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いろんなタイプ9を書き分けないの?

「お前って血液型診断とか信じてる?」


 いつもの早朝の教室、今日の会話はその青山の一言から始まった。


「信じてるかな」


「そうなんか? エニアグラムなんて語ってるから血液型には否定的だと思っとたわ」


「蚊に刺されやすいのはO型っていうのがよく言われるけど、血液型によってかかりやすい病気だったりが変わってくるわけだからそういうのが積み重なって生活習慣に影響を与えて、やがて性格自体にみたいな事はあると思う」


「おお、そうか」


 川谷の返しが予想外だったのか黙り込んでしまった青山。 それを横目で見ながら川谷は本題に入った。


「タイプ9は感情の変化や葛藤により自分が喪失していく事を恐れているタイプだったね」


「精神力が無くなるとやばいって感じだったよな」


「うん、じゃあウイングからだね。 タイプ9のウイングは葛藤や迷いにどの様に抵抗するかっていう部分だね」


「そこだろうとは思ったけど、ようわからんな」


「ウイング8は限界を迎えると凄まじい勢いで原状回復を目論むよ。 この状態のウイング8はとっても怖いよ」


「キレて手がつけられん感じなんだな。 何が引き金になるとかは個人差か?」


「うん、人によるね。 ただ何が導火線なのか本人にも良くわかってないんじゃないかな? とにかく問題だと認識したら暴れて目的が達成されたら温和なもともとのタイプ9的なキャラに戻る感じかな」


「なんかウル◯ラマンみたいだな」


「たしかにタイプ9キャラとしてよく紹介されてるの見かけるかな。 僕的には既存のキャラクターをタイプ分けして語るのはどうかなって感じではあるけども」


 川谷は持論を語りつつもウイング8の説明を終えると一つ息をはいて吸った。


「ウイング1は内なる聖域にこもり続ける傾向があるよ。 現実逃避し続ける。 見て見ぬ振りをするって感じだね」


「我慢出来なくなったりしないのか?」


「見てないから我慢も何もないって一面では感じてるかな。 実際には、説明が難しいんだけど二重人格的というか『機械のように淡々と見たくない現実に対処し続ける人格がいる』感覚かな。 あれは自分だけど自分じゃないからっていう言い訳の余地を作ってるのかな」


「要するに我慢して限界になると爆発するウイング8と常に汚れ仕事をし続けるもう一人の自分を作るウイング1って事で良いんだな?」


 言葉に詰まりながらも、説明していた川谷。 それを青山がまとめた事で一息をつけた。


「うんそんな感じ、ありがとう。 えっとタイプ9の場合どの生得本能とも方向性がかなり一致してるから生得本能に関わらずある程度それぞれの行動をとる。 ただ頻度が違ってくるだけだね」


「今までにないパターンだな」


「そうだね。まず自己保存。 タイプ9は食べる寝る、のんびりするといった行動がそのまま自己保存欲求を満たす事につながるよ。 葛藤や迷いからの現実逃避っていう一面もあるのかも」


「ストレス太りとかしそうだな」


「それもあるけど、自己保存が高いタイプ9は自分が本当にやりたい事に取り組む事で生じるだろう葛藤や迷いからすら逃げ出してしまう、これはタイプ9全般に言えるけどその傾向が強まるんだ」


「現実逃避先が充実してるからだな」


「たしかにそれはあるかも」


 青山の言葉に頷く川谷。 そこから青山が発言するか待つような素振りを見せたが青山は黙っていたので口を開けた。


「ソーシャル。 タイプ9の場合『誰かが決断してくれる』という環境はすごくありがたいものなんだよね。 だからこそいろいろなグループに参加して活発に活動する事になる。 ただ責任ある立場にはなりたくないけど断ったら面倒な事になるかもっていう葛藤にさらされやすいのがソーシャルが高いタイプ9だね」


「低いと板挟みになりにくいのか?」


「やっぱりソーシャルが高ければ高いほど現実逃避の手段としてグループ参加を選びやすいから。 掛け持ちしてる組織が多いとそういう問題に直面する事も増えるよね」


「確かにそうだな」


 青山の納得した様子を見て川谷は素早く次へ進める。


「最後にセクシャルだね。 タイプ9の場合『自分』を意識しない事で逆説的に自分が消えるのを防いでいるんだけどそれって自分に欠けているものを探すセクシャル欲求と対立してないとも言えない。 だってそもそも無いんだもん。 無いものが欠けるなんて有り得ないし」


「さっきタイプ9はすべての生得本能と方向性が一致してるって言ってたぞ」


「アイデンティティなしっていう事は有り得ない以上タイプ9は何かしらに自己投影してアイデンティティを確保する。 一方でセクシャル欲求も何も無いなら何かしらエネルギーのある存在と一体化したいって方向性に行くから一致してるって言えるんだよ」


「もっとわかりやすく説明してくれ」


「えっとね。 慕っている存在が喜んでたら嬉しいし夢が叶ったら自分の夢も叶った様なものだし不幸が訪れたら自分も悲しいしって感じ。 いけ好かない存在に拒否反応を起こしがちなのもセクシャルが強いタイプ9ならではだね。 近くにいると勝手に投影しちゃうから『近づかないでっ』っていうイメージかな」

この作品はここで完結させておきます。


もともと自分が小説を書く際にキャラクターが全然描けない事から始めたエニアグラムでしたが、中々自分が書けるようになるようなガイドラインができていないのでエニアグラムについて学んだりこうやって何か書いたりする事は継続していくつもりです。


今はエニアグラムを下地にしたキャラ制作の裏側みたいなの公開してくれる人がいっぱいいたら助かるのになー(棒)という感じです。


という事でだらだら書きましたがここまで読んでくださってありがとうございました。

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