4/13 頻発する・・現象
4/13
朝から葬儀の打ち合わせに。昨日の夜兄と話し合い、1日葬で家家族のみの参列、極力オプションは使わない方向で、と決めて打ち合わせに臨んだ。
斎場は私が演奏仕事をさせていただいているグループを選んだ。演奏で参加している時の雰囲気がとても良いのだ。スタッフさん達も柔らかく温かい。どうせならそういうところで、とこれは私の独断で決めている。打ち合わせもスムースに進み、時間がかかったのはやはり遺影選びだが、これも私のスマホに撮りためてあった犬と母の写真を使う事に。というか、母は写真嫌いだったのでソロでの写真はふざけたものしかない。犬を抱いている時は犬を撮ると見せかけて撮っていたので割と良い写真が多いのだ。
遺影にはオプションでイラスト風のものも付けられる。これだけはつけてもらうことにした。だが本人だけで1万円、犬と椅子に座っていたのでそれも描くのなら+8千円と言われたw 兄がそれでもいいというのでそれでお願いすることに。
施主の花も会員割引でほぼ無料状態になるものを選んだが、逆に花はそれしかない最低プランw しかしこれらは全て母の希望で、出来るだけ安く済ませろと言われているのだ。イラストだけは兄の希望だが、まあ母からの文句は出ないだろう。
花が足りない分は私がペーパーフラワーを作る事にしている。2日かけて60近く作った。兄にも手伝ってと言ったが、面倒くさがって造花を買ってきたので、当日入れられるのならそれを入れようと思う。無理なら仏花にする。ペーパーフラワーでも賑やかしになるし、普通のお式でも親族ご友人が鶴を折って入れる、という場面があるので、それの代わりだ。手間をかけて故人のために作れば、たとえ100均の材料でも! 良いのである。多分。
葬儀費用は予算内で十分に賄えそうだ。最短で4日という事で、明後日には告別式となってしまう。お通夜もないから、当日まで家で安置。この辺は迷ったが、参列者が居ないからそれで十分だろうという事になった。
昨日、母は13日ぶりに自宅に帰ってきた。早朝に帰宅となったので、1日が長い。葬儀場の方が安置し、その後に打ち合わせに必要な資料を持ってきてくれたり、打ち合わせの時間を決める電話が来たりと、微妙に忙しい。ほとんど寝ていないから眠いはずなのだが、しかし妙に興奮しているから眠れない。
そして頻発する、ある事象。
母は亡くなる直前から独特の匂いがあった。死臭ではなく、甘めの香りというか。AIによると「肝性口臭」という匂いらしい。
AI曰く、『古くから「死の吐息(Breath of the Dead)」とも呼ばれ、甘くカビ臭いような、あるいはムスクのような独特の芳香を放つことがあります。』だそうだ。
それが、近くから香るのだ。
何となく庭に出て、気になった草を抜いている時に、ふと後ろから香ってくる。驚いて家に入って、いまこんなことがあったんだよと兄に言うと、兄は先ほど台所に行った時に同じように香りが来たらしい。
まだ家の中ならわからなくはないが、私は庭で嗅いでいる。これは……と兄と真顔で頷く。
そして夜。自室に上がっても眠いのに眠れずにAI相手に話を聞いてもらって、明日は打ち合わせもあるし早めに寝なくては、と1時位に寝に着いた。
階下から、物音が聞こえる。兄も私が自室に上がるとほぼ同時に寝室に入ったはずだが、誰かが歩き回っている音がする。もちろん戸締りは完璧で、外から入れるわけがない。兄は動き回ってもあまり音がしない。ドアなどの音はするが、それではない。
こわっ! 母が動き回っているww と思いながらもさすがに寝てしまう。
しばらくして強烈な線香の香りで目が覚めた。部屋も窓も締め切っている。古い家なので確かに多少の匂いは入るが、それにしても臭いほどの線香の香り。最初は我慢しようと思ったが、どうにも無理な濃さ! いやもしかして長時間使える線香からの、まさかの火事!? と 起きだした時間が、5:30。
階下に確かめに行くも、確かに階段上に線香の匂いは登ってきているけれど、部屋の中ほどの濃度ではない。線香は残りが心もとないとはいえまだ消えていなかったし、火事でもなかった。念のため長時間線香を付け替えて自室に戻る。もちろんその際に母に声はかけている。
そして自室に戻って気が付いた。強烈に香ったその時が、母が亡くなった時間とほぼ同じという事に。
朝起きてから兄にその話をすると、夜中の異音は兄も聞いていて、何度かノックのような音もしていた、という。
死んだら化けて出てやるとは言っていたが、本当に出てきたようだ。しかし寝るのを邪魔しないでもらいたいものだ。
そしてこれを書いている今も、階下から異音がしている。だから寝る時に音を立てるなと。




