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神様の手違いで死んだ社畜おっさん、まずは自由を願い、次に明日を願う!TS転生し美少女に!最強チート《願い》は一日一回だけど万能です!異世界スローライフで世界も人も未来も救ってみせます!  作者: 兎深みどり
第一章《TS転生しちゃいました!》

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第22話《優先》

 《時計》の数字を睨みながら、ナユは思考を巡らせていた。

 一日一回の《願い》。

 昨日は桶を軽くして母を助けた。

 だが、これで良かったのだろうか。


 ――いや、違う。

 両親の健康。

 村の食糧事情。

 怪我人や病人への施し。

 自分の将来に必要なスキル。

 どれも大事だ。

 けど一日に一回しか使えないなら、優先順位を決めるべきだ。


 


 脳内に浮かぶ《メモ》のページを開く。

 三つのフォルダに、それぞれの優先事項をメモしていく。


《家庭》

・両親の体調を最優先。

・過労や怪我は即対応する事。


《村》

・食料の確保と分配ルール。

・見張り番の強化。


《自分》

・スキル候補を整理。

・学べる環境を整える。


 


 ――これで三分野。

 でも毎日全部に願う訳にはいかない。

 だから今日の願いは「一番緊急度が高いもの」に使う。


 サラリーマン時代に叩き込まれた段取りが蘇る。

 緊急度と重要度で分け、緊急かつ重要な事を最優先。

 その次に重要だけど急がない事。

 あとは後回しでもいい。


 ――よし、これだ。

 家庭・村・自分。

 まずは家庭、次に村、最後に自分。

 毎日チェックして、トップの優先度に願いを使う。


 


 母の腕の中で「あー」と声を出しながら、ナユは心の中で満足げに頷いた。

 サラリーマンが大切にする報連相の裏には、常に優先度があった。

 それを異世界でも取り戻したのだ。


 


「今日の記録:《願い》の優先度を決定。家庭・村・自分に分類し、毎日トップを選ぶ。これで迷わず使える……日報完了。」

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