2人でお出掛け
「お待たせしました!」
「全然大丈夫だよ、さぁ 行こう。」
「は、はい…!」
普段店からあまり出ない華琳は 久しぶりの大通りというのと幸風と一緒に出かけるという事に緊張して黙り込んでしまっていた。
「ねぇ、華琳ちゃん、服はどんな物を見に行きたい?」
「へ?あっ、えっと、そうですね…今着ている服と近いものがいいですね〜。」
「同じようなものでいいの?」
「はい、今のものが1番落ち着くんですよ、なんとなくですけど。」
華琳は、そう言うとふわりと笑った。
不意打ちで見た華琳の笑顔にドキドキしながら、幸風は大通りで服屋を探していた。
「あ、あそこの店はどう?華琳ちゃんに似合いそうなワンピースとかもありそうだよ。」
「わぁ…そうですね、寄ってもらってもいいですか?」
「もちろんだよ、転ばないようにね?」
「子供じゃないんですから、大丈夫ですよ〜!」
「私から見たら華琳ちゃんはまだまだ小さい妹だよ。」
「むぅ…もうすぐ20歳になるから大人ですもん。」
「はは、拗ねないでよ。」
そんな事を言いながらゆっくりと向かう。
楽しそうに歩く華琳を見て、幸風は店に寄ってよかった、と思っていた。