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神々との契約者  作者: 黄昏の月人
第1章生誕の守護者
2/12

第1節その出会いは運命なのだろうか

はじめまして。

処女作ではありますが、楽しんでいただけますと嬉しいです。

タイトルは神々との契約者(コントラクター)と読んでください。


私の名前は白花 雪(しろばな ゆき)

市内の私立高校に通う普通の女子高生・・・だった。

あの時までは。


チリリリリリリ!

うるさい目覚まし時計の音で私は目を覚ました。

「う~ん、あと5分・・・」

そう言いつつも、時計を止めるために手を伸ばす。

そして何気なく見た時間に、私の眠気は吹き飛んだ。

「わ~~!!遅刻~!!」

私は今日、親友と買い物に出かけるために8時30分に

駅前に集合の約束をしていた。

そして今の時間は7時50分。

私の家から駅前まではどんなに急いでも30分はかかる。

つまり、あと10分で家を出ないと遅刻が決まってしまう。

「わっ、わっ、わっ、どうしよう、どうしよう!」

私は大急ぎで寝間着を脱ぎ捨ててクローゼットに駆け寄る。

一番近くにあった服を掴んで着替えると、そのまま鏡の前に移動。

私は髪を結構伸ばしてるから、セットにそれなりの時間がかかる。

机の上に置いてあった鞄をつかむと、そのまま階段を一段飛ばしで駆け降りる。

「いってきます!」

靴も一番近くの棚に入ってるものをはいて、家を出た。

時計を確認すると7時59分。

ギリギリだけど、何とか間に合いそう!

十字路に差し掛かったところで、右側の路地から人影が飛び出してきた。

危ない、ぶつかる!!

そう思って身を固くしたけど、その人影は体の向きを変えて、

私とすれ違うような形でぶつかるのを回避した。

「ごめんなさい、でも急いでるんで失礼します!」

その声が聞こえた時には、その人影はかなり離れたところにいた。

すごい足の速さ。

それに声からして男の子だったみたいだけど、

まるで鈴を鳴らしたみたいにきれいな声だった。

背は結構高かったな。

わたしはどうしてだか、顔も見なかったその人影が気になった。

しばらくボーっとしていたけど、はっとして気づく。

「って、それどころじゃないよ、遅刻!」

駅に向かっている間も、私の頭からあの人影が消えることはなかった。

それから全力で走って、何とか駅前に到着した。

「あさみ~!」

「雪、遅い!!」

右腕の腕時計を確認していた女の子が、

不機嫌そうに腰に手を当てながら振り返った。

彼女の名前は貝島 朝美(かいじま あさみ)

私が中学生のころからの親友で、少し茶色がかった髪を肩でそろえていて、

長いまつげを持った見た目は文句なしの美少女なんだけど、

ちょっと気が強すぎるせいで今まで彼氏ができたことはない。

「はぁ~、どうせまた寝坊したんでしょ?」

「うぅ~、ごめんなさい」

どうしてだか知らないけど、私は朝がすごく苦手。

だからいつも寝坊をしてしまっては、こうして朝美に怒られてる。

「なんであんたはいつもこうなのよ!いつも言ってるでしょ。

 時計は1時間前にはセットしておくこと、準備は前日までにしておくこと、

 あんたは髪が長いんだから、そのための時間も・・・って、

 ちゃんと聞いてるの雪!?」

「えっ!ご、ごめん朝美」

私はまたさっきの人影の事を考えていてボーっとしてた。

私の雰囲気がいつもと違うと思ったのか、朝美が私の顔を覗き込んでくる。

「なんかあったの?」

「べ、別に何もなかったよ」

「ほんとに?」

「うん。ちょっと不思議な人に会ったりなんかしてないから」

「そう、人と会ったの」

「うっ!」

「そうね、その相手は男だったんじゃない?」

朝美は時々、とても鋭い時がある。それはもう、怖いぐらいに。

「なるほど、一目惚れしたわけか」

「・・・えっ?」

「ま、応援してるからさ、頑張りなさいよ」

「ちょっと、そんなんじゃないよ!」

「はいはい、わかったわかった」

「あ、朝美~!!」

朝美はひらひらと片手を振りながら先に歩いていく。

私はどうやって誤解を解くかを考えながら、後を追った。

投稿スピードは一週間に1話を目安に頑張ろうと思います。

これからも、どうかよろしくお願いします。

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