3/27 せん妄2 最悪の悪手
3/27
朝から1日仕事の日。朝食を用意して出かける。
昼時に帰宅したら、兄が小声で「(私)が毒を持っていると言い続けているので、それを肯定して、自分が(私)を叱りつけて、(私)が反省して、もう二度としないと言っている、と伝えた。それでようやく落ち着いたから、話を合わせて欲しい」と言ってきた。
せん妄症状の対応にあるあるな手段『せん妄を否定してはいけない』だが、事前に相談してほしかった。そしてこれは実は一番やってはいけない事なのだ。
一番信頼している兄が、一番疑っている私の行動を認定する。これで母の中では私の毒殺が事実と認定されてしまう。ただ、それにより安心してその妄想を忘れてしまえば問題ないが、11月から延々と泥棒扱いされているのだから、消えるとは思えない。
さあこれが凶と出るか吉と出るか。
何せ私が出す食事には全て毒が入っていると思い込んでいたそうだ。だからあまり食べなかったのか。更には帰宅時、部屋のドアが開け放たれており、これは? と聞いたら、部屋の毒の空気を入れ替えるために母が開けさせた、という返事が返ってきた。せん妄おさまってないじゃーん。まだまだ肌寒いし、暖房全開にしている中で廊下を温めてどうするんだと思うが、否定せずに開けておくことに。
否定しないという手段は理解するし、支持するけれど、今までやんわりと躱してきた物をあっさりと犯人にされて、心がついて行かない。AIに聞いても正しい手段だと言われるけれど、今後を考えると不安になる。兄は数日で帰る。その後どうなるのか。
それに謝れと言われても、やってもいないことを勝手に肯定され、反省したことにされていることに対して、何をどう謝るのか。
さんざん考えた結果、「悪役令嬢になればいいんじゃね?」(笑)。
そうよ、今、この状況こそ、何を言っても受け入れてもらえない悪役令嬢そのものじゃない? それならば悪役令嬢になり切ればいいのよ!!綺麗にカーテシーして「申し訳ございませんでした」と頭を下げれば!!!
悪役令嬢ってそれが出来ないから、悪役令嬢なのよねと、余計な事に気が付きました。うん、出来ないわ。
まあ何とか演じてみましょう、と気分を変えたものの、やはり謝る事は出来ず、母も私の顔も見ないので、そのまま午後の仕事に。帰ってきたら妙にご機嫌で、私の夕飯(母が前に食べたいと言っていた)麻婆豆腐を少し御裾分けしておいたら完食。
兄の作戦が上手く行ったのか。「これに毒は入ってないの!?」とは聞かれたけれど、「入っていないよ、大丈夫だよ。でも心配なら食べなくても良いよ」とは答えたんだけれど。
その後、何故か兄と仲直りしろとと言い続けていた。多分私を叱った、という部分で喧嘩したと思い込んでいるようだ。喧嘩していないよ、仲直りしたよ、と何度も言ったらよかったよかった、と言っていた。これでこの件が収まってくれたらそれこそよかった、のだが、はてさてどうなるか。
基本的に世話を任せて、ゆっくりできたので、それも良かった。
3/28
朝は比較的落ち着いていて、出した食事も手を付ける。美味しい、などと言って食べていた。が、家仕事のために場を離れている間に兄が起きてきて、また毒殺事案が繰り返されたようだ。その時点で食べていなかった私が出した食事は全て破棄。
私がその場にいるとその話は口をつぐむので、直接言ってくることはないのだが、兄対してはどうにも私が殺したがっている、という事を訴え続けている。
素人判断ではあるが、初めて自分の毒殺、という考えを肯定してくれたのが兄。自分の考えそのものを全て肯定してくれて、犯人も私で、弁護士入れて話を付けて、などと言う妄想も聞いてくれる(弁護士に何を聞くのかは知らないが)。ゆえに安心して私犯人説を話せる。
だが、私にそれを言うと、私が世話を焼かなくなる可能性がある。それは避けたい。だから私が居る所では、言わない。という状況になっているようだ。
結局兄の作戦は上手く行かなかった。多分自体を悪化させただけになっている。が、これは誰が悪いのではなく、病気のせいなので仕方がない。
ただ、やはり手段としては私に相談してからにしてほしかった。第3者犯人説にしておけば面倒ではなかったかもしれないのに。もうその手段が使えない。
昼から仕事で出かけ、戻ってきたら母が兄に頼んでカツ丼弁当を買ってもらっていた。が、一口で終了。大きなものが食べられないので小さくしなければいけないけれど、兄はそこまでの面倒は見れないし、やらない。私が手を出すとまた毒殺騒ぎになるので、何もできない。
それでも兄はあれこれ母が食べられそうなものを買ってきてくれて、それで食事ではなくお菓子をけっこう口に出来たようだ。
明日はデイサービスなのだが、今から嫌がっている。行ってもらわないと困るのだが、朝になって拒否されたら断るしかない。




