方殿」

 糸子が怒って言った。

「わたくしは単に、原則として認めていただいたことを実行しただけですよ。それのどこがいじめですか?」

 土方が、少し引いた。

「……自覚がないのか」

「何の自覚ですか!?」

 糸子はぷんすか言った。

「……いや。何でもありません」

 土方が、視線を逸らした。

 近藤が、土方の横に来た。

「土方」

「何だ」

「無理だ」

「……そうだな」

 二人が、小声で話した。

「…もうっ!ほんとに失礼なんですから!!」

 御簾の向こうで、糸子は一人プリプリ怒っていた。


十二 ハリスの最後の夜

 帰国の前夜だった。

 ハリスの部屋は、荷物が片付けられていた。旅支度が整っていた。

 しかしハリスは、机の前に座っていた。

 蝋燭が一本、灯っていた。

 その光の中で、ハリスは何かを書いていた。

 ヒュースケンが、そっと見た。

 日記だった。

 「This day will cast a long shadow over my time in Japan.」

 (この日は、私の日本での日々に長い影を落とすだろう)

 そう書いてあった。

 ハリスが、ペンを持ったまま止まっていた。

 次の行に、何を書けばいいか分からないようだった。

 「Harris-san.」

 ヒュースケンが言った。

 「You should sleep. We leave early tomorrow.」

 (眠った方がいいです。明日は早出です)

 「I cannot sleep.」

 (眠れない)

 「I know.」

 「When I close my eyes——」

 (目を閉じると——)

 ハリスが、日記を閉じた。

 「She's still there.」

 (まだそこにいる)

 ヒュースケンが——ハリスを見た。

 げっそりとやせ細ったハリスを。かつてはあれほど自信に満ちていた男が、こうなっていた。

 (これが——あの人物のやったことの結果か)

 ヒュースケンは思った。

 (否。あの人物は、ただ交渉しただけだ。正当に。論理的に。しかしその正当な論理が、これほどの傷を残した)

 「Harris-san.」

 「What.」

 「Tomorrow, we leave Japan.」

 (明日、私たちは日本を離れます)

 「Yes.」

 「And you will never have to hear that voice again.」

 (そしてあなたはもう二度と、あの声を聞く必要はありません)

 ハリスが——少し顔を上げた。

 「Promise?」

 (約束できるか?)

 ヒュースケンが、少し間を置いた。

 「I promise.」

 (約束します)

 ハリスが、少しだけ表情を緩めた。

 「……Heusken.」

 「Yes.」

 「Thank you. For everything.」

 (ありがとう。全てのことについて)


 「It was my honor, sir.」

 (光栄でした、閣下)

 二人は、しばらく黙っていた。


 蝋燭が、一本燃え尽きた。部屋が少し暗くなった。

 しかし——どちらも、新しい蝋燭を灯そうとしなかった。暗くなった部屋の中で、二人はただそこにいた。

 春の江戸の夜が、外を流れていた。


十三 出発

 翌朝、ハリスの一行は品川沖へ向かった。

 江戸の町を通り過ぎた。春の江戸が、朝の光の中にあった。

 ハリスは馬車の窓から、江戸の街を見た。

 人々が動いていた。商いが始まっていた。荷車が走っていた。子供が走っていた。

 (この国は——)

 ハリスは思った。

 (私の想像をはるかに超えていた)

 品川に着いた。船が待っていた。

 万次郎が、船の前に立っていた。日本の代表者として、この船に乗り込む。アメリカへ向かう。

 ハリスが乗り込む前に、万次郎の顔を見た。

 「Mr. Nakahama.」

 ハリスが言った。

 「Yes, sir.」

 「……Your employer is remarkable.」

 (……あなたの主は、すごい人物だ)

 万次郎が、少し微笑んだ。

 「Yes. She is.」

 (はい。そうです)

 ハリスが、その言葉を聞いた。

 何かを言いたかった。しかし何も言えなかった。

 ただ——頷いた。

 そして船に乗り込んだ。

 船の上から、江戸の方向を見た。

 春の青い空が広がっていた。江戸の建物が、春の光の中に見えた。松の緑が見えた。人の動きが見えた。

 ハリスは、その景色を見た。

 (この国は——美しい)

 ハリスは思った。

 (しかし——私には荷が重すぎた)

 ヒュースケンが、隣に来た。

 「Harris-san. Are you ready?」

 (ハリスさん。準備はいいですか)

 「Yes.」

 ハリスが答えた。

 「Let's go home.」

 (帰ろう)

 ヒュースケンが、最後に江戸の方向を見た。

 春の空が、高く青かった。

 (もう二度と来ない)

 ヒュースケンは思った。

 (日本には、もう二度と来ない)

 (あの声が、この国にいる限り)

 船が動き始めた。

 品川の海が、船の下で動いた。江戸の陸地が、少しずつ遠ざかっていった。

 ヒュースケンは離れゆく日本を見ながら、隣のハリスを横目で見た。

 ハリスは…何処か憑き物が落ちた表情を浮かべながら、ただひたすらに涙を流す姿がそこにはあった。


十四 疲れた夜

 同じ日の夜、糸子は帳面を開いたまま、動かなかった。

 一橋藩上屋敷の上段の間だった。行灯の光が、部屋を暖かく照らしていた。金箔格天井が、その光を受けて鈍く輝いていた。床の間の山水の掛け軸が、静かに下がっていた。付書院の障子の向こうに、春の夜の庭が見えた。石灯籠の輪郭が、暗い中にぼんやりとあった。梅は散り、若葉が出ていた。

 葵が茶を差し出した。

「姫様、今日はお疲れでしたでしょう」

「……ありがとう」

 糸子が茶を受け取った。飲んだ。温かかった。

「姫様」

「はい」

「……大丈夫ですか?」

 葵が、少し心配そうに聞いた。

「大丈夫ですよ」

「お顔が……少し」

「疲れましたよ、葵」

 糸子が、静かに言った。

 葵が、少し驚いた顔をした。糸子が「疲れた」と言うのを、葵は聞いたことがなかった。

「お休みになりますか」

「そうします」

 近藤が、夜番として廊下にいた。

「姫君様、今日はゆっくり休んでください」

「……そうします」

「珍しいですね、そういうことをおっしゃるのが」

「珍しいですか」

「はい。いつも次の手を考えておられるので」

 糸子が、少し笑った。

「今日だけは——何も考えたくないですね」

 近藤が、静かに言った。

「それが正しいです。今日は、それだけで十分です」

 糸子が、帳面を閉じた。

 筆を置いた。

 窓の外に、春の夜の庭があった。

 条約を止めることはできなかった。

 しかし条約の中に出口を作ることができた。

 将来の改正条項。金銀比率の調整条項。日本のアメリカへの代表駐在権。

 これらは小さな違いに見えるかもしれない。しかし——後の条約改正において、これらの「将来への扉」が決定的な意味を持つ。史実では約五十年かかった条約改正が、数十年に短縮される可能性がここから生まれた。

(この出口は、後の世代への贈り物だ)

 糸子は、そう思った。

 目を閉じた。

 行灯の光が、まぶたの向こうに温かかった。

(屋根を直すことから始めた。商売を始めた。御門様の信頼を得た。英語を学んだ。旭狼衛を作った。そして今日、言葉で戦った)

 ふと——ハリスの今日の顔が、頭の中に浮かんだ。

 会談の日のハリスではなかった。今日、御面会に来た時のやつれたハリスだった。

 (あれは……少しやりすぎだったかもしれない)

 糸子は、そう思った。

 しかしすぐに思い直した。

 (いや、そんなことはない。あの交渉は正当だった。論理で戦っただけだ)

 (……イギリスの件は除いて)

 糸子は少し目を逸らした。

 (わたくしは何も悪くない。少し…ほんの少しだけ口で勝ってしまっただけなんだから…)

 (まあ、あれはご愛嬌ということで)

 眠気が来た。

 次の手は——明日考えよう。

 糸子は、珍しく、そのまま眠ることにした。


十五 春の続き

 翌朝、春の光が、一橋藩上屋敷の小庭に差し込んでいた。

 石灯籠が、朝の光を受けていた。若葉が、その光の中に緑を広げていた。

 糸子は、帳面を開いた。

 次の手を、考えた。

 後継者問題は続く。条約の正式調印は別の段階だ。朝廷への報告を準備しなければならない。

 そして——新しいアメリカ大使が来る。

 また交渉が始まる。

 しかし——今日の糸子の顔は、昨日より少しだけ穏やかだった。

 一夜眠ったことで、何かが少し回復していた。

 近藤が来た。

「姫様、おはようございます。顔色が戻っておられますね」

「昨日はよく眠れました」

「それは良かった」

「近藤殿」

「はい」

「今日から、また始めましょう」

 糸子が、帳面に筆を走らせた。

 書いた。後継者問題への対応。条約の正式調印のための準備。朝廷への報告書の草稿。そして——新しいアメリカ大使が来た時のための、次の交渉戦略。

 筆が、止まった。

 次の交渉戦略の欄に、一行だけ書いた。

「相互主義・将来の改正・金銀比率。前回と同じ柱を守る」

 糸子は、その文字の中でもある言葉を見た。

 「金銀比率」

 万次郎殿がアメリカに渡った。最初の一歩はすでに踏み出した。

 そして——少し笑った。


「うけけっ……」


 小さく、誰にも聞こえないように。

 いや、葵には少し聞こえたかもしれない。

「……姫様?」

「何でもありませんよ」

「そうですか……」

 葵が、少し引いた。

 春の江戸の朝が、静かに動き始めていた。


 第五十七話 了

ハリスさん…この後無事にアメリカで元気になれるといいね。腹黒姫からついに悪魔姫になってしまった糸子さん…┐(´〜`)┌


次回から数話、箸休め的な番外編になる予定です。あと、次の展開を構想中のため、極端に更新頻度が落ちるかな?と思います。ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い致します(>人<;)

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コノエリアリティショック
後のアメリカのフォークロアに、 騙そうとすると悪魔のコノエがやってくるよ という何かが追加されるのである
この前に堪能させてもらったエピソード読んでからリサイクルショップで買おうかどうか迷ってる[黒船]というタイトルのアメリカ映画のDVD……主人公でミラクルワールドな日本に滞在するハリス公使役がジョン・ウ…
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