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16話 自分の名前

カーラからの熱い抱擁からやっと解放された。

狐の触られて気持ちいい所って大体は犬と一緒なんだね初めて知ったよ。


取り敢えず、外で見張っているアランをカルバンが呼んできて改めて自己紹介する。


「先ずは俺からだな、名前はカルバンだ。そして、左からカーラ、デニス、アランだ。」

「よろしくね、魔物さん。」

「オヤジ、本当に言葉が分かるのかよ?」

「デニス兄ちゃん、まだ疑ってるの?」


カーラさんは手をワキワキさせながらこちらに近寄って来るので結界を作り閉じ込める。

デニスは私の事を魔物という想いが強いらしく警戒を解かずに私から離れて座っている。


そりゃ得体のしれない生物が目の前にいたら警戒するのが当たり前、他の3人が順応早すぎるんだよね。

デニスは間違って無いよ。


「さて、こっちの方はこれで終わりだ。他には…んー、そうだな、お前さん名前はあるのかい?」


名前か〜。一様は前世の人間の時の名前は憶えてるんだけど、せっかく転生したんだから違う名前がいいなぁ。


前世のお父さんとお母さんが悲しみそうな事考えてる様な気がするけど、まぁ気にしない様にしよう。

私はカルバンに首を振る。


「まぁそうだよな。『ネームドモンスター』がそう簡単にいるわけ無いか。」


…?『ネームドモンスター』って何?名前付きの魔物がそう言う呼び方なのかな?


「お父さん、『ネームドモンスター』って何?」

「『ネームドモンスター』って言うのは名前を持った魔物の事だ。名前の持っている魔物は一段階強いと言われてな、名前を持っていると魔物の能力が上がると言われているんだ。」


へ〜魔物の名前って大事なんだね。


「まぁ名前があるか無いかだけで強くなんてないと思うがな。」

「何だ、迷信か〜。じゃあ問題無いよね。」

「?、なんの事だ?」

「コン?」


はて?何が問題無いんだろ?


「魔物さんの名前僕がつけていいかな?」


私の方を見て問い掛けてくる。


「昨日、ウルフの群れから助けてくれた時から思ってたんだ。戦う姿が格好良くて凄く綺麗だと思ったんだ。だからもし、名前を決めていいなら僕がつけたい。」


あかんわ。

めっちゃ照れる。(*/∇\*)

何この子、純粋無垢な瞳で恥ずかしい事をサラッて言ってきたよ。

私よりも(前世では)年下なのに私をドキッとさせるとはやりおるな。


「どうかな?」


アランが再度聞いてくる。

まぁ名前を付けてくれるのなら有り難いし頼もう。


「まぁ待てよ。それなら俺も考えてみてぇな。」

「あら、私も考えてみたいわ。」

「じゃあ俺も。」

「ちょっとみんな、僕が考えたいのに!」


私の名前の事で口論し始めた。

うん、何となく思ってたけど仲いいなぁ〜。


「じゃあ、こいつの名前なんだし1人1人名前の候補を出してそこからこいつに決めてもらおう。」


カルバンが発案してそれに乗っかる形にした。

カルバン、カーラ、デニス、アランの順番で候補を出して行く事になった。


カルバン「ポチ」


犬かよ!?


カーラ「タマ」


ブルータス!お前もか!?


デニス「八雲 ら…『バッシーン!!』んーー!!?」


デニスを尻尾でビンタして沈めた。

危なかった。いろいろな意味で危なかった。


「この野朗!何しやがる!?」

「ハッハッハッ、お前の名前が気に入らなかったんだろよ。」

「いや、親父達のよりまともだろ。」


うん、デニスの方がまともだけど、その名前は私の気持ち的には遠慮したいよ。


「後はアランが言えば終わりだな。」


出来ればネタは仕込まないで欲しいなぁ〜。


「『ヒメリカ』ってどうかな?僕の好きな花の名前何だけど。」


『ヒメリカ』…うん、良いと思う。

何だろ、しっくり来るような気がする。

私は尻尾を振りながら、アランを見て頷く。


<獣族 野狐の名前を『ヒメリカ』と決定しますか?YES NO>


おぉ、サポートさんの声を久しぶりに聞いたよ。

もちろんYESだよ。


<獣族 野狐の名前を『ヒメリカ』に決定しました。>

<名前を得た為、特別レベルアップを行います。>


へっ?特別レベルアップ?


<ヒメリカLV9からLV10に上がりました。>

<ステータスが大幅に上がります。>

<全体のスキルのLVが上がります。>

<進化する事が可能となりました。>


おぉう?進化?

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