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第 24 章:運命の決断

リリーはこれまでの人生で、これほど心が引き裂かれる思いをしたことはなかった。父親のベッド脇に座り、その瞳に宿る後悔の重みをはっきりと感じ取った。かつて堂々と自信に満ちていた佇まいはすっかり衰え、すべてを失った人間の弱々しさに塗り替えられていた。かつて自分の人生の大黒柱だった男への哀しみが胸を締めつける一方、心の奥底では怒りがくすぶっていた。欲やプライド、自己中心的な欲望を何よりも優先し、自らこの道を選んだのは父親自身だ。そして今、壊れた残骸を立て直す重責だけが、自分に押しつけられている。

スマートフォンが再び震え、弁護士からの着信で画面が光った。ネイサンはあらゆる事柄を進んで支えてくれた。法律の専門家に連絡を取り、債権者との会談を取り仕切り、父親が壊した状況を修復しようと裏で奔走してくれた。だが最終的な決断を下すのは、あくまでリリー一人だった。

弁護士からの電話は短かったが、状況の深刻さは明らかだった。ヴィンスは苛立ちを募らせており、今週末までにカーター・エンタープライゼスの株式二割を渡さなければ、このスキャンダルを世間に公表するという。そうなれば会社もキャリアも、彼女が心血を注いで築き上げたすべてが終わりを迎える。認めたくはないが、彼の提案こそが唯一の活路に思えた。

リリーはスマホを見つめ、溢れそうな苛立ちを抑え込んだ。ここまで来るために懸命に努力し、カーター社をゼロから立ち上げてきた。道徳観念を持たないヴィンスのような男に、会社の一部でも渡すなんて考えただけで、嫌悪感に胸が悪くなった。

だが拒否すれば、父親は更なる長期懲役を課され、会社の信用は完全に失墜する。

あらゆる事実を飲み込もうと座り込むリリーの脳裏に、ネイサンの言葉が響いた。

「一人で抱え込まなくていい。二人で一緒に解決しよう」

彼女は目を閉じ、深く息を吸った。もうすぐ、決断を下さなければならない。

その瞬間、病室の扉がきしむように開いた。ネイサンが玄関に立ち、厳しくも心配に満ちた表情でこちらを見つめていた。言葉を交わすこともなく彼女の元へ歩み寄り、そっと手を握りしめた。

「ずっと黙って考え込んでいたね」

柔らかく、しかし彼女の心情を理解した口調でネイサンは言った。

「何があったの?」

リリーは顔を上げ、感情で重く沈んだ心を抱えながら答えた。

「どうすればいいのか分からないの、ネイサン。何日もずっと考え続けてきた。ヴィンスの提案…… すべてを守る唯一の方法だけど、カーター社を失いたくない。自分が頑張って手に入れたものを、何もかも失いたくないの」

ネイサンは彼女の手を強く握り、揺るぎない眼差しで見つめ返した。

「分かっている、リリー。心から理解している。だけど自分自身に問いかけてみて。何が一番大切なのか。会社なのか、それとも父親なのか」

その一言が稲妻のようにリリーの心を貫いた。問題は単なる会社の存続や金銭、事業の損得だけではない。これまで下してきた選択、捧げてきた犠牲のすべてが問われているのだ。父親は長年、彼女を苦しめ続けてきた存在だったが、それでも紛れもない肉親である。

「どちらも失いたくないわ」

声を震わせ、細く囁いた。

ネイサンは一歩近づき、優しく彼女を抱きしめて癒やした。

「どちらも失う必要なんてない。ただ、何のために戦う価値があるかを決めればいい」

長い間、二人は静かに抱き合い、リリーはネイサンの胸に頭を預けた。迫り来る決断は心に重くのしかかり、その重圧は耐え難いほどだった。だが彼の温もりに包まれるにつれ、胸の奥で固く結ばれた結び目は少しずつ緩んでいった。

「この決断を下すだけの強さが、自分にあるのか分からない」

リリーは本心を打ち明けた。

ネイサンは彼女を一層強く抱きしめる。

「君にはある。ここまで踏ん張ってきた君なら大丈夫。どんな決断を選んでも、ずっとそばにいる」

リリーは少し身を離し、彼の顔を見上げた。

「もし間違った選択をしてしまったら?」

ネイサンは穏やかに微笑み、彼女の顔にかかる髪をそっと払った。

「間違った選択なんて存在しないよ、リリー。どれほど困難で混乱した道であっても、自分だけの進む道を見つければいい」

リリーは深く息を吸い、次第に心の中に明晰な考えが宿り始めた。自分が取るべき行動は分かった。それが容易な道ではないことも、はっきりと理解していた。


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