その後のお話
■レティシア・パッヘルベル
…王家から一番近い公爵家のお姫様として、王太子の伴侶として育てられた。第一王子リヒャルトの婚約者だったが、相手の浮気により婚約は解消。その後、第二王子のアルベルトから求愛され承知する。
…アルベルトが即位すると同時に、王妃として立后される。子供は、第一王女:国内貴族に嫁ぐ、第一王子:王位に就く、第二王子:パッヘルベル公爵家を継ぐ、第二王女:隣国の王妃となる。
…病でアルベルトが先に逝った後、アルベルトの弟シュヴァルツが摂政に就き、一時的(国が落ち着くまでの間)に女王となった。
…その伝説的な美しさを受け継いだ第二王女は、隣国の王妃となり、のちの帝国皇帝の血筋となる。
■アルベルト(第二王子)
…リヒャルトの実の弟(一歳下)。リヒャルトの浮気に憤るものの、諦めていた最愛の女性が自由になることを願い放置。
…王によりリヒャルトとレティシアの正式な婚約解消後、レティシアに求愛する。
…高等学院卒業後、レティシアと結婚。七年後、父の跡を継ぎ王位に就く。生涯、妃はレティシアのみ。愛妾も置かなかった。
…在位中目立った功績こそないが、地方領主による反乱を退け、善政を敷き、レティシアと共に国の黄金時代の先駆けとなった。
■シュヴァルツ(第三王子)
…アルベルトの実の弟(四歳下)。幼少からレティシアに憧れており、リヒャルトが失脚した際、求愛しようとしたが、アルベルトに先を越される。
…初恋をこじらせるだけこじらせて、外交官として国外を渡り歩いたが、結局諦めきれず国に戻りアルベルトの補佐に入る。
…リヒャルトが地方領主を率いて反乱を起こした際は、鎮圧に向かい、実兄を斬って乱を終結させた。
…アルベルトの死後、レティシア(45)に求婚するものの退けられたが、摂政として女王になったレティシアを支える。生涯独身。
■リヒャルト(第一王子)
…王太子として立太子式をした後、レティシアと婚約。冷静で己より優秀な成績を修める婚約者への嫉妬心から、男爵令嬢イザベルと浮気。そして卒業パーティでレティシアを断罪。
…レティシアが泣いて縋ってくるのを待っていたが、希望的観測は見事に裏切られる。
…アルベルトとレティシアが婚約した後、イザベルと結婚し男爵として領地へ。王籍を剥奪される。
…第一子出産の際、子と共にイザベルが亡くなると、国へ不平を持った貴族を集め『王は自分だ!』と反乱を起こす。鎮圧に来たシュヴァルツに、『貴様が兄だと思うと寒気がする!』と言われ一刀両断にされる。
■イザベル・キルヒホフ
…キルヒホフ男爵の愛人の娘。田舎に放置されていたが、男爵家の跡継ぎが次々と事故でなくなり、本家に引き取られた。
…愛らしい容姿と貴族令嬢としての常識に欠けた行動が、リヒャルトを始め彼の側近たちを惹き付け、断罪騒ぎを引き起こした。
…リヒャルトは王太子を降ろされたが、彼女と男爵家には特にペナルティはなく、但し二度と王都に来ないように言い渡され、領地へ戻ってリヒャルトと結婚する。
…リヒャルトが王籍から抜ける際、国の秘術によって子が出来ない身体にされたことを知らず、領民と浮気。子の出産の際死亡。
■ユリアナ・クライスラー
…クライスラー侯爵家の長女。幼い時、隣国の商人の息子と恋に落ちるが、父親により引き離されアルベルト第二王子の婚約者となる。
…家の為、全て諦めかけたところに、崇拝するレティシアがリヒャルトとの婚約破棄を望んでいることを知る。密かに協力すると共に、彼女が成功した暁には、自分も己の気持ちに正直に生きようと決意する。
…リヒャルトが起こした断罪事件で、王族と父を含めた上位貴族達が動揺している隙をついて、初恋の相手と隣国へ駆け落ちする。
…夫は、隣国の商業大臣となり、ユリアナの息子は、王子へ嫁いで来た『ユリアナ(レティシアとアルベルトの娘)』の生んだ三人目の娘と結婚した。
…こーゆー設定考えるの楽しいです!
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