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1.grand cross それは大いなる十字架

小説の中に稀に詩が書かれております。

8月の始め

君と見た

南十字星

もう一度見たいと

僕は言った

君と

もう一度見たいと

僕は言った


それが僕の最後の言葉

それは僕が最期に見た星座


the Southern cross

It's grand cross catastrophe


本当にそれは謎だった。

こんな事が有り得るのか?

あまりにも信じがたい事だった。

僕は渋谷のスクランブル交差点の人混みの中で倒れていた。何故かはわからない。勝手に第1の謎と呼ぶ。

意識が戻り最初に目にしたのは、いかにもサラリーマン風なスーツを着た、身長178cm、体重65kg、34、5歳ぐらい、独身。の男の靴先だった。話は逸れるが、僕が何故その男の事を細部に渡り話す事が出来たかと言うと、何故かはわからない。勝手に第2の謎と呼ぶ。

話に戻る。詳しく言うと目にした、と言うより向かってきたと言った方が正しかった。顔面を蹴られそうなところを際どい所で体を捻って避けた。自分でも驚く程の身のこなし。まるでデッドボールを避けるプロ野球選手のよう。どうしてこんな事が出来たのか、何故かはわからないので勝手に第3の(略)。

その後もキダム顔負けの動きを展開していきながら、ようやく人混みの中を抜け出す事が出来た。

興奮覚めやらぬ内に僕は疑問を抱いた。

それは、今僕がいる場所。記憶が正しければ、僕は昨日、夏休みを利用して南十字星を見に行ったはずだ。

その答えは、渋谷駅前にある巨大なディスプレイが教えてくれた。

・・・・9月15日・・・・。

昨日見たはずの8月の夜空から46日が経っていた。

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