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第39話 合法ショタ

「あ、でもその前に君に伝えなきゃ行けないことがあるんだー!」


パーソンがなにか思い出したかのように顔をパッとさせた。


「何?」


(嫌な予感がする。ほんっとうに嫌な予感がする)


エリファーの嫌な予感は当たってしまった。


「ウィル王国の軍の第一部隊がこの国の軍と関係者だけのパーティーをしてるんだよ」


「えぇー!?!?!?」


エリファーの叫び声は青い空へと響き渡った。


「停戦記念のパーティーが今日の夜から行われるんだけどそれに軍の人間も出るからね」


「停戦、、パーティー」


その言葉を呟いたエリファーは途端に顔が青くなる。


「どうしよう、、」


「?なにか問題でも?」


パーソンが首を傾げている。


そんなパーソンにエリファーは口を開ける


「お母様とお祖母様がいるかもしれません!2年に1回本家にいるお母様とお祖母様がそのパーティーに参加していたんです!」


聖女はその身を成長させるために1歳の誕生日からその他の家族と離れて暮らすことになるのだが毎年、毎年エリファーの誕生日には本家の人間が全員別邸に来たり、定期的にエリファーにプレゼントを送るのだ。もちろん手紙付きで。


そして手紙も誰にも見せられないような物ばかりである。


そして2年前に送られてきた手紙には『エリファーちゅわん!ママでちゅよー!今日は停戦パーティーに行ってくるわね!隣国なのよ!お土産買ってくるわね!

貴方のママより』


こんな感じで書かれており、数日後にはとんでもない土産が別邸に届いていた。


あの伝説の母親と祖母だ。絶対に会いたくない。


「パーソンくん」


震える手でエリファーはパーソンの肩をポンと叩く。


「今日はもう宿に行こうと思うんだよね」


挙動不審なエリファーにパーソンはニヤニヤしながらエリファーに指を指す。


「あれあれ?逃げるんですか??自分の母親とおばあちゃんから??」


そんなパーソンにエリファーも言い返す。


「うるっさいわね!私の顔をわかる人がいるのは訳が違うのよ!」


ご立腹なエリファーとは違ってパーソンはゴソゴソとなにかを鞄から出している。


パーソンの手には仮面。


「まさか、、、」


青ざめるエリファーとは裏腹に口角が上がりっぱなしのパーソン。


この男、性格が悪い。ハイパーウルトラドSである。


「停戦パーティーに出席するこの国の第4王子の指紋が出たんだよ追跡魔法でね」


そのパーソンの言葉にエリファーはふざけた顔から真面目な顔に変わった。


「なるほどね、どこかしらで王家の人間が関わっているとなると厄介ね」


「だから直接確かめて欲しいんだよね」


パーソンは相変わらずニコニコしている。ムカつく顔である。


「じゃあ潜入捜査ってこと?」


「話が早くていいねー」


ニコニコしているパーソンにエリファーもにこっと表情を変えた。


「え?まさか女の子一人に潜入捜査させるとかないよね?え?もちろん、あ・ん・たも一緒にパーティー参加するよね?」


「何言ってるんだ?俺はこの国の王族に顔知られてるんだけど」


その言葉を聞いたエリファーはさらにニヤッとしている。まさにその言葉を待ってましたと言わんばかりの表情だ。


「追跡魔法は魔法を扱える人間の中でもさらに上位の魔力量が高い人間しか使えないのよ。貴方は頭からつま先まで鉄のように硬い魔法の膜が朝からずっとある。つまり元の身体の大きさにプラスして魔法の膜と幻視魔法をかけてる」


パーソンはため息を着いている。どうやらエリファーはパーソンの本当の姿に気づいてしまったらしい。


「今は身長185cmぐらいだけど元は167cmぐらいでしょ?身長が違うと別人に見えるもんよ仮面かけちゃえばバレないわよ」


そのエリファーの言葉にパーソンはため息を吐き、魔法を解除する。


「ったく。しょうがないな」


ボワッと白い煙が出た後そこには水色髪で丸い瞳、長い睫毛、中学生のような体型で何としても美・少・年!!イケメンからの変化がすごすぎて風邪を引く程に変化がある。


腕をプルプルさせながらエリファーはパーソンに問いかける。


「あんた今何歳?」


「え、18歳だけど」


その言葉にエリファーは目が飛び出るほど驚いた。


「これがまさに合法ショタ!?」

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