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夢見る魔法使いは世界最強になる  作者: らいち
夢見る魔法使い誕生編
1/6

夢見る魔法使いは悪魔と出会う

初めまして、らいちです。普段はあんまり小説とか読まないんですけど、意外と書いてみると小説ってとても面白いんですね。今は小説を書くのがとても面白いのでこれからもゆっくり書いていこうと思います。

コメントとか参考にさせていただくので待ってます!

ゆめみ りお いい名前だね、ほんとにいいのかい?こんな道選んじゃって

今よりもずっと辛い人生になるかもしれないんだよ?


もう……いいんです。どう生きたって何も変わらない…


そうですか、ではここにサインをお願いするよ


それでは契約成立だね、一応それなりの格好してもらわないと困るから…わかりるよね?


はい…


それでは君の命運を祈るよ


奴隷市場「アウシュベルツェ」、フランツェに

ある世界で有数の奴隷市場である、ここには人魚やエルフ様々な希少種が高値で売られている。現在この世界では奴隷制度は認められておらず、例え人でないもの対してもその権利を処するものは罰を与えられる、そのためここアウシュベルツェは数少ない裏の住民しか知らないのだ。


いったい私はどんな人に買われるのだろか…


りおの手は震えていてだがそこに後悔はなかった。


お、こんなところに人間の娘がおるではないか。


今時人間の子とは珍しいではないか。


ふっふっふ、なかなかいい顔をしておるのぉ。


りおの顔を隅々まで舐めるようにみて、貴族のような身なりをした男性は言った。


よし、この子を買おう、いい娘に躾けてやらんとな。


りおの顔色は暗くなった。


おい、この娘を売値の2倍で買ってやろう。

だから、早くこの檻から出したまえ。


はい、承知しました。


ここの役人がりおを檻から出そうとしたとき、妙な杖をつく音が会場に響いた。


少し待ちたまえ。


なんじゃ、貴様は。


僕はただのしがない魔法使いだよ。


それなら黙っておけ、わしを誰だと思っているのだ。わしはこの国でもトップの税を納め国を支えているものだぞ。


2人の声に周りの人間はこちらをみている。


申し訳ないですが、僕はどうしてもその子が欲しいんだ。


俯いていたりおが顔をゆっくりと上げて言った。


私を…欲しい…?


ダメじゃ、この娘はもうすでにわしのもんじゃ。お主にわしよりも多くの額をだせるというのかのぉ?


いいだろう、あなたの3倍、僕が出そう。


なにぃ?ちっぽけな貴様にそんな額が払えるわけないだろう、戯言をいいおって。


どすん、とフードの男の目の前の机に信じられないほどの額が置かれた。


貴様、いつそれを出した?


凡人のような貴方には言ってもわからないと思うんだけどな。


貴様、誰を相手にそのような口答えをしてるのかわかっているのか?

おい、お前らあの男を殺せ。


かしこまりました。


身なりのいい男を囲う3人の護衛がフードの男めがけて走り出した。


うおりゃー、しねぇぇーーー。


はぁ、あんまり人に見せたくないんだけどな。


フードの男が持つ杖が紫色の光を放ちながら、その光が護衛を包み込むと同時に護衛は倒れ込んだ。


貴様、何をした?!


魔法だよ、なんだい?まだやるのかい?


チッ、くそ、この忌々しい魔法使いが。

いつかこのツケはしっかり払ってもらうからな。


そう言い残して男はそそくさと消えて行った。


ざわついてる会場の中、転がっている死体を避け、彼女の檻へと向かった。


がしゃんと檻の扉が開く音がした。


君はなんて言うんだい?


フードを深くかぶっていて顔はよく見えない

声は私よりもずっと低くて、でもはっきりと聞き取れる。


ゆめみ……りお…。


そうか、りおって言うんだね。


それでは商品のお金のこともありますのでこちらの方に来ていただいてもよろしいですか?


長い廊下を進み、突き当たりの部屋でフードを被った人間が商人にお金を払った。


さあ、これでその女はあなたのものです。

実験台に使うも、肉体的な奴隷にするも、すべてあなたの自由です、どうか無駄のないようそれを使ってください。それではさようなら。


そうして奴隷商人は部屋を出て行って、椅子と机が置かれたただただ広い部屋に私とフードを被った男だけが取り残された。


あなたは、なんとお呼びすればよろしいですか?


静かな部屋の中震える声でりおが聞いた。


あぁ、そう言えばまだ君に僕の名前を言ってなかったね。


僕はルイス=デモス、ルイスって呼んでくれるかな。


ルイス…


そうだよ、ちゃんと覚えたね。

それじゃあ行こうか。


どこへ行くのですか…?


僕たちがこれから住む家だよ。


ルイスがそういうと、これの杖がまたオーラを放ち出した。黒いベールが我々を包み込むとルイスがりおをそっと抱いてそのまま包み込まれた。


黒いベールから解放されるとそこは人の少ない駅の構内だった。


ここは…?


ここはイタリアルという国の駅だよ。


どうやって、こんな遠いところに…


君ならわかるはずだよ、これが魔法さ。


魔法……うっ。頭が痛い。


どうしたんだ、りお、大丈夫か?


心配するルイスの声が小さくなっていき、意識が朦朧としてきた。


気がついたら、小さな畳のある部屋にいた。

テレビがついていて何か喋っている。


それでは、2015年8月10日の正午のニュースです。今朝日本では正式に魔……


ここは…?


目の前に自分よりも背の高い男が立っていた。


お前さえいなければ…。


急に心臓が激しく鼓動し酷く頭痛がした。


はぁはぁ、いったい何が起きてるの…?


りおの心臓が激しく鼓動し、ズキズキと痛み出した。


お前さえいなければ…おまえさえいなければ。


すっと意識が目覚め気づけば列車の中でルイスの膝の上で眠っている自分がいた。


ようやく起きたか、心配したよ、急に倒れるから。


私はなんで……


りおの目から涙が数滴こぼれ落ちた。


何か嫌な夢を見ていたんだね。


りおはそっと体を起こし窓の外を見た。


今から君を正式に僕たちの家に連れていくよ。


僕…たち…?


そうさ、僕たちみたいな悪魔が住む場所にね…


続いては、ディモーラ…ディモーラでございます…お忘れ物の無いように。


周りにいる人間たちは不自然なように固まっている。


ここはね、僕たちみたいな特別な人しか入れないんだよ。


プシュー列車の扉が開く音がする。


外はまだ昼であるのに光が薄く、やけに肌寒い。


ここは悪魔たちの棲家だからね。少し肌寒いんだ。


ルイスの着ていたコートをりおにかけた。


りおは初めてそこでルイスの顔を見た。

私の白い髪とは反対で真っ黒でそのまま深淵に辿り着きそうに一本一本が濃い黒色をしている。そして右の目は白くもう一つは赤い目をしている。まるで誰か違う人の目をしているみたいだった。口は片方が少し切れていて今にも思い切り引っ張れば取れてしまいそうだった。


醜い顔かい?僕の顔は…。


いえ、そんなことはありません……。


リオのその心は本当に恐怖のようなものを持っていなかった。逆に冷静で落ち着きすら保っていた。


人間に怖がられなかったのは久しぶりだよ。


わかるの…?私が怖く無いっていうのは


あぁ、わかるよ。


そう言って彼女たちは構内から出て、小さな街のような道を歩いて行った。駅から少し歩いて街の道を外れ少し森を歩くと一軒の建物があった、その家は何千年も前からあるように外観は古く蔦は巡り屋根まで届いている。


ここが…お家…。


おかえり、僕たちのマイホームへ

そして、ようこそ、僕たちのマイホームへ!!


こんなに歓迎されたのは何年振りなのかそもそも歓迎されたことはあったのか昔のことを振り返っても孤児で誰からも相手にされなかったことしか覚えてない。電車で見たあの男はいったい誰なのか。しばらく考え込むとまた頭が痛くなって崩れ落ちた。


おい、りお、大丈夫か。?


また掠れて声が聞こえる。


あぁ、頭が痛い。


意識が遠くなり、一面が真っ暗になる。


??「お前のその渇望を俺が買ってやろう。」


ふと、周りから声が聞こえる。見渡しても誰もいないのに。


??「お前が俺を忘れようと、いつか必ずお前は俺を思い出す。」


ねぇ、誰なの…?

誰が喋りかけてくるの…?


??「お前に力をやろうお前が最も憎んでいる"魔法"をな。」


うぁぁ、頭が、あたまが、いたぁいぃ。

やめて、こないで、こないでぇーー


バッ、と毛布を勢いよく巡り飛び起きた。


はぁはぁ、夢、なの?


周りを見渡すと見知らぬ机、見知らぬ花瓶、そして、意味でに感じたことのないくらいふわふわなベッド。


ここは?


あぁ、私、飼われたんだ…


ガサガサとベッドの下から物音がする。


誰?誰なの…?


ベットの下から一冊の本が出てきた。


本…?

?!?!


本からいきなり、ボンッ、と手足が生え走って部屋の外に行ってしまった。


いったい、なんなの…?


恐る恐るその本の後ろを進んでいくと、下に続く階段があった、手すりを使いながらゆっくりゆっくりと階段を降りていくと、何やら美味しそうな匂いがする。


ギュルギュルギュル


りおのお腹からものすごい空腹の音がする。


お腹すいた…そう言えば奴隷になってからあんまり食事とってなかったな…


そうして匂いに釣られてついていくと。


そこにはルイスが立っていた。


やぁ、起きたんだね。よっぽど疲れていたんだね、さぁ、ご飯もできているし昼食にしよう。


ルイスに誘導され、椅子に座ると温かい食事が出てきた。きのこのシチューに温かいコーンのスープ、そして鳥の丸焼き。


こんなに豪華なご飯、見たことがない…


そう?別に難しいものじゃないし、これからのご飯楽しみにしててね。


空腹のせいか、バクバクとご飯を食べ喉に詰まらせる。


ゴホッゴホッ…


大丈夫かい?ご飯は逃げないから安心して食べるんだよ。


こんなにお腹いっぱい食べたのはいつ振りなんだろう、記憶を蘇らせるが生まれてからずっと孤児で少しでも希望をと身を売ったことしか覚えていない。でもなんだろう。なぜか一枚の写真のような記憶がある。それはセーラー服を着た私が他の3人の顔はわからないが手を繋いでいる写真を。


これはいつの記憶なんだろう…


ところで、君はこれから僕の生徒になってもらうよ。


生徒…?


そう、君には才能がある。僕にはわかるよ。君には他の人間にはない特別な"オーラ"が見えるんだ。


オーラ…?


そう。君は多分自分が魔法を使える才能に気づいていない。だから、君のその才能を僕が呼び起こしてあげる。そのために今日から君は僕の生徒だ。


呼び…起こす…。


なんだろう、体のどこかがとても騒がしい気がする。


とりあえず、君には魔法というものを知ってもらうことからだね。


ドンッと机の上に大量の本が置かれた。


とりあえず、これ全部今日までに呼んでね!


えぇーー…


いったい合計で何冊あるかわからないほどの量が置かれた。


大丈夫、どれも面白い本だからすぐ読み終えるよ。それじゃあ、僕は友人に用があるから少し出かけるよ。ちゃんと本読むんだよ。


そういうとすぐにルイスは荷物を準備して、出かけようとした。


まって…、行って…らっしゃい…。


ルイスはびっくりした顔をして、振り返った。


そうだね、行ってきます。


私がこんな誰かの帰りを待ち遠しく思ったのは初めてなのだろうか、だけどこの感情をどこかで抱いた気もする。


いったい私はなんなんだろう…


そうして部屋に戻り本を読んでいく。そこには魔法の使い方や、そして、悪魔に関しての資料が載っていた。何時間経ったのだろうか、日は沈みかけ暗くなろうとした時、コンコンっと玄関からノックが聞こえた。


ルイスかな…


ドアを開けると誰もいない、なんなんだろうと思っていると、いきなり。


やぁ、初めましてかな?


どこからか声がする少し上を見ると、小さな蝶のような妖精がいた。耳は長く目も少し大きい。


君は…?


私は、メアリー。ここに住んでる妖精だよ。

ほんとに君には見えるんだねぇ。人間なのにめずらしぃ。


どうして、ここにきたの…?


そうだね、挨拶しようと思ってかなぁ。

とりあえず、みんなを紹介するよ。

さぁ、こっちにおいで。


妖精はまんまるで可愛らしい顔を向けてそう囁いた。


挨拶はしておいた方がいいのかな…


ルイスの帰りを待つか悩んだ末、先に挨拶しておくことにした。


りおが玄関の扉を勢いよく閉めるとその風で、読んでいた本の次のページが捲られた。

そこにはこう書いてあった。


「優しく囁き、連れていく妖精は、悪い悪魔である」と………



登場人物

名前 夢見 理愛 (ゆめみ りお)

ルイスの弟子。自分が何者かをまだ理解していない。

使える禁術

メモリーピックアップ


名前 ルイス=デモス

りおの師匠。何千、何万と生きてきた悪魔。

苦手なもの、大豆。なぜかわからないがこれを食べると体が痒くなるらしい。




最後まで読んでくれてありがとうございます。次回をお楽しみに!!

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