歌姫と涙を盗む妖精
ルフト王国に古くから伝わる、涙を探して盗む魔物、ルゥフェイ。ルゥフェイにとりつかれた人は、他の人にも涙を流させようと、悲しみをまき散らす存在になってしまうのです。そのためルフト王国では、ルゥフェイの存在は忌み嫌われ、涙を誘うような悲しい歌も嫌われていたのでした。
歌姫であるティアは、建国記念日の舞台で歌うという、大変名誉ある役を与えられましたが、悲しい歌しか歌いません。その様子を見たおつきの者たちは、ティアがルゥフェイにとりつかれていると思い、退魔師を呼ぶことにしました。退魔師はルゥフェイを退治するとティアに告げますが、ティアはそれをかたくなに拒否します。ルゥフェイに心を奪われていることを退魔師に見抜かれ、ティアは思わずなぜそれを知っているのか問い返します。退魔師は、過去に自分もルゥフェイにとりつかれたことがあると語り……。
温かな涙をめぐる、人とルゥフェイの物語の始まりです。
歌姫であるティアは、建国記念日の舞台で歌うという、大変名誉ある役を与えられましたが、悲しい歌しか歌いません。その様子を見たおつきの者たちは、ティアがルゥフェイにとりつかれていると思い、退魔師を呼ぶことにしました。退魔師はルゥフェイを退治するとティアに告げますが、ティアはそれをかたくなに拒否します。ルゥフェイに心を奪われていることを退魔師に見抜かれ、ティアは思わずなぜそれを知っているのか問い返します。退魔師は、過去に自分もルゥフェイにとりつかれたことがあると語り……。
温かな涙をめぐる、人とルゥフェイの物語の始まりです。