突撃、ルクレツィアさん!
校長がいつものように書類に目を通していると。
ずばーんっ!!
激しい音を響かせながら、校長室から扉が勢いよく開いた。
「こ、校長っ!! これ、何ですっ!?」
ルクレツィアだ。
なんだかご立腹の様子。
その手には、『楽しんじゃお☆ノウレッジ学園歓迎会改め、交流会!!』というチラシが握られていた。
ついでにいうと、そこには、「YOU! ハジケちまいなよ! 校長先生、公認! 爆上がり必須! ダンスや歌はもちろん、コスプレ、隠し芸も大歓迎! ごちそうもあるから、楽しんでね☆ チュ!」なーんて書かれてる。
「だから、これ、なんで公認しちゃったんですかぁーー!?」
「え? だってもう、手配しちゃったし」
てへぺろっと言わんばかりの良い笑顔で、校長は続ける。
「どうせ、この後、厳しい訓練とかもあるし、交流会くらい、ちょっとハメ外してもいいと思って。会場はウチの体育館なんだし、多少壊れても平気、平気」
「なんでそこ、壊れる前提なんですかっ!!」
「じゃ、そういうわけで、そろそろ打ち合わせに……」
「こーうーちょーうーっ!!」
「あーえっと、すみませんでした」
「すみませんで済むなら、警察いりませんっ!! パイロットもいりませんっ!!」
その後、ご立腹なルクレツィアさんに、校長はこってり絞られて、打ち合わせは翌日に延期されたのは言うまでも無い。