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無意識の恋心


幸風がもやもやとしている頃、華琳は店の奥の方で色々な服を物色していた。


「たくさんあるなぁ…。これは丈が長いし…わぉ、こんなフリフリじゃなくていいなぁ…。」


独り言を言いながらきょろきょろしていると、ふと目に止まった服があった。


「あ、これ…。色もサイズもいいし、かわいいかも!よし、これにしよう。この服に似合いそうなものあるかな、ふふん♪」


気に入ったものが見つかって嬉しくなり、鼻歌を歌いながら店の入り口の方へ向かっていくと 小さめの包みを持った幸風を近くで見つけた。


「幸風さん!いい服見つかりましたよ♪」

「おぉ、いいと思うよ、似合ってる。」

「えへへ…。…あ、幸風さんも何か買われたんですか?」

「ん?あぁ、小さいものをいくつかね。」


幸風が持っている小包が気になりながらも、華琳はにこにこと話していた。

すると幸風が華琳の持っている服を見つめながら言った。


「あ、その服貸して?支払いしてくるよ。」

「えっ、大丈夫ですよ、自分で買ってきます!」

「いいのいいの、普段のお礼と思って?」


にこにこと見つめられて 目を合わせられなくなった華琳は、素直に好意を受け取ることにした。


「うぅ…。……わかりました、ありがとうございます。」

「よかった、じゃあちょっと待っててね。」


華琳から服を受け取った幸風は 支払いを済ませに奥へ入っていった。

幸風が見えない位置に行ったことを確認すると華琳は真っ赤になって呟いた。


「はぅぅ…何であんなかっこいいんだろう…。見つめないでほしいな、目 合わせていられないよ…。」


熱くなった頬を冷ましながら待つ華琳は、まさに恋する乙女だった。

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