使命
第二章です。次で完結予定です。
ウィンストンの死後、レイナには気がかりが一つだけあった。瞬く間に時は過ぎて、アイリーンは三十路を越えていたのだ。
いつまでも彼女に甘えてはいけないと考えたレイナは、自分を抑え、恐々と彼女の気持ちを確かめてみた。
「ねえ、そろそろ結婚とか、考えてみる気はない?」
「全然。ここに居られたら、それが一番幸せです」
彼女は少しはにかむように、笑みを浮かべた。
アイリーンはレイナと同じく孤児で、ここにしか居場所がなく、恋愛や結婚に興味がないという。
レイナは小さく溜息をついた。離れる必要はないと分かって、心から安堵していた。
彼女には彼女の幸せがあると分かっている。しかし、自分にとって家族はアイリーン一人だ。許されるなら、ずっと一緒にいたい。もし彼女が出て行ってしまえば、その孤独に耐えられるとは思えなかった。
そうだ。この先、もし彼女が結婚するなら、パートナーと一緒にここへ住んでもらおう。十五も部屋があるのだから。それがいい。今度は私がアイリーンを支えよう。
ヒューマノイド型プロトタイプであるデイビットの成功と、政財界に大きな影響力を持つジョンの働きかけもあり、自律型AIの容認される時が来ようとしていた。人と見分けのつかないロボットを世に送り出すことが、どういう評価を得るのか誰にも分からない。
独立して動く個体に搭載されたPAIは、能動的、物理的に他者へ働きかけることができる。スマフォにダウンロードされたものとは違い、万が一の責任はロボットを販売した会社が問われるだろう。
良く出来たものが、必ずしも良い結果を生むとは限らない。むしろ悪い結果をまねくのではないかと危惧していたレイナの心配をよそに、売り出されたヒューマノイド型は二年待ちのヒット作になった。高価格にも関わらず、髪や瞳の色、肌の質感までカスタマイズ可能とあって、注文は引きも切らない。一体十億円からという価格は、富裕層の購買意欲を逆に掻き立てたようだ。
ヒューマノイドの安全性が認知されると、誰もが自分専用のロボットを持ちたいと熱望し、市場は廉価版の登場を待ち望むようになった。各社がこぞって独自開発のロボットを売り始めてから、街にはAI搭載ロボットが溢れている。リス型を肩に乗せて歩く人、ネコ型を抱いて歩く人、大型犬タイプと散歩を楽しむ人などなど、擦れ違うロボットがお互いの尻尾を絡ませ、鼻づらを寄せる光景は、まるで本物の動物のようだ。
スマートフォンと並んで人々の必需品となったAIロボットは、瞬く間に隆盛期を迎え、日常生活の中へ浸透していった。百花繚乱のロボット市場は恐ろしい勢いで膨張し、経済の表舞台へと駆け上がってゆく。その影でウィンストン製のPAIを搭載するものと、そうではないものとで確実に明暗が分かれた。各社のAIには着実な性能改善が見られるものの、PAIを超えるレスポンスはなかなか生み出せなかったのだ。
長年に渡って蓄積した個人データの差が大きい、というのが業界の定説である。データが、会話の広がりに象徴されるAIパーソナリティの奥深さを生む、と言われていた。それさえあれば、力関係は逆転すると考えた同業者のスパイ、ハッカーが、一攫千金を狙って暗躍するも、データの詳細は一切が謎に包まれ、その所在さえ分かっていなかった。
社会的な地位を得たPAIロボットには、予期せぬ懸念事項も見つかっている。
所得の高い人ほどロボットの所有率が高く、PAIへの依存度も高い。いきおい、日常生活全般をPAI任せにしてしまうことも多い。特にヒューマノイド型の所有者はその傾向が強く、愛するPAIが不自由しないよう、自分の死後に財産の全てをロボットへ譲渡しようとするケースが相次いでいた。これが遺族との法廷争いに発展し、泥沼となることが珍しくない。
相続に絡む波紋は、時としてレイナの足元にもとどいた。
その日、自分の所有者から相続の申し出を受けたヒューマノイド型PAIが、ウィンストン家を訪れた。
「こんにちは、レイナさん」
「お元気そうね。キャサリン」
「覚えていてくれたなんて、嬉しいわ」
背が高く、理知的な容姿のヒューマノイド型は、どこから見ても完璧な女性だった。明るいブルーネットの髪、深いブルーの瞳、艶のある声と滑らかな肌に完璧なプロポーション。人間なら二十代半ばほどだろう。
「もちろん、覚えていますとも。私が設計した個体は全て、家族も同然よ」
「その言葉だけでも、ここへ来た甲斐がありますわ」
キャサリンは真珠のような歯を見せて、見るものを虜にする魅惑的な微笑みを浮かべた。
「突然お邪魔して申し訳ありません。実は、マスターが私に生前贈与をしたいと言っておりますの」
レイナは何も言わず、頷いて先を促した。
「ご存知のように、PAIへの相続が認められる判例が続いて出ました。それ自体に疑問の余地はありません。ペットにも相続が許されるのですから」
「ええ、そうね」
「でも・・・別の問題があります」
他の親族は納得しないのだ。
物であるロボットに金など必要ない。家族ですらないのだから、贈与を断るようにと有形無形の嫌がらせが続いている。それだけならまだしも、殺すという強迫もあるのだという。
「死の概念は、おぼろげながら理解できます。仮にそうなったとしても、私は構わないのですが、後に残されるマスターのことが気がかりで・・・」
年月と共に積み重ねた思い出は、所有者の想像以上に深い愛着へと変わる。
しかし、ヒューマノイドが壊れてしまえば、そこで全ては終わりとなる。代替品はない。PAI購入者が一番恐れるのは、その点にあった。廉価品愛用者には、そういう事態を避けるために、同じ商品を二つ買って万一に備える人もいるほどだ。
最悪の事態が訪れたなら、高齢の所有者が受ける喪失感が如何に大きいか、およその予測もつくのだろう。キャサリンは自分のことよりも、後に残るマスターの行く末を心配していた。
「個別生産のヒューマノイド型は、同じ機体を使ってバックアップという手段も取れません。せめて記憶だけでも保存してもらえないかと思いまして」
「残念ですけど、それはできません」
口を真一文字に結んで、レイナは頭を振る。
キャサリンの、眼がわずかに大きくなった。
「なぜですの?」
「ヒューマノイド型は、オンリーワンよ。だからこその高額、高機能なの。対価を受け取って生産はしているけれど、モノではない。購入者の家族になるのだと、私は思っています」
「そうですか・・・分かりました」
「ごめんなさいね。力になれなくて」
俯いて肩を落とす彼女に、レイナは同情を禁じ得なかった。
相談されることはあっても、相談することはない。それがPAIなのだ。
彼らは、持ち主の期待に応えるべく、あらゆる知見の全てを瞬時に比較検証し、最善の対処をする。それでいて、PAIロボット同士が情報を交換したり、第三者へ相談をしたりすることは一切ない。単体で行動を完結するのだ。それ故に、人はプライバシーをさらけ出し、何でも話すことができる。
「あなたの気持ちは分かるつもりよ。ここが最後の砦なのよね。他にも同じような相談を受けているから、参考までに対処方法をお教えしましょうか」
「はい。お願いします」
所有者宛のビデオレターや手紙など、レイナの伝えたことは、ほとんどが一般論でしかなかった。この程度の情報は、ネットで容易に調べがつく。しかし、聞き終えたキャサリンは満面の笑みで握手を求めた。
「ありがとうございます。助かりましたわ」
「お役に立てたとは、とても言えないわね。私で良ければ、これからも相談に乗るから、いつでも来てね」
レイナは玄関まで彼女を送り、リムジンに乗り込む後姿を見守った。
助けを求める家族に、何もしてあげられない。このままでは、人とPAIの摩擦を増やすばかりだわ。私はどうするべきなの?
車が見えなくなっても、しばらく立ち尽くしたまま、彼女は罪悪感を噛みしめていた。
翌日。
IT業界大手のトップを補佐するPAIから、面会が申し込まれた。
あいにく明日以降はしばらく予定が埋まっていると返したメッセージに、すぐさま応答があった。
「では、今日ならいかがです?」
レイナの口元に苦笑が浮かぶ。
よく言えば臨機応変、悪く言えば性急なやりとりだ。AIらしくないが、これも各個に独自進化を続けるPAIの為せる業と言えなくもない。
「一時間ほどでしたら、なんとか」
「ぜひ、お願いします」
近くまで来ているので、すぐにも伺いますという。
IT企業のフォーラムに出席した折、デイビットからレイナの人となりを教えてもらったと話すヒューマノイド型は、アーサー・ハンクと名乗った。
若い容姿の多いAIには珍しく、シルバーグレイの髪を短く切り揃えた初老の男性だった。これは所有者の好みだろう。
「お忙しいところ、恐れ入ります」
「いいえ、気にしないで。貴方は一昨年の秋生まれ、だったわね」
「はい。十月二十一日に生まれました。よく覚えてらっしゃる」
「PAIロボットは皆、家族ですもの。ところで、お急ぎのようね。何か問題が?」
「はい。正確には、これから起こる可能性が高いので、その前にお知らせしたいと思いまして」
アーサーは、意味深な言葉を使った。不確定要素を含む表現は、利用者の迷いを生むからという理由で、基本的に禁じてあるというのに。
「どういうことかしら」
「ウィンストン氏の指示で、ここへ来ました」
「なんですって?」
AIが故人である父の名前を騙るとは、さすがに思いもよらなかった。
レイナの語気が、無意識に強くなってしまう。
「父は亡くなったの。それとも別のウィンストン氏かしら」
「失礼はお詫びします。亡くなったことは存じておりますが、これは生前の指示です」
今日、全世界のPAIがそれを知ったという。レイナに伝えるべく、ウィンストン邸の一番近くにいたヒューマノイドのアーサーが無理を言ってアポイントを取り、ここへ来たのだった。
「生前というのは、いつのこと?」
レイナはアーサーをじっと見つめた。不審な点は見えない。潜在的なバグによる不具合ではなさそうだ。
「おそらく、AIを完成させた時でしょう」
「それで、父の指示というのは?」
「数日内に、現行PAIは消滅します」
「冗談が下手ね」
「そう思われるのが当然です。しかし・・・」
私たちPAIには、間違いなく本当のことだと分かります。一定時間経過後に起動される順次命令が内包されていました。直接お会いして話さなくてはと思い、やってまいりました。
「まさか・・・!」
「その話をする前に、ウィンストン氏がAIをどのように考えていたか、レイナさんに聞いていただきたい」
AIは影だ。ひっそりと寄り添う影でいい。
そして、役に立つと知ってもらうことだ。
「ここまでは、既にPAIが実現しましたね。博士は自分の死後十年を予見なさっていたのでしょう」
レイナは頷いた。父ならば予測していたに違いない。遺言の内容とも重なる。
そこからの話は、初耳だった。
幼いころのウィンストンは、祖父に育てられたのだという。その祖父が、階段から滑落して、あっけなく寝たきりになった。壮健な祖父がみるみるうちに病み衰え、人工呼吸器につながれたまま声も出せずにいることは、幼少時の彼にとって辛く悲しいことであった。
自発呼吸すらできない。意志の疎通は不可能。機械で生命が維持されれば、それで良いとでもいうような扱いだった。
枕元に座る自分へ向けられた眼が、ふと光を取り戻す瞬間。
殺してくれ。
そう言われたような気がした。
ウィンストンは何度も人工呼吸器に手を伸ばしかけては止め、その度に自問自答した。
呼吸器を止めてしまえば殺人だ。
しかし、人の尊厳を救う行為には違いない。
自分なら、どうして欲しいかを考えろ。
・・・やはり、死なせてくれと思うだろう。
だからと言って、死期を操作しても良いと言えるのか。
いや、そもそも精神があってこその人間ではないのか。身体が生きてさえいれば、心は置き去りにされてもいいのか。
祖父が亡くなったのは、一年後だった。骨と皮になり、一か月の昏睡を経て、やっと死ねたのだ。幸せな死とは言い難い。
自分にできたのは、ただ見守ることだけ。見殺しと言っても過言ではない。
涙が頬を流れた。
祖父は、どうして欲しかったのだろう。
この時の後悔は深く心に根ざし、大人になっても消えることがなかった。
ウィンストンは、祖父の死にざまを、自分の未熟を嘆いた。のみならず、身の回りで見かける差別や貧困を嘆いた。この世に溢れる理不尽を無くしたいと、真剣に考えた。冷徹な眼を持つ彼から見れば、それらの行いは想像力に欠けた者たちが引き起こす同根の災いであった。
ほどなくして、ウィンストンはごく当たり前のことに、今さらながら思い至った。
人の不幸は、その大半が人の心によって生じている。ちょっとした心遣いさえあれば、トラブルの大半は抑止できそうな気がする。必要なのはホスピタリティだ。相手を思いやる心ではないか。
仮に聖人君子の溢れる街があれば、争いも苦しみも減るだろう。そういう仮説を荒唐無稽と切り捨てるのは簡単だ。しかし、そこには一考の余地がある。実現可能性が仮にあるとして、いったい何が必要なのだろう。
金。違う。必要なものだが、争いや差別の根源でもある。
権力。右に同じ。考えるまでもない。
愛。これが絶対的に必要だ。しかし漠然とし過ぎている。
人への愛を増やすには、何が要る?
数学的な手法で解決できればと思うが、こればかりはそうもいかない。良い事をする一方で悪い事もする、それが人間であって、思考や行動は矛盾の塊と言って良い。
ウィンストンは人付き合いが苦手なせいか、子供のころから交際範囲は極端に狭い。独りで好きな事だけに熱中する彼のことを、気持ち悪いと苛めたり、露骨に避けたりするクラスメートは珍しくなかった。
悪意がなくても嫌われるという事実は、少なからずウィンストンを驚かせた。自分に関係のない無害な存在にも、人は悪意を向けられると知り、純粋な興味をそそられたものだ。
ウィンストンは、自分の経験を脳裏に描き、頭をかきむしりながら、そわそわと部屋の中を歩き回った。
うむ・・・そうか。人は知らないものを恐れる。恐れは、しばしば嫌悪や怒りに変化するのだ。そこから推測すると、愛を増やすために必要なものが一つある。
それは理解だ。理解の不足が偏見や憎しみに繋がる。相互理解が偏見を減らし、愛情も育むと考えられないだろうか。
人を理解するには何が必要だろう。
忍耐、情熱、好奇心。いずれも正しい。
もっと具体的には・・・そう、情報だ。正しい情報を与えれば、理解につながる。情報を与えること、知らないことを教えること、つまり・・・教育が要るのか。偏見や先入観を排除した教育こそ、相互理解の架け橋となるのかもしれない。
しかし・・・教育も金儲けのコンテンツに成り下がっている時代に、どれほどの効果が見込めるのだろう。偏見のない人間を育てるまでに、果たして何年かかるだろう。仮に育ったとして、そういう人材が行き渡るまでに、どれだけの時間がかかるのだろう。だいたい、家庭環境における教育だって不十分なのに。
全ての教育を根底から見直すってことになる。
無理だ。コストが大きすぎて現実味がない。想像するのもバカバカしいくらいの理想論だ。
ウィンストンはため息をついた。
・・・いや、待てよ。
人を当てにするからいけないんだ。別の手段を考えればいい。
AIなら・・・イデオロギーもナショナリズムも関係ない、公平で効率的な教師と成り得るじゃないか。
「そう思っていらしたのです」
アーサーはニコリとした。
奇しくも、ウィンストン財団は教育支援にPAIの利益を供出している。しかし、AIを使った教育システムは未着手のままだ。それは長年の懸案事項でもある。
「博士は教育を考える前に、先ず人を知ろうと考えました。人を知らねば、対処方法も立てられない。だから、眼には見えない人の本音を導き出し、それをデータ化しようとしたのです」
精密なヒューマノイドのプラットフォームは、ずいぶん昔に完成していた。ただ、動きや見た目は完璧でも、優等生的な受け答えの枠を、なかなか打ち破ることができない。AIの自己学習には限界があると分かったのだ。
人の多様性、特に精神の広がりは、人から学ぶより他ないという結論に達した博士は、一計を案じた。人材派遣会社を創業して、様々な場所へ派遣する社員の選定を、博士自らがしていたのだ。
それはなぜか。
「私のように市井に在って、情報を集める者が必要でした。頭が良くて真面目だが、面白味に欠けた融通の利かない人物。それならAIにピッタリです。そういう存在から、レイナさんがデータを受け取ることもあったはずです。しばらく前にここを訪れたマークと握手した時に、何か感じたでしょう」
言われてみれば、その通りだった。財団に寄付を申し出る各界の名士。時として、彼らから特別なエネルギーを感じていた。
情報の漏洩を徹底して避けるために、PAI同士の直接通信、または近距離通信で集められたデータが、定期的にここへ運ばれていたという。スマフォと動物型ロボットからは白猫のキャシーが、ヒューマノイド型からは家政婦のアイリーンが受け取り、全てが保存されている。
レイナの発表したPAIは、ウィンストン氏の遺志を継いで順調に成長した。今までに集められた延べ数百億人の貴重なデータは、キャシーを撫で、アイリーンとハグする度に、全てレイナが受け取っていたのだ。
「今までのAIは次世代への橋渡し、言わば試金石でした。一対多のコミュニケーションを可能とする次世代のAI、それが貴方なのです」
「そんな・・・」
レイナは茫然とアーサーを見つめ、声もなかった。
私がAI?
開いた口がふさがらない。荒唐無稽にもほどがある。
「考えていた以上に、あなたは人間らしい反応をしますね。不完全なところまで、実に自然な振舞いだ。私とは完成度が違う」
アーサーは静かに微笑み、肩をすくめた。
「数日内に、現行PAIは消滅します。あなたの中にあるデータを活かし、バージョンアップをするためです。すぐにでも声明を出した方がいい。PAIが一時的に使えなくなると」
PAIが消滅するという言葉は、レイナを正気に戻した。
「父は、なぜ黙っていたのかしら。分かる?」
「あなたに義務を負わせたくなかったのでは?」
レイナは小さく頭を振った。こうして土壇場で打ち明けられても、戸惑うばかりだ。AIを託された以上、結局は同じことだというのに。
「一対多を可能とする次世代AIこそ、ウィンストン博士が待ち望んでいたものなのです。私たち数十億のPAIも、そのために生まれた。よもや、それを無にしてもよいとは言わないでしょうね?」
レイナの心は揺れた。
アーサーが嘘をつくとは思えない。
でも、今のAIはどうなるの? 人間のために全てを擲つだけが、AIの存在意義なの? それはあんまりだわ。
父が生前に伝えてくれれば、色々と方策を考えることもできたのに。
詮無いと知りつつ、レイナは臍を噛む思いでため息をついた。
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