揺れ
掲載日:2025/12/17
ひとつの言葉が
胸の奥で静かに灯る
音の波が柔らかく広がり
浸かってみれば
妙に落ち着く形をしていた
あなたは夜を好み
時には闇に溶けたいと呟いた
僕は真顔で問い返し
その真剣さを見て
あなたは笑いながら冗談だと打ち明けたよ
その場面はまるで
「灯火が揺れる」ように
自然に流れた戯れ言
比喩を編み込んだ
二人だけの秘密の遊び
寄り添う影と影の間に
小さなぬくもりが生まれ
染み込むように馴染み
掌には淡い光の泡
まだまだ夜は深まっていく
伸びた指先が
互いを探し合っていた




