うさ耳リボンロリ後輩!1
「せんぱぁ~い、一昨日なんで店長と一緒にいたんかぁ?」
僕は今背中に刃物を突きつけられている。後ろなので見えないが、背中にあたる形状は多分刃物だと予想ができる
「な、なんでって、この前の件で話をしてたんだよ!」
「この前って、あのロリコ」
「うわぁ!」
「むぐっ?!」
何この子登校中の道で問題発言しようとしてるの?!こんな所で言われたらもう僕は学校に行ける自信ないよ?!
僕は急いで人が少ない道に移動した
「せ、先輩強引ですよ。でも、はい、求めてくれるのは嬉しいです。初めてがお外ってのは予想外でしたけど、先輩がここがいいって言うなら・・・どうぞ」
「こら!スカートをめくるな!」
このうさ耳リボンを付けたロリっ子は僕の学校の後輩、上田加奈だ。中学の時からの後輩で、僕を追って高校を決めた変わり者だ。
「で、先輩。店長とは何を話したんですか?」
この子は中学の時から僕のことが好きみたいで、告白こそされないものの、すきすきオーラ全開でついでに嫉妬の塊のようなやつだ。ちなみに、告白は男からが絶対らしい。
「まぁ普通に注意されただけだよ。クビになってもおかしくないと思ってたからよかった」
「そうなんですね!クビになんてしたらあの店長を私が刺しちゃうところでしたよ」
「ちょっと!危ないからそのプラスチックの包丁をこっちに渡しなさい!」
「先輩、これモノサシですよ?」
なんでこの子モノサシを包丁みたいな形にして研いでるの?!めちゃくちゃ先鋭いし!!
「あぶないからそんなもの持ち歩いちゃダメ!」
「えぇ~、私のカバンの中にあるやつで1番安全なやつなのに」
この子のカバンの中身は考えないことにした。
「それより先輩、今日の放課後は空いてますか?デートしましょうよデート!」
「今日はシフト入ってないからいいよ~、ってかいつもなんで加奈と僕ってバイトの休みの日同じなの?」
「私が店長に言って一緒にしてもらってるんですよ!じゃないとデートできないじゃないですか!」
何当たり前のこと言ってるんですかみたいな感じで言ってるけど、普通じゃないからね?!バイト先まで一緒なところにして、さらにシフトまで一緒って何考えてるの?!
「それでは、また放課後ですね先輩!さようなら~!!」
そう言い残すと加奈は走っていってしまった。あー、やっぱりあいつ足速いな。高校でも陸上続けたらよかったのに、僕が陸上続けてないって知った瞬間退部して、バイトを始めるなんて、ほんとに変わったやつだなぁ。
ん?なんであいつ走っていんったんだろ?今何時だ?
8時30分
ぎゃあああ!!やばいやばいあと5分しかない!!話しすぎた!!
僕は遅刻しないために全力ダッシュで学校に向かった。
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