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社交界デビュー8

「本当にすごくかわいいよ。動きにくそうだけど」

「確かに、エスコートする時に僕がスカートを踏まないよう気を使ったり、ブルーローズ嬢が踏まないかひやひやしたね」

「わたくし自身ものすごく慎重に歩きましたわ」


 本日のドレスもロイヤルブルーの幾重にも生地を重ねているふわふわとしたアシンメトリーのレースをふんだんに使ったティアードスカートで、金糸で刺繍と砕いた宝石をあしらって華やかなのは変わらず、そして腰の部分に大きな二重のリボンをあしらって可愛らしさをアップ。

 その分上の部分は刺繍は細かく施されているものの、全体的にすっきりとさせて右胸の上部分に大ぶりの琥珀のブローチを付けているぐらいでございます。

 ただ、スカート丈が長いというか、床に付くどころかまっすぐに立った状態で床にスカートが付いてそこそこ広がって引きずる状態が正しいので、移動の際はスカートを持ち上げなくてはならず、離宮からこちらの会場に来るまでも大変でしたので正直な所、この椅子から立ち上がって動き回りたいとは思いませんわ。

 こちらに来る前に離宮で少量で胃にたまり栄養価も豊富なものを食べたので食事の必要はないのですが、挨拶が続くと喉が渇いてしまうのだけは仕方がございませんので給仕に適度に飲み物を持ってこさせているのですが、会場に入ってから一度も動くことなく偉そうに椅子に座ったまま給仕を顎で使う偉そうな大公女と見えなくもないかもしれませんわ。

 実際偉いのですけれどもね。


「見栄えはいいけど、実用的ではないね。似合うけど」

「わたくしが自分に似合わないものを着るわけがございませんわ。このようなドレスは着るのも脱ぐのも移動するのも大変ですので、本日のように座っていればよい時だけですわね」

「わかる。窮屈だよね、こういう格好」

「慣れればいいんだよ」

「クロトン殿は俺達よりも社交行事に参加しているからそう言えるだけだよ。まだまだ経験の浅い俺や今日が社交界デビューのブルーローズ嬢はなぁ」

「わたくしは普段は動きやすいドレスが好きですわ」

「でも、普段からやたら豪奢なドレスを好む女性もいるよ?」


 クロトン様がニコリと笑っておっしゃいましたが、わたくしは興味がないと肩を竦めました。


「それにしても、今日のパーティーにブライモン公爵家のスピラエ殿が参加していないのは残念だな。会うのを楽しみにしていたのに」

「あら、わたくしに会いに来てくださったのではありませんの?」

「もちろん一番の目的はブルーローズ嬢との顔合わせだけど、やっぱり魔法の寵児と会いたいじゃないか」

「ネリネ殿は魔法に興味がおありで?」

「ああ、正直な所皇族としての義務を果たすよりも魔法の研究や魔法師団で働きたいぐらいだよ」


 そうですわよね、『花と星の乙女』でもそうですものね。

 でも、ブライモン卿は各適性が優れているだけではなく、それに見合った努力を欠かさない方でございましてそれゆえに公爵家の嫡男でありながらも家督相続権を放棄して魔法師団に入団し、既にその頭角を現しておりますのよ。

 『花と星の乙女』の開始時期には若くして魔法師団の第三師団長に就任しておりまして、本来なら魔法師団の総師団長になれるほどの実力を持ちながらも常に最前線で活躍するためにあえて出世を拒否していらっしゃるキャラクターでございます。

 高ステータス及び高レベル、そしてダンジョンに幾度も出ることで出現するキャラクターでして、ゲーム開始時には二十八歳と年上の魅力に溢れるキャラクターで、ゲーム全体の人気としては攻略難易度とイベント頻度から弟君に劣っていたものの、わたくしの最推しキャラでございますのよ。


「魔法師団に入ることが出来ても、皇族であるネリネ殿が最前線で活躍させてもらえるのは難しいのではないかな」

「よくて研究の専門部門だろうね。正直それで構わないけれど、皇族の義務として伴侶をもってその相手をした上で研究を続けるというのも難しいというのは理解しているさ」

「そちらの国も魔法師団は似たり寄ったりの区分だったね」

「ええ、第一師団が皇都の防衛、第二師団が研究開発、第三師団が最前線の戦闘を担っているよ」

「騎士なども、お互いに王族(皇族)を守るための近衛騎士、騎士団では王宮を警護する第一師団、王都(皇都)を守護する第二師団、最前線の戦闘を担う第三師団と分かれているよね」

「その他にもダンジョンに潜って活動をなさる冒険者の方々がいらっしゃいますわよ。魔法師団や騎士団に入団しないものの、冒険者として登録して実力自体は高い方はいくらでもいらっしゃいますわ」


 攻略対象者には学園の生徒や教師はもちろんの事、魔法師団に所属している人族も騎士団に所属している人族も、当たり前ですが冒険者もいますものね。

 その他にも大商会のお孫さん、商会の会頭や子息、小さなお店の店主や店員さん、雇う事の出来る執事や使用人、特定の条件で出現する亜人や魔人、百人近くいる攻略対象なのでバリエーションは豊かなのですが、不思議とショタはおりません。

 攻略対象は全員成人済みの十六歳以上なのでございます。イケオジキャラはいるのですけれどもね。

 一定層のユーザーがその事に対して運営に要望を出し続けたり、抗議をしたり、嘆きのあまりショタ時代を妄想して二次創作にしたりと色々ありましたわ。

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