第4章「祖国のために」
2028年2月21日 04:51 ザポリージャ州
夜明けはまだ来ていなかった。
EMR迷彩の兵士が防風林の端に立って双眼鏡を覗いていた。目の前の野原は灰色で平らで、何も動かず、何も変わらなかった。前方の暗闇の中に彼らの陣地があった。昨日までそこにあったのを知っていたから。
後ろで足音。
「バグラム。」ドクだった、背が低く、落ち着いていて、防弾チョッキの救急袋はいつもより詰まっていた。「準備できてる。」
バグラムは双眼鏡を下ろした。「全員の救急袋確認したか?」
「ああ。問題ない。」少し間があった。「死んだウクライナ兵の救急袋からCAT止血帯も回収した。みんなに配った。」
バグラムは一秒彼を見た。それから頷いた。
「わかった。行くぞ。」
彼らは防風林を進んだ、バグラム、ドク、あと四人。木は密で、地面は夜の後で柔らかかった。黙って歩いた、各自十メートルの間隔で。前方の暗闇に影が見えた。
さらに五人。壊れたオークの木のそばで合流した、黙って、頷き合って、余計な言葉なし。十一人になった。
バグラムが拳を上げた。
全員止まった。
彼は無線機を取り出した。
「メドヴェーチ、バグラムより。準備完了。」
雑音。それから声、平らで、遠い。
「贈り物を待て。頑張れ、兄弟たち。」
防風林の三キロ後方で、迫撃砲の砲班が砲のそばに立っていた。兵士が両手で砲弾を持っていた、慎重に、生き物を扱うように。
照準手の叫び。「撃て。」
砲弾が砲身に落ちた。
ウクライナ陣地の方向から風切り音が来た、高く、大きくなりながら。それから爆発。また。また。
バグラムが叫んだ。「撃て。一時方向、二時方向。やれ。」
すぐに両側から射撃。叫び声、火薬のにおい、頭上の枝を弾丸が切る音。オークの木のそばで合流した五人が前へ動いた、素早く、腰を屈けて、防風林の端に沿って。
バグラムのベルトの無線機が叫んでいた。
「戦死。」別の声。
「負傷、負傷、カバーしろ。」また別の。
「下がれ、くそ、サーニャそこ退け……」通信が途切れた。
バグラムは前を見た。突破に向かった五人はもう動いていなかった。誰かが倒れていた。誰かが這って戻ってきていた。
「全員後退。後退。」
無線機が別の声で爆発した。「メドヴェーチ、バグラムへ。何が後退だ。ウクライナ兵をやれ。」
バグラムは歯の間から息を吐いた。「くそ野郎。増援は全滅だ。FPVドローンはどこだ。なんで動いてない。」
「ドローン班が朝にやられた。昼頃には動けるようになる。」
バグラムは野原を見た。そこに倒れて動かなくなったものたちを。
「後退する。ドローン班が動けるようになったら、もう一度やる。」
無線機が爆発した。「くそ。お前はへたれか。行ってウクライナ兵をやれ。」
バグラムは無線機を口に近づけた。声が静かになった、とても平らに、言葉の後ろにもう言葉しか残っていないときの声で。
「このくそ野郎。今から貴様のところへ行ってやる。俺と一緒にここで指揮してみろ。後退だ。」
無線機が黙った。
バグラムはそれをベルトに戻した。
「後退する。」
村の右の防風林は第八中隊のものだった、彼らの塹壕、彼らの掩蔽壕。バグラム、ドク、残った四人は黙って入っていった。見知らぬ顔が彼らを見た、疲れていて、ひげが伸びていて、誰もがそうであるように。
掩蔽壕は煙草の煙と狭さで満ちていた。第八中隊の兵士の一人がバグラムが入ってきたとき頭を上げた。
「メドヴェーチがお前たちが来たら抹殺しろと言っていた。」
バグラムは彼を見た。長く。
「じゃあ何を待ってる。やってみろ。」
兵士は動かなかった。少し黙った。「まあいい。何も答えなかった。もし何かあれば、ウクライナが通信を妨害してて命令が届かなかったと言う。」
バグラムは壁のそばの箱に座った。煙草を出した。火をつけた。
兵士が聞いた。「それで、向こうはどうだった?」
バグラムは煙を吐いた。「ウクライナ兵が塹壕に籠もってる。迫撃砲じゃ追い出せない。パイオンとグラードが要る。」
「一緒にいた連中、全員戦死か?」
間があった。
「ああ。全員。」
掩蔽壕が黙った。
ドアからバグラムの班のさらに五人が押し込んできた。本当に狭くなった。ドクが壁に背をつけて外の何かに耳を傾けた。
「バグラム。」声が低かった。「ウクライナ側で何か重いものが動く音がした。」
バグラムは顔を上げた。「戦車か?」
「BMPじゃないかと思う。」
班の兵士の一人が付け加えた。「複数だ。最低二、三台。」
バグラムは一秒床を見た。それから壁の二人の兵士に目を向けた。
「グラーチ。レザク。前へ出て第二中隊を増援しろ。」
レザクはすぐに立った。「了解。」
グラーチが続いた。「行く。」
二人は振り向かずに出ていった。
バグラムは視線を移した。
「ヴェスカー。クリン。第四掩蔽壕付近の陣地につけ。二人いる、合流しろ。」
ヴェスカーはクリンを見た。「煙草あるか?」
クリンがパックを取り出した。「ある。行こう。」
さらに二人が出ていった。
掩蔽壕の人数が減った。バグラムは第八中隊の兵士に向き直った。
「お前たちは陣地に何人いる?」
「十七人だった。でもあの五人が戦死した。だから十二人。」
バグラムは椅子にもたれた。掩蔽壕の天井を見た、低く、木で、外の爆発に合わせて揺れる一本の電球がコードに吊り下がっていた。
「くそ。BMPか。この防風林が欲しいなら、俺たちは終わりだ。」
ドクが落ち着いて言った。「たぶん村に向かうと思う。でも村に向かっても、どうせここにも来る。」
バグラムは目を閉じた。煙草が指の間で燃え尽きていった。
「いつになったら終わるんだ。果てがない。」
外で轟いていた。
2028年2月21日 11:58 ザポリージャ州
クラスター弾が警告なしに防風林を叩いた。
一発じゃなく、多数、密に、次々と、まるで空が破片になって降ってくるように。掩蔽壕が揺れた。天井から土が肩に、テーブルに、誰も飲み終えなかったお茶のカップに落ちた。
バグラムは座って壁を見ていた。
「始まった。」
ドクは爆発を聞いていた。何かを心の中で数えていた。「ヴェスカーが前にいる。爆撃が終わったら下がってくるよう言え。知ってるだろ。負傷者を置いていくやつじゃない。」
バグラムは煙草をフィルターまで吸った。土の床に投げた。「わかった。言え。」
ドクが無線機を取った。「ヴェスカー、ドクより。」
雑音。「ヴェスカー、どうぞ。」
「爆撃後、クリンと後退。陣地中央へ。」
「了解。受信。」
外の爆発が減った。それからもっと減った。それから村の方向からだけ、重く、鈍く、違う音で。
爆撃が止んだ。
バグラムが立ち上がった。
彼らはレザクとグラーチの方へ塹壕を歩いた、バグラムが先頭、ドクがその後ろ。足元の地面は暗かった。遺体は倒れた場所に横たわっていた、様々な姿勢で、様々な場所に、塹壕の壁のそばにいる者も、ちょうど真ん中にいる者も。
ドクは足元を見ながら小声で、自分に言い聞かせるように呟いた。
「これはただの人間だ。これはただの死だ。」
塹壕の曲がり角に兵士が一人、生きていて、煙草を吸って、空を見ていた。脚にクラスター弾の破片が刺さっていた。脚は急ごしらえで、雑に、手近なもので縛られていた。
バグラムは彼をまたいだ。
ドクも続いてまたいだ。
兵士は何も言わなかった。煙草を吸い続けた。
バグラムのベルトの無線機。「レザク、どうぞ。ウクライナ兵が押してくる。第二中隊から二人戦死。」
「下がれ。」
「了解。」
前方で射撃が密になった、連射、単発、手榴弾、無線機の叫び声が重なり合っていた。バグラムは歩くのを速めた。
レザクとグラーチが分岐点で合流した、息を切らして、埃まみれで、グラーチは前腕を手で押さえていたが血は見えなかった。
レザクが素早く言った。「ウクライナ兵はたぶんもう塹壕に入ってる。第二中隊から四人が残ってカバーしてる。」
「ここで持たせる。」
彼らを通り過ぎて第二中隊の兵士が前へ歩いていった、黙って、素早く、塹壕の角を曲がった。
射撃。
叫び声。
また射撃。
沈黙。
バグラムは兵士が消えた角を見た。それから向き直った。
「下がる。早く。」
彼らは戻った、素早く、ほとんど走るように、遺体をまたぎながら。塹壕は曲がり、向きを変え、分岐した。バグラムが先頭で足元を見なかった。
次の角にヴェスカーがいた。隣に第二中隊の兵士が壁にもたれて座っていて、肩を押さえていて、顔が白かった。ヴェスカーが彼に包帯を巻いていた、素早く、手慣れた手つきで、手を見ずに。
バグラムが止まった。「行くぞ。ウクライナ兵が塹壕に入ってる。」
ヴェスカーは顔を上げなかった。「後に続く。」
「ドク。グラーチ。クリン。レザク。」バグラムは振り向かなかった。「最後の掩蔽壕へ行け。」
ドク。「了解。」
四人が塹壕をさらに進んだ。バグラムはヴェスカーと残った。
右のどこかで手榴弾の爆発。くぐもって、閉じた空間の中のように。叫び声。二発目の爆発。叫び声が止んだ。
バグラムはその音の方向を見た。それからヴェスカーを見た。
「早くしろ。」
「ほぼ終わる。」
ドローンの音が上から来た、静かで、ほとんど聞こえないほどに。バグラムには聞こえなかった。ヴェスカーが顔を上げた。
爆発、五十メートルほど先の防風林の中。
それから数秒後、右から叫び声、遠く、別の声で:
「アーチェル。」
バグラムはその叫び声の方向を見た。それから防風林の端の向こうの野原を見た。
「ウクライナ兵が近い。」
ヴェスカーが包帯の最後の結び目を締めた。立ち上がった。負傷者の腕を引いた。
足音。素早い。角の向こうで。
ヴェスカーが先に聞こえた、負傷者を左の別の角へ引っ張った。バグラムが続いて飛び込んだ。
手榴弾が負傷者のそばに落ちた、小さく、丸く、地面を転がった。
バグラムがそれを掴んで角の向こうへ投げ返した。
向こうで爆発、さっきまで彼らが立っていた場所で。
ヴェスカーが負傷者を肩に担いだ。彼らは走った。
後ろから叫び声。「注意。」
また爆発。地面が背中を叩いた。
バグラムは振り向かずに叫んだ。「全員、防風林の端へ走れ。」
彼らは走った、バグラム、肩に負傷者を担いだヴェスカー、その後に残り。塹壕が終わり、木々の間から地上に飛び出して走った。枝が顔を叩いた。地面は柔らかく、足が沈んだ。
ヴェスカーが遅れ始めた。負傷者が重かった。
バグラムは止まらず、ヴェスカーの肩から負傷者を自分の肩に移した。ヴェスカーは何も言わなかった。ただ隣を走った。
十三時四十五分。
BMPの音が野原の方向から来た、低く、大きくなりながら、よく知っている音だった。バグラムは走りながら頭を向けた。
三台のBMPが村に向かって開けた野原を走っていた。速く、止まらずに。装甲の上に歩兵。
バグラムは一秒それを見た。
「くそ。」
走り続けた。
「村の中心へ下がる。早く。」
六人、肩に負傷者を担いだバグラム、ヴェスカー、ドク、グラーチ、クリン、レザク、速い足取りで村へ向かった。後ろで防風林が燃えていた。前で村が戦闘を受けていた。
2028年2月21日 13:52 ザポリージャ州、村
彼らは止まらずに村の端の家に飛び込んだ。
半壊していた、一面の壁が崩れ、奥の部屋の天井が落ちていて、窓にガラスがなかった。焦げたものと古い漆喰のにおいがした。バグラムは負傷者を壁のそばの床に下ろした、時間が許す限り丁寧に。
外でエンジンの唸り。
クリンが窓のそばの壁に張り付いた。覗き込んだ。
「くそ。BMP。」
バグラムは立った。「くそ。くそ。」グラーチを見た。「グラーチ、燃やせ。」
グラーチはもう動いていた、隣の部屋へ、素早く、腰を屈けて。そこは陣地として良かった、窓が通りを真正面に向いていた。彼はRPG7を肩に担いだ。照準を合わせた。
BMPがゆっくり通りを進んでいた、砲塔が回転して、目標を探していた。装甲の上に歩兵が座っていた。
グラーチは息を吐いた。
「撃て。」
爆発が通りを引き裂いた。BMPが止まった、すぐに、まるで壁に激突したように。それから燃え始めた。最初はゆっくり、それから素早く、最初は煙、それからハッチから炎が出て、それから中で弾薬が次々と爆発し始めた。
燃える車のそばに、飛び降りる間がなかった者たちが横たわっていた。
クリンが窓から見ていた。
「やった。このくそ野郎ども。」
バグラムのベルトの無線機が同時に複数の声で爆発した、互いに遮り合いながら。
「助けが必要だ……」
「ウクライナ兵が……」
通信が途切れた。
バグラムは一秒無線機を見た。
「村の中心へ下がる。」
ヴェスカーが負傷者を肩に担いだ、黙って、慣れた手つきで、この日何度目かわからなかった。グループが家を出た。
通りは狭かった。BMPからの煙がその横に灰色の帯を引いていた。前方のどこかで射撃が続いていた、頻繁に、ばらばらに。
バグラムが先頭を歩いた。
角から兵士が出てきた、mm14迷彩、腕に青い腕章。彼らは同時に見合った。
バグラムが先に撃った。
兵士が倒れた。
同じ角からすぐに、連射、複数の銃口から、密に。一発がバグラムの胸に当たった、防弾チョッキが受けたが、衝撃は拳のように、空気が弾き出された。彼は壁の後ろに飛び込んでそれに沿って下へ滑った。
重く息をしていた。
グラーチはもうRPG7を装填していた。向かいの家の角に立った。連射が来た角の向こうに照準を合わせた。
「撃て。」
爆発。そちらからの射撃が止まった。
バグラムが立ち上がった。息を吐いた。
「下がる。」
彼らは歩いた、速く、裏庭を通り、畑を通り、柵の穴を通り。ヴェスカーが負傷者を引いた。グラーチがRPGを担いだ。クリンとレザクが後ろをカバーした。ドクがバグラムのそばを歩いて黙っていた。
村の中心近くの家は無事だった、ほぼ。彼らは中に入った。ドアを閉めた。
バグラムは防弾チョッキを外した。弾が当たった場所を見た、プレートに深い凹み、縁が広がっていた。防弾チョッキをまた着た。
「くそ。くそ。」
無線機を取り出した。
「メドヴェーチ、バグラムより。」
間があった。
それから声、平らで、抑揚なく。「まだ生きてるのか?」
バグラムは壁を見た。窓の外で村が燃えて、撃ち合って、様々な言語で叫んでいた。
「目標四三二。四三三。四三四。四三五。」間があった。「撃て。撃て。自分の位置に火力要請。」
無線機の沈黙。
それから。「村はウクライナ側にある。」
「あいつらが至るところにいる。早くやれ。」
長い間があった。
「了解。」
バグラムは無線機をしまった。煙草を出した。火をつけた。壁にもたれた。
天井を見上げた。
ここから七キロ先で、四台のグラードが砲身を上げていた。
無線機で次々と。「目標四三二。準備完了。」「目標四三三。準備完了。」「目標四三四。準備完了。」「目標四三五。準備完了。」
叫び声。「三〇〇。三〇。三。」
四台ほぼ同時に撃ち始めた。
バグラムは煙草を吸いながら天井を見ていた。
最初の爆発は遠くから。二発目は近く。三発目、すぐそこで、壁が揺れた。四発目、天井から漆喰が落ちた。五発目。
暗闇。
2028年2月21日 前線から遠く離れた場所
焚き火が静かに燃えていた。
四人の兵士がその周りに座っていた、箱の上の者も、地面に直接座っている者も。誰も話さなかった。一人がギターを持っていた、古く、胴に亀裂が入って、弦はずっと前から交換を求めていた。ゆっくりとコードを弾いていた、何かを探るように。
それから歌い始めた。
声は小さく、コンサート向きでも、美しくもなかった、ただ内側にあるものをどこかに出さなければならないから歌う人間の声だった。
雲の切れ間から陽が差し、
緋色の光が照らした。
燻る炎の街に、
草の上に眠る戦士たち。
地獄だと、指揮官たちは言っていた。
その言葉に嘘はなかった。
金のためでも、勲章のためでもなく、
俺たちは戦場へ向かった。
焚き火が爆ぜた。火の粉が上へ消えていった。
二人は動かずに聞いていた。三人目は炎を見つめて遠い何かを考えていた、家のことかもしれない、あるいはただ何も考えていないのかもしれない。
毎日が最後の日のようで、
誰もがここで霧の中にいた。
セクターは激しい砲撃の下、
仲間たちが狙われていた。
空が緋色に染まり、
激しい戦いが続いた。
俺たちは炎のように恐れられた、
街を燃やしながら進んだ。
どこか遠く、聞こえるかどうかの境界で、轟いていた。雷かもしれない。違うかもしれない。
誰もその方向に顔を向けなかった。
勝利は数え切れない犠牲の後に来た。
俺たちは死を恐れなかった、
その目を見て微笑んでいた。
空が緋色に染まり、
激しい戦いが続いた。
俺たちは炎のように恐れられた、
街を燃やしながら進んだ。
幾千の要塞が目の前に広がり、
榴弾砲が座標を受けて掩蔽壕を吹き飛ばした。
砲火の嵐の中へ、炎の壁の中へ、
俺たちは突き進んだ、また突き進んだ。
砲撃を修正しながら、
フロアごとに制圧していった。
兵士の一人が煙草を取り出した。焚き火の燃えさしで火をつけた。煙を焚き火に向けて吐いた。それが広がるのを見ていた。
接触あり、敵が戦死、
後方から突然現れた。
部隊長ベルカスは素早くナイフを抜き、
躊躇なく戦いに飛び込んだ。
鋭く、刺し込む一撃で、
歯を見せながら敵の胸に刃を沈め、
その上に倒れた。
ギターを弾く者は歌いながら焚き火を見ていた。指が弦の上を慣れた手つきで動いた。
後ろから弾丸が飛んできた、密に彼に当たった。
深い痛みと共に呻いた、
ベルカスは自分が倒れたと悟った。
炎を見ていた者が目を閉じた。
空が緋色に染まり、
激しい戦いが続いた。
俺たちは炎のように恐れられた、
街を燃やしながら進んだ。
勝利は数え切れない犠牲の後に来た。
俺たちは死を恐れなかった、
その目を見て微笑んでいた。
最後のコードが空気の中に漂った。
焚き火が爆ぜた。
どこか遠くで轟いていた。
誰も話さなかった。
暗闇。




