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4/12 帰宅。

4/12 その2


 死亡宣告のあと、看護士さん達によるエンゼルケアを受ける事に。実費ですと言われたが(後から確認したら8千円弱だった)お願いすることに。体を清めて服を着せ変えてくれる。

 これに関しては、葬儀で納棺師を入れればほぼ同じことをしてくれるようだ。ただそちらは2万を超えていたが。この時点ではそれを知らずに、ただせっかくなら綺麗にして貰った方が、という事でお願いした。


 この間に先日事前相談に行った葬儀社に連絡。エンゼルケアその他で1時間ほどかかるというので、7時過ぎのお迎えをお願いする。同時に兄は、着替える服が入院時の服か寝巻しかないので、どうせならもう少しまともな服が良いというので、私が服の場所を指定してちょっとおしゃれな普段着を持ってきてもらう。


 これも後で後悔する点となるが、どうせならおしゃれ着にしておけばよかった。納棺師がいれば白装束を着せてもらえるが、入れなかったので、この服のままの納棺となってしまったからだ。それでも入院時の服よりはマシだったけれど。


 兄が服を盛ってくる間、看護士さん達はエンゼルケアを行ってくれていて、手伝っても良いらしいが、私は葬儀社との連絡があったので談話室に移動。事前に会場安置にするという予定でいたのでそう頼んだが、服を持って戻ってきた兄と、やはり家にしようとなり、急遽安置場所を変えてもらう。


 エンゼルケアが終了すると、母は綺麗に整えてもらい、手も組んでいた。持ち込んでいた荷物を全部まとめ、兄に車に運んでもらう。部屋の確認や死亡診断書なども持ってきてもらったはずだし、兄と一緒に入院費の請求の話も聞いたはずだが、二人とも覚えていなかった。やはり動揺していたらしい。


 7時に葬儀社が迎えに来てくれる。ストレッチャーに移動して、裏の通路? を通って車に乗せてもらう。我々は各自の車に乗って、私が葬儀社の車を先導して自宅に帰る。


 何せ葬儀会場に安置予定だったから、安置場所の準備などしていない。担当者に5分待って! とお願いして、急いで母が寝起きしていた居間のコタツを片付け、布団を敷く。

 今はドライアイスではなく、ドライクーラーというものを使うそうだ。重い物を胸の上に置かれて、それはちょっとかわいそうと思った。


 その他、枕机と線香やろうそくのなどの枕飾りを設置して、担当者は帰って行った。


 その後、明日の打ち合わせのための打ち合わせ担当者(ややこしいww)が来て、枕花を置いていったり、明日の打ち合わせの時間などの話をして、この日の来客はそれで終了した。


 帰宅させたかった理由は、10日以上、入院していた事が一つ。そして母が「この家は私のもの!」と常日頃言っていたのと、犬に会わせておきたかったのがある。葬儀場で会わせられないのなら家で会わせるしかない。犬にしてみたら、ある日急に母が居なくなった→箱になって帰ってきた、では理解できないだろう。先住犬が亡くなった時に立ち会っているから、死というものは理解している。母はそこまで会いたくないかもしれないが、家に執着していたのは事実なので、連れて帰ってきたかったのだ。

 犬は安置の時は私の自室に居てもらったが、その後会わせると、顔の周りを慎重に匂いを嗅いで、腰の横に移動してお座りをしていた。そのあとしばらくしたらズカズカと布団の上を歩いたりしていたから、そこはいつも通りだと笑ってしまった。


 午前中で来客は終了したが、互いに勤め先などへの連絡、明日の打ち合わせでどのような葬式にするか、など話し合い、けっこう忙しかった。


 母はお経などいらない、音楽を流してくれ、とも言っていたので、クラシックのCDを流し続けた。仕事柄クラシックのCDは大量にあるが、難しい曲ではなく、誰もが知っているであろう曲を好んでいたので、そういうCDを。昔、ダイソーでそういうCDが売ってて、これが良い曲ぞろいだったのですよ。買っておいてよかった。他に持っているのはベートーヴェンソナタ集的なCDになってしまうので。

 クラシックが流れる中で、二人でお線香を焚きまくった。今は長時間線香というのもあるので、多少出かけても途切れる事がない。非常に助かるものだった。


 時間が出来てから、私は母の顔に化粧を施した。口紅の色が良いのがなく百均に買いに出かけたが、あとは私と母の化粧品で済ませた。これらは後日捨ててしまう予定で使った。あまり派手にすると母に怒られるので、ナチュラルメイクに。

 おかげでほんのり顔色が良くなり、まるで寝ているようだった。

 

 お通夜がある家族葬にするか、告別式のみの1日葬にするか散々悩んだが、母は葬式などいらないという人だったので、1日葬にしようと決まった。これらも事前の資料で値段や付属のパックなどを考慮出来て助かった。

 お花が少ないだろうと思われたので、ペーパーフラワーを作る事に。いつも犬の葬儀でも母と作っていたので、これを作る事にする。百均で買い込んで、ひたすら作った。


 兄も私もほとんど寝ていないので、夜は早めに就寝した。


 そしてその夜から、ある現象が多発するのであった。



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