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神様の手違いで死んだ社畜おっさん、まずは自由を願い、次に明日を願う!TS転生し美少女に!最強チート《願い》は一日一回だけど万能です!異世界スローライフで世界も人も未来も救ってみせます!  作者: 兎深みどり
第一章《TS転生しちゃいました!》

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第11話《運命》

 王都、王城の謁見の間。

 磨き抜かれた大理石の床は光を反射し、玉座の上には王と王妃が並んでいた。


「……布告は本当なのか」


 王は手にした羊皮紙を見つめる。

 そこには、辺境の村で“神の子”が誕生し、病を癒やし飢餓を退けたと記されていた。


 


 老練な枢機卿が一歩前に進み出る。


「はい、陛下。司祭からの報せは確かでございます。赤子が示した奇跡は、まさしく神の御業にございます」


 大広間がざわめいた。


 


 王妃は眉をひそめたが、その瞳には光が宿っていた。


「……ならば確かめなければなりませんね。本当に神に選ばれし子なら、この国に新たな未来をもたらすでしょう」


 


 その横で、まだ二歳の少女が父母の会話をじっと聞いていた。

 アニシア・ユラ・アンダルシアン――アニス。

 公爵家の長女にして、王都でも名高い才女の家系の娘だ。


「お父様……もしその子が本当に神様に選ばれた子なら……会ってみたいです」


 たどたどしい声だったが、広間にいた者達はその気品に思わず息を呑んだ。

 わずか二歳にしてすでに高貴さを纏っているのは、アンダルシアンの血筋ゆえだろう。


 


 王はその言葉に静かに頷き、宰相へと命じた。


「よい。使者を辺境の村へ送れ。その子と両親、そして村長を王都に召し出せ。これは国の未来を占う大事な務めとなろう」


 


 重臣達は頭を下げ、早馬の手配が始まった。

 誰もがまだ知らない――その赤子とアニスが再び出会う時、国の命運をも揺るがす物語が始まる事を。

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