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ムネモシュネの箱 ― 73Hzの永遠 ―  作者: 大西さん
第十章「73日後」
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第175話「最後の希望」

12月25日 水曜日。クリスマス。


凛は夢を見た。


美波がいる夢。


「凛、頑張ってるね……」美波が微笑んでいる。


「美波……」凛が言った。「会いたかった……」


「私も……」美波が答えた。「でももう会えない……私消えたから……」


「分かってる……」凛が泣いた。「でも辛い……一人は辛い……」


美波は凛を抱きしめた。


「大丈夫……あなたは強い……そしていつかきっと新しい何かが始まる……」


「人類は終わったかもしれない……でも生命は続く……地球は続く……」


「そしてあなたがその証人……だから生きて……見届けて……未来を……」


凛は目が覚めた。


朝。窓の外を見る。


雪が積もっている。静かな世界。


「そうだ……」凛が呟いた。「私は生きる……見届ける……この世界がどうなるのか……」


「そしてもしかしたら……いつか……新しい何かが始まるかもしれない……」


それは希望なのか。それとも幻想なのか。


分からない。


でもそれでも凛は生きる。


最後の人間として。


数十億人の記憶を抱えて。


永遠に一人で。

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