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第3話 エリファー7歳〜中身は30歳〜

エリファーのビジュアル考えたんですけど可愛く作れて嬉しいです

あの神殿破壊事件から、さらに2年――。

麗華が転生してから、もう7年が経った。


果たして彼女は少しは大人しくなっているのか。いや、そんなはずがない。


 


「聖女様ー!危ないですよ! 降りてください!」


「全然大丈夫よー! それより執事! あんた、いい歳なんだから私に着いてくると腰やっちゃうわよー!」


「私、まだ27歳ですよ!? 若いですから!」


「でももう三十路(みそじ)でしょ?」


「くっ……どこで覚えたんですかそんな言葉! はしたないですよ!」


 


これは、神殿の柱を上って屋根の上で踊る7歳児・エリファーと、専属執事とのやり取りである。


ちなみに麗華は、23歳のときにエリファーとして転生してしまった。

だから彼女の中身は現在30歳――。

27歳の執事を「三十路」と煽る資格は、微妙にない。


それが、2年後の聖女(せいじょ)の姿であった。


 


「あ! 執事!」


「今度はなんですか?」


「神殿の屋根に穴が空いてるんだけど、なんで?」


「分かりませんか?」


「私が分からないから聞いてるんでしょ?」


「それは、聖女様が5歳のときに壊したものですよ」


「え!?」


(お? 反省するか……?)


「まだ直ってないの!? 2年も経ってるんだよ?」


(反省してなかったぁぁ……!)


「神殿なんて、そうそう職人が出入りできる場所じゃないんですよ。でも、はちゃめちゃに壊した割には、直ってないのはそこだけですから。進歩したと言えるでしょう」


「そっか。私、家帰る」


「え? 祈りはしないのですか!?」


「もうしたー。屋根の上で太陽に“今日も私を輝かせてありがとう”って言ったもん!」


「それ祈りって言うんですか!? いや、自己紹介では!?」


「あー疲れた〜。おやつの時間ね〜。今日は何? プリン? それともあれ? ひらひらしたやつ!」


「ひらひら……? もしかして、クレープですか?」


「それ! 天才かあんた。今日から“ひらひら係”に任命する!」


「そんな係、神殿に存在しませんよ!?」


「なら今つくればいいじゃない! 私、聖女だもん!」


「……論破されてる気がする!」


 


\ガラッ!/

勢いよく神殿の扉が開き、一人の神官が駆け込んでくる。


「せ、聖女様ぁ! 神託が……!」


「神託? また? なんて?」


「『聖女よ、もう少し落ち着いて祈れ』と……」


「えええーーー!? 神様見てたの!? 屋根の上のやつ!?」


「神様は常に見ておられますから……!」


「うそぉー!? 私が逆立ちしながら歌ってたのも!?」


「えっ!? 逆立ちしてたんですか!?」


驚く執事と、爆笑するエリファー。

テンションの差がすごいのは誰から見ても明らかだった。


 

「してたしてた! “わーたしはーせーいじょー♪”って!」


「お願いですから、普通にして頂けますか!!」


 


その後、エリファーはしぶしぶ床に座り、正座で祈りを試みた。

だが――。


五分で足がしびれ、「もうムリ〜!」と叫び、神殿中に響き渡る声で転がり回ったという。


その日、神様は静かにため息をついた。


いやぁ自分の中身はもう30なのに27歳の執事を煽るの凄いですね。

まぁエリファーとしては7歳だからなのかもしれないけどまぁ転生前はノーカンなのかな?

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