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エデン・マキナ ~我らは機械仕掛けの楽園にて謳う~  作者: モッコム
第1章 楽園開場
51/62

従魔武装《サーヴァントギア》

いやー、遅くなりましたんw~。


……はい、ごめんなさい。

気になってた漫画を40巻分ぐらい読んでたら更新が遅れてました。

ほんと、しょーもない理由ですんません m(_ _)m

従魔武装サーヴァントギア虫義之心イセット』を発動すると共にイセットが織り機を逆稼働でもしたかの如く線状に紐解かれ、俺の身体に集い纏い付かれる。

すると同時に『魔力供給』で失った生気が吹き込まれたみたいに全身に力が漲り、ぼやけた意識もクリアに晴れる。


集った糸が俺を身体中に行き渡り、積層して一定の形を築き上げる。

手にはイセットの物と同じ関節部が開いた殻がグローブ状に張られ、四肢に各々計4枚の光の翅が形成される。

視界も一変し、今までとは比べもなく、もっと広く無数の景色が映り込む。

それらが終わると今度はHPバーの長さが若干増え、俺の数倍はあるMPバーがもう1つが視界に生じる。


「ヌッ、サセン!」


異変に気付き俺の元に()()()()()()()迫る黒猪の拳を眺め、逸らす。


「もう遅い」

「ナニッ!?」


当然、俺は影で縛られているので身動きは一切とれない。

じゃあどうやったかと言うと……


「コレハ、糸カ!」

「正解、そして……元はそこか!」


俺を縛っている影の元となる木に僅かに回復した俺のMPで『光魔法』を当て、影を散らす。

普段なら魔法を遠距離に発生させるのは苦労するが、今は糸を伸ばせば身体の延長線のように使えて、楽々に行える。

拘束が解かれ『風魔法』でブーストし、浮いた身体を『操糸』で引っ張って一瞬で黒猪から距離を取る。


「こいつは凄いな……イセット能力が全部使えるのか」

『そう、だよ』

「うわ!? 念話通信ウィスパーチャットみたく頭から声が!」

『むぅ、ワタシ、だよ。あなたの下僕しもべ、イセット』

「って、本当にイセットか! そうか、この状態なら自由に話せるんだな」


「敵ヲ前ニ、呑気ニブツブツ、独リ言ニ興ジテ暇ガアルトハ、ナァ!!」

「心配すんな、てめーも忘れてねーよっ!」


カキンッ!


手に土塊を纏って殴りつけてくる黒猪を『剛柔兼備』で硬化した手の殻用いての『鎧術』で受け流し後ろに下がる。


……身体が軽い、それに視力も変だ。

視界がデタラメに広く一杯あるし、動きがやたら大振りに遅く見えるしで高性能すぎる。

唯一難点あるとすれば見え過ぎて視界を全部把握するのに苦労する。

像が捉え辛いんだか、捉えやすいんだか訳がわからない。


『能力だけじゃなく、身体も融合した、だけ』

「へー、じゃあこれがイセットが見てる世界か……」


率直に言って、脊椎動物たる人間からしたら視界が一杯ってのは複雑奇怪なこと上ない。

まぁ、それでも悪い気はしないがな。

またイセットについて1つ、知ることが出来たのだから。


「だから丸見えだってーの!」

「ヌッ!? コレヲモ防グカ!」


影に潜り普通の人なら完全に死角から奇襲してくる黒猪を捌く。

今の眼だと限界まで眼球を回すと、真後ろや脳天の上まで見えるのではと思えるほどなので、微弱とはいえ反応する『索敵』と合わされば事前に察知するのは余裕だ。

しかし、言って悲しいが俺にしては反応速度が早すぎる気が……ああ、これもあれかイセットの感覚まである程度は借りているってことか。


「それにさっきから飛んでるみたいに身体が軽い」

『みたい、じゃなくて、飛んでるよ?』

「ん? うお!? マジだ、宙に浮いてる!」


どうやら飛行まで可能らしい。

意識を集中してみると両足にあり光の翅っぽいのから空力が発生してる感じだ。


「しかもこれ、無茶苦茶速く自由に動ける」

「ヌゥ、チョコマカト……!」


さっきから黒猪が影を伸ばして来たり、物を投げつけたりしているが、当たる気配がまったくない。

鞭みたく伸びた影の横薙ぎを空転してさける、

影に引っ張らせパイルバンカーみたく岩の剣の高速突を、当たる寸前で剣を軸に錐揉み回転して回避。

足、左手の三枚で加速し、右手の一枚で拳の軌道を途中で曲げ打撃を与え、勢いのままやつの後方に抜ける。


本当に自由自在に飛べる、自分の身体じゃないみたいだ。

それに何だ、この自分でも惚れ惚れしそうな程のアクロバットな回避術は……って、これイセットの『縦横無尽』か!

ほんと今の俺のステータスどうなってるんだ……いや、あいつが攻めあぐねてる今の内に見れば……。


_____________________


  名前『アベル』 性別『男』 種族『人間族ヒューマン


  レベル『18』 属性『無』 特性『なし』


 《スキル》


『走行LVMax』『風魔法LVMax』『水魔法LVMax』『光魔法LV8』『素手LVMax』

『抗魔LVMax』『追跡LV8』『索敵LV9』『隠密LV9』『偽装LV8』

『魔量再生LV8』『固定LV6』『魔力供給LV3』


 《称号》


『大物殺し』『密偵』『起死回生リヴァイバー


 《特殊状態》


同化ユニゾン従魔武装サーヴァントギア』『****』

_____________________



・『同化ユニゾン従魔武装サーヴァントギア


特殊魔法『従魔武装サーヴァントギア』に類するモノを行使した時にのみ成れる特殊状態。

媒体元となった従のモノと実体として融合し、その全能力が使用可能になり精神的にもリンク状態となる。


注意! 

この状態の負担は全て主の側が請け負います。

現在のリンククラスではHPは統一化されますが、MPは別途扱いになります。


まぁ、大体予想は通りだな……でもこの『****』と伏せ字になってる謎状態は何だ、こんなのインフォにもなかったぞ?

詳細も表示されない……分からないのは今は気にしても仕方ない、一旦保留だ。

それより注意!の方……なるほど通りでさっきからMPバーが2つ見える訳だ。

要するにイセットのスキルはイセットのMPで、俺のは俺のMPでって構造か。


「ま、俺にとって重要なのは今のイセットの部分が”実体”というとこだけだがな」


これなら『魔力体』ではないのだからMPを使っても消滅なんて事態にはならない。

随分と都合のいい……いや、もしかするとイセットがそういう風に魔術陣を組んだのか?

それが一番、ありそうだ話だと思うが……。


『そう、だよ』

「やっぱり……つーかさっきからナチュラルに心読まれてない?」

『主も、出来るよ?』

「……え、そうなの?」


……あー、確かに意識してみたら何となくイセットが今何考えるか伝わって来るな。

そしてそれによると……めっちゃ楽しそうじゃいなかイセット、こんな状況だってのに……。


『主と、いっぱい話せて、戦えて……ワタシの全部をもって、助けられる。当然』

「そりゃあ、また……主冥利に尽きるこったなぁー!!」

「グッ!?」


それからも影で消えたり現れたりする黒猪の猛攻を避け続けて、焦りや焦れったさよってか黒猪に隙が見えたら小突いて牽制する流れが出来上がる。

やっぱり、あいつ空中への攻撃手段があまりないな……まぁ、この森鳥型の敵は入らないみたいだしここでずっと有利取って戦うだけだった黒猪だ、無理もない。

だったらいっその事このまま逃げる……のは無理だな、影の檻がどんどん拡大され、何層にも密集されていっている。

光で散らすにも檻を外側のかなり遠くまでものをもって来てるのか、この目でも元がみつからない。

糸で探ろうにも流石に伸び過ぎると察知するのか影が呑み込みに来て、それも叶わないときた。


宣言通りに逃すつもりは毛頭ないという訳か……こっちからしたら傍迷惑なことこの上ない。

こっちもあくまで特殊魔法とやらの効果で持ち直しただけで、別に決定打がある訳じゃない。

こいつ相手に無理して今死ぬのは嫌な予感しかしないし、安全策を取ってこの膠着状態を維持して、ミーチェさんたちの助けを待つのが……


「……漸ク、場ガ整ッタ!」

「んなっ!?」


と、消極的な考えに走っているとその安易な思考を打ち破るように大音響が鳴る。


黒猪が地面に土塊を纏った拳を打ち付け、叩き割ったのか足元が揺れ轟音が響く。

幾分か柔らかくなった地面の土を『土魔法』で操り、影で限定された空域に高く広く道を作る出す。


「く、潜たか!」


だが、それだとまた出た瞬間を補足されてお仕舞いのはず……


「……そこか!」


真後ろの土道の影から伸びる、頭と両腕を補足し、即座に反転して迎え撃つ。

頭にカウンターを食らわす……


……寸前に影が裂かれた。


3つに裂かれた影からそれぞれ別に頭と腕が伸び、俺を3方向から同時に迫る。

仕方なく『光魔法』で影を散らし、瞬時に身を引く……が、そこに待ち構えたように蹄の足底が繰り出され俺の背に襲いかかる。


「ぐはッ!?」

『……うッ!?』


身体に激痛が駆け抜け、HPが一気に半分以上吹っ飛ぶ。

この削り方……イセットのデメリットもしっかり受け継いでいることかよ、

それと反応からして俺とイセットは痛覚を共有してるのか……これがもし死にも適用れるならかなり不味い。


でも、いったいどこから…………この影は、俺の魔法で出来た影か! よく見るとこのカウンター用と思われる土の小枝の影が幾つか落ちている。

あれらを『正深正冥』で操り束ねれば、背後に体の一部くらいなら出せるだろう。

まさか、魔法の光での影まで計算して……くそ、まんまと誘導された。


でもイセット回避性能なら多方向で襲われる程度なんてことないはず……これはもしや、俺の部分が足を引っ張るってことか……なら俺じゃなくてイセットが主導権を持っていたらこんなことにはならなかった?


いや、まだそうと決まった訳じゃない! それにカウンター出来ないよう、元を壊せば……


「サセルト、思ウカァ!」

「二度は……がはッ!?!」

『うぎゅー!?』


土塊を纏った手、手、足、頭、足の順で黒いウォータースライダーを滑れように降り注ぎ、それらを辛うじて避ける。

が、その後岩の剣だけがそれに追従し、それの攻撃を諸に受ける。

岩の剣だけ分離して影の中で操れるのか、厄介な……これじゃカウンターを壊す云々を言ってる場合じゃない。


「一旦、引いて……ぐッ!?」

「逃サン!」


もう完全に危険域に達したHPを回復しながらその場から退こうとするが、今度は下からせり上がってきた第2波の対応を余儀なくされ足(翅)が止まる。


それだけでなく、影に泳いでる岩の剣がどんどん数を増している……操作が慣れていく連れて数を増やしているのか!? 相変わらず、なんつーデタラメ野郎だ……。

それにこれじゃ剣という形のせい相まって、まるでサメの群れにでも囲めている気分だ……。


「ぐふっ……!? こんなの……俺じゃ、どうにも……」


『風魔法』や『縦横無尽』の機動力を用いても、受け流しのコンボ避け、防げる回数が減っていく……回復が出来なかったらどっくの前に死んでいた。

その上に包囲網も攻撃の回転率も徐々にだが上がってきている……このままじゃ遠からず俺のMPが尽きて微塵切りになって終わりだ。


やっぱり俺じゃここら辺が限界なのか……イセットならこの状況でも……いや、それ以前にこうなる前に脱出出来た筈だ。

イセットがここまでの力を委ねてくれたってのに……やっぱり俺はイセットの足を引っ張だけで、ただの役に立たずの……


『そんなこと、ない! ワタシが強くなれたのも強くある理由をくれたのも全部主のお陰。それだけじゃない名前も、力も、温かさ全部、ぜーんぶ主がくれた』

『主がなかったら、ワタシなんて……どこにも無かった!』


……いらない……


『だから、自分がいらないかったとか言わないで!』

「ぐぁッ……イセッ、ト……」

『今度は、ワタシはワタシの全てをあなたに捧げるから……勝とう、一緒に』


は、ははは……何を……勘違いしてたんだ、俺は。

そうだ、俺は一人で戦ってた訳じゃない……なのにまるでイセットの力まで自分の物なって、それで自分一人で戦ってたみたいに……。

どんな姿でもどんな状況でも、イセットはずっと”一緒”に戦ってくれていたのに……それに気が付かなかった自分が、今すぐぶん殴ってやりたい程に、情けない。


だが、今はそれより何より、こんな俺なんかのために尽くして健気なことを言ってくれた、この子に……。


「……応えられねーと、男が廃るってもんじゃねーよなぁぁあ!!」




―― この先も俺とイセットの命運を分かつ黒猪との戦いは、まだ始まったばかりである。




これはまだ前哨戦です。


それはいいとして……感情表現がむずい何度か書き直しのにこれでいいのか分からない。

これは純粋にクソニートボッチ作者の人生経験が不足してるせいですね……。


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