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全てマユの罠だったのさ()

【イヨの容姿】

マユより幼い容姿で体格も少し小さいが、マユよりしっかりしてそうな見た目をしているスライム娘。

マユのような女らしい体形になりたいようだが、何故かスレンダーな体形になってしまい、本人も疑問に思っている。

あの日の夜、ベッドで◎×▽◎Σ〇になりながらプロポーズを受けるという、子供が聞いたらトラウマになるような素敵?な経験をした私達は、その後無事結婚式を挙式し、対外的に正式に夫婦になりました。

魔王であるアベル君の妻になった私は、王妃としてアベル君の公私を支えることになりました。

一般人の私が、いきなり魔族のトップである魔王を支えるという事態に、これからどうなってしまうのかと心配しましたが、何とかなっています。

何故なら、王妃の仕事においては「なるほど」「凄いですね」「あなたは魔族の誇りです」の三つの言葉さえ喋れれば何とかなるからです。

とにかく、相手の言うことに適当に頷き、相手を煽てればいいのです。

簡単でしょ?

え?もっと細かい話になったらどうするのかって?

そういう時はにこやかに笑いながら「そういう難しいことは分かりません、そういうことは夫に聞いてください」とアベル君に丸投げすればいいのです。

因みに丸投げはしていますが、アベル君に対応させている間、私はいかにも分かっていますといったフリをしています。

丸投げしたとはいえ『こいつ何も分かっていないだろ』、などと思われるのは癪ですからね。

そんなこんなで、王妃の仕事については何とかやっている状態です。

では、家庭の方はどうかというと、こちらは仕事より上手く行っています。

よくよく考えれば、これまでアベル君にしたことを、改めてしてあげればいいだけですし、そこに夫婦の営み(詳細は秘密)を足せばいいだけです。

ただ、当初は家庭の方も上手く行くかとても心配でした。

何故なら、アベル君を性的な意味で上手く誘う自信が無かったからです。

だってそんなこと、一度もしたことがありませんでしたからね。

だけどそんなこと言っている場合じゃありません。

アベル君がイヨを可愛がりながら言ったのです。

「仲のいいお父さんとお母さんがいて、子供がいっぱいいる家庭って憧れるよね?」って。

アベル君の願いですし、私も子供が好きだからいっぱい産みます!

動画とか同人誌とかネットの知識とか思い出して、コスプレしたり、恥ずかしいセリフを言ったりポーズを取ったり、そんなことやっちゃうの?と思うようなプレイに誘ったり、ものすごく拙いながらも、頑張ってアベル君を誘いました。

結論から言うと、誘う度ににアベル君は乗ってくれました。

凄く疲れてそうな日でも、必死にがっついて来ました。

きっと、アベル君は真面目で優しいので、私のつたない誘いに乗らなければ私が傷つくと思い、気乗りしない日でも乗ってくれたのだと思います。

普段の威厳溢れる感じとは違って、妙に優しいというか、まるで私に服従しているがごとく、私が主導権を握れているのも私のことを思っての行動だと思います。

そんなこんなで、疲れを押して誘いに乗ってくれたので、アベル君が何度も疲労困憊で倒れることになりましたが、おかげで新たに5人の娘が産まれました。

武闘派で長女イヨのライバル次女マイン。

アホだけど、そこが可愛い三女マーレ。

夢見る乙女、結婚に憧れる四女エスリン。

勉強大好き、学者肌の五女エリザべード。

甘えん坊の六女ニーナ。

合計6人もの娘に囲まれて、私はとても幸せです。

妻として未熟な私をこんなに愛してくれて、アベル君本当にありがとう。

でもごめんね、アベル君が疲れている日は、私が控えてアベル君を休ませなくちゃいけないんだけど、アベル君のことが好き過ぎて我慢できなくて…


あ、そうそう。

娘で思い出しましたが、とても素晴らしいことが分かりました。

なんと、イヨが私とアベル君の本当の娘だと判明しました。

その証拠は2つあるのですが、その前に重大なお知らせがあります。

アベル君は勇者でした。


衝撃の事実。

まったく気が付きませんでした。

驚きです。

アベル君によると、勇者の血族出身の子供達は幼少の頃から両親と引き離され、竜神教で英才教育を受けるそうです。

そして稀にその血族以外でも、勇者の血を色濃く発現した子供が生まれるらしく、それがアベル君だったそうです。

アベル君も他の子供達と同じく英才教育を受けたそうですが、それで勇者になれるわけではなく、世界中に複数ある修行場のどれか一つをクリアし、それより勇者の力を発現する必要があるんだそうです。

そうしてたまたまアベル君が向かった修行先が、私達が出会ったあの森だったということでした。

どうりであの森は魔族が誰も住んでいないはずです。

まさか勇者の修行場だったとは。

幸いにして魔界との境目にあるため、あまり期待されていない勇者が送り込まれる修行場だったので、管理人が誰もいないうえに、アベル君には悪いのですが血統の悪いアベル君が一人で来るという展開になり、二人の出会いに繋がった訳です。


ちょっと話が逸れてしまいましたが、そういうことでアベル君は勇者でした。

そして証拠の1つ目に繋がるのですが、イヨが魔族には存在しないはずの勇者の血統を受け継いでいました。

勇者の兆しが見つかり、アベル君の活躍で人間との戦争も一時的に小康状態になったので、勇者の力を発現させるために修行場に来た、というのが私を見つけてくれたときの状況でした。

もちろん、イヨが勇者の血統を受け継いでいたとしても、それが本当にアベル君の血筋だという証拠はあるのかという疑問は残ります。

事実私は、アベル君と子供を残すようなことをした覚えがありません。

ですが、その疑問は次の2つ目の証拠で完全に晴れました。

アベル君が私と一緒に寝た時に、私の中に【検閲済み】してしまったと白状したからです。

確かに若く健全な男子には、そういう生理現象があるのは知ってるし、寝ている時に起きる現象なので本人の意思とは関係ないのも知ってる。

でもこれで子供出来るって対外的には犯罪だよと思いましたが、まあアベル君ですし、もう夫婦なので許しました。

ただし、この馴れ初めは絶対にイヨに言ってはいけないと二人で固く誓いました。

こんな感じで多少人に言えないこともありますが、私達はとても幸せで理想的な家族になりました。

なのですが… 

ですが…


「ふふふ、〇▽×□〇●〇●▽▽〇●▽…」

「しゅごい、○○○○〇●▽▽〇●▽~」

「××◎×▽●〇●▽▽〇●▽◎□しい♡」

「マユお姉しゃまっ××◎×▽!!」


なんじゃこりゃあああああああああああああああ!!!

『淫魔王と堕ちた勇者』と題されたエロい表紙の薄い本を、私は床に叩きつけました。

これと同様の本が人間のブラックマーケットに大量に流れていて、脚色はあるけど大体事実と評されているとか、とんでもない風評被害です。

こんなおねショタ的な関係ではなく、私とアベル君はプラトニックな関係です。

偶然アベル君と出会い、普通に過ごしていたら、私のことを好きになってくれたという普通の恋愛です。

決して薄い本に描かれているように、アベル君を狙っていたとか、私がショタ好きだとか、お姉さんが教えてあげる♡、といった感じで強引にアベル君を手籠めにしたなんてことはありません。

私達の関係のどこをどう見たらそういう風に見えるのか、意味が分かりません。

風評被害だと外交ルートで抗議したいですが、竜神教の連中とか真顔で「淫魔王マユ(私のこと)はその体と知略を使って勇者を篭絡し勇者の血筋を手駒にした、最強最悪の魔王」と信者達に言いふらしている現状では効果など期待できません。


ですので、百歩譲ってこれは風評被害だと魔界の中だけでも理解してもらいましょう。

と思っていたのですが…


「マーレお姉さま、今日も青くてきれいな、お・は・だ♡」

「そう?私ってここまで愛されて幸せ者よね!」

三女のマーレが、勇者を篭絡して連れ帰ってきた。

しかも相手は女の子。

マーレ曰く、お母さんとお父さんの馴れ初めの噂を聞いて私もしてみたいと思っていたところに勇者が来たので、襲ってみた。

襲ってから女の子だと分かったけど、可愛かったからそのまま襲った。

反省はしていない。

とのこと。

聡明なイヨと違ってマーレはアホな子ですし、結果として本人達は幸せそうなので仕方なはいと思う。

思いますが…


「人間どもは魔王様の子供には娘しかいないことを知って、前線には女勇者しか出さないように対策をしていたらしいが、マーレ姫が女勇者を篭絡したらしい」

「本当かよそれ!人間どもの対策を聞いた時にはどうなるかと思ったが、流石、魔王様の娘だ!」

「いやいや、凄いのはマーレ姫をそういう風に育てた王妃様の英才教育だろ」

「とにかく目出度い、乾杯と行こうじゃない」

「そうだな、魔王様と王妃様とマーレ姫に乾杯!!」

なんて会話が魔都中の酒場で交わされているとのこと。

なんですかこれは!!

どうして魔族の人達まで私をそういった風に見ているのですか!!

おかげで、アベル君がたまに疲れた顔をしたら「王妃様、夫婦生活は魔王様のお体に影響のない範囲でお願いします」って私のせいにするのが当たり前になっています。

なんかすごく納得いかないのだけど。

「責任者出てきてください!!」





でもまあ、それでも幸せだからいいかな?


ーーーーー


【淫魔王マユ】

・概要

淫魔王マユとは、魔竜王朝最初の王妃であり、実質的な魔王でもあった人物。

淫乱で奸智謀略に長け、竜神教では今もなお歴史上最悪の魔王として忌み嫌われている。

一方で、人魔の戦争終結のきっかけになった人物であり、現代の人魔関係を礎をつくった人物として、現在の世界を肯定する人々からは評価は高く、とりわけ魔族の間では英雄として精神的支柱になっている。

近代から現代において創作物で非常に人気のある人物であり、特に後述するポルノにおいて人気が高い。


・身体的特徴

スライムでありながら、人間の10代半ばから後半を模した麗しい少女の姿をしていた。

その造形は非常に精巧かつ美しく、ワルシャ和平会議にて淫魔王マユに謁見したネーレス総大司教がその容姿を絶賛し勇者アベルが堕天した気持ちも分かる言ったという逸話も残っている。

本人はただのスライムであると自称していたが、少女の姿を取るという特異な特徴やその力を使って魔王アベルを篭絡したことから、現在では淫スライムという新種に分類されている。


・生涯

魔王カヴァデスが勇者に対抗するために異世界から召喚したスライムであったが、魔王カヴァディスの無能さに即座に気が付き、その場で魔王カヴァデスを見限り出奔した。

その後、放浪生活の中で審判の森にて勇者が修行することを知り、そこに居を構え勇者を待ち構えた。

勇者アベルとの接触に成功すると、昼にはまるで母のように勇者アベルを甘やかし、夜には一転して娼婦のように性技を駆使して勇者アベル篭絡した。

修行の終了と共に一旦勇者アベルと離れるが、文通を通して巧みに勇者アベルを思想誘導し、勇者アベルと竜神教の間に溝を作り出した。

しかし、この文通と勇者アベルの行動が仇になり、竜神教にその存在を気づかれることになった。

その後勇者アベルと再会時に閨に誘い、篭絡の一環として一児を設けた。

一児を設けた後、竜神教が送り込んだ暗殺部隊(桃華兄弟)による襲撃を受け死亡するが、その死を持って勇者アベルが人を裏切り魔王に就任する堕天事変を発生させた。

野望半ばで死亡した淫魔王マユだったが、名もなき神により復活し第一次両勇戦争中期に魔王アベルと再会し魔王アベルと正式に結婚する。

以後王妃として公務を行いつつ魔王アベルとの間に次々に子供を残し、生涯において152人の子供を残した。

またこれらの子供達に性技の英才教育を行い、第二第三の勇者堕天事件を発生させ、人間有利のパワーバランスを拮抗するまで一挙に動かした。

夫である魔王アベルが死去した後は、二代目魔王である娘のイヨを補佐し、三代目魔王ヒミコ就任後に引退。

最後の公務はワルシャ和平会議での調印式だった。

引退後、試練の森に設けた別邸にて余生を過ごし、最後は多くの人々に惜しまれつつ老衰により果てた。

享年358歳。

なお、その死は魔王ヒミコの命により以後10年に亘って隠蔽され、死後もなお抑止力として世界に君臨し続けた。


・人柄

歴史学会では竜神教の記録を元に、一見すると無垢で年不相応なあどけなさを持ちつつも、強い母性を持った優しい少女に見えるが、その姿や性格は幼き日に両親から引き離され魔族を殺す道具として育てられた勇者を効率的に篭絡するために作り出した偽りのものであるとされ、淫乱で奸智謀略に長けた醜悪な性格であったとされている。

詳細な資料が残されていると考えられている淫魔王マユ及び魔王アベルの日記などは、王家の資料として永年非公開になっているため、一部の学者からは竜信教の記録がどこまで正しいか検証することができないため、正確であるとは言えないとの批判がある。

ただし、夜の営みが原因になった魔王アベルの公務取りやめ記録や、英才教育を受けた娘達が複数の勇者を堕天させたこと、メイドの日記に裸で城内を歩き回り魔王イヨから何度も注意されていたという記録があることから、極めて淫乱であったのは議論の余地がないと考えられている。


・魔王アベルとの関係

現在の歴史学会では魔王アベルは淫魔王マユに完全に従属しており、昼は淫魔王マユの操り人形として、夜は勇者を産むための種馬として扱われていたというのが通説になっている。

歴史学会が収集した資料によると、魔王アベルは淫魔王マユに完全に篭絡されており、重要案件の存在や、体の疲労に関わらず淫魔王マユに誘われるがまま閨を共にしたとされ、淫魔王マユによる魔王アベルの体や心を顧みない非道な性搾取が行われていた様子が残されている。

なお、この行為の結果、淫魔王マユは子孫を152人も残すことになるが、百を超える魔王アベルの公務取り止めの原因にもなったことから、勇者の力を持ってしても、魔王アベルの消耗は相当なものだったと考えられている。


これらの従属関係は二人が出会った当初から作られた関係で、そもそもの原因は魔王アベルの幼少時に勇者としての兆しが見つかり、以後両親と引き離され、竜神教で魔族を倒す技術のみを学ぶ少年時代を過ごした点にあるとされている。

つまり、母や女性に飢えた生活を送っていた幼い魔王アベルが、淫魔王マユとの出会いで受けた衝撃は想像を絶するものだったと考えられ、昼は母のように、夜は娼婦のように接してくる淫魔王マユに瞬く間に骨抜きにされてしまったのである。

一方で、一見すると淫魔王マユは魔王アベルを愛していたかのように見えたため、実質的には種馬として扱われていたものの、魔王アベルは自分自身が愛されていると錯覚していたのではないかとも言われている。

淫魔王マユの孫娘セーラが晩年の魔王アベルに直接取材し残したと伝えられている『魔王アベル記』によると、淫魔王マユと出会った当時のことを魔王アベル自身が「当時の私は、一生懸命世話を焼いてくれる妻の姿に、感謝すると同時に卑猥な思いを抱いてしまう不良少年だった。妻が裸でいるのは、スライムだから仕方のないことだったと言うのに」等と語っており、淫魔王マユの姦計に陥っていることにまったく気が付いていなかったことが窺える。

このような点により、淫魔王マユを悪女とする学者もいるが、魔王アベルが幸せだと感じていたのは事実であり、悪女とは違うという反対意見も出ている。

なお、魔族の公的な記録によると、公務においては淫魔王マユは「難しいことは分からない」「夫に確認してみないと答えられない」などと発言し、魔王アベルを立てる慎ましい姿が記録されている。

この記録を根拠に、淫魔王マユと魔王アベルの夫婦関係は実は相思相愛であり、極めて良好だったとの創作物が人気を集めているが、あくまで対外的な姿であり偽りの姿であったというのが通説である。


・権力

公的には王妃としての権力のみを所持していたが、魔王アベルを巧みに操ることにより、実質的な魔王として君臨していた。

魔王アベル死後は、魔界中の要職に広がった一族を操ることにより、絶大な権力を維持し続けた。

絶大な権力を誇った淫魔王マユだったが、どのように魔王アベルや一族を操っていたのか、具体的な記録が残された資料は一切残されていない。

この謎は、歴史学者達を長年悩ませると同時に、その心を鷲掴みにしている。


・死と復活

魔族の記録では淫魔王マユは名もなき神の祝福により死より復活したとされている。

この復活と生前の偉業から、淫魔王マユは歴代魔王を超える精神的支柱として、魔族広くから信仰を集めている。

一方で、竜神教学会の通説では名もなき神の存在は創作であり、淫魔王の死と復活も、勇者を篭絡するために巧妙に仕組まれた陰謀であるとされている。

淫魔王マユの死と復活については依然として不明な点が多く、歴史上のミステリーになっている。


・評価

人間のみが持っていた竜神の血を魔族にも広めさせたことで、人間に傾いていた戦力バランスが安定し、戦争終結から現在まで続く無戦争時代のきっかけとなった。

そのため、淫魔王マユが歴史に現れなかった場合、魔族は絶滅し、その過程で人間にもより多くの犠牲が発生していただろうと考えられており、魔族を救った英雄であるとされている。

また、魔族が絶滅した場合、世界の循環機構が機能不全を起こし世界が壊死すると提唱しているアルコロジリアル理論学派からは、世界を救ったとも評価されている。

性技により勇者を堕天させたという事実から、生前時からポルノの題材とされることが多く、現代においても彼女を題材としたキャラクターが複数のポルノに出演している。

同好誌の祭典においても一ジャンルを築いていることから、祭典の開催場所名を冠したアリュアケの魔王とも呼ばれ、ポルノ研究家からは人魔双方のポルノ文化に歴史上最大の影響を与えた人物であると評価されている。


・異説

魔王アベル死去後、淫魔王マユは独身で過ごすことから、実は二人の間には真実の愛があったのではないかとの説が提唱されている。

魔王カヴァデスでの行った異界からの召喚魔法は再現不可能であり理論上も不可能であることから、淫魔王マユを召喚したのは、世界の壊死を危惧した竜神の妻であり、名もなき神の正体も同じであるという説がアルコロジリアル理論学派から提唱されている。

アルコロジリアル理論学派の影響を強く受けた文学者ニャツメンは、竜神の妻が淫魔王マユを召喚の対象とした理由を、淫魔王マユが家族へのあこがれを強く持っており、同じく幼き日より家族と引き離され家族へのあこがれを持っていた勇者アベルとの相性がよかったからだという説を自身の小説で発表している。

この小説では、淫魔王マユが本来の家族との関係を壊した理由が引き篭もりとネットゲームへの依存であり、死亡した理由もガチャの課金を急ぐあまり、自転車を急いで走らせ電信柱にぶつかって亡くなるという理由になっているため多くの批判があり、学界でもまったく取り上げられていないが、双方が家族へのあこがれを持っていたというシチュエーションは創作活動などでは人気の設定となっている。

実は淫魔王マユはただのスライムであり、淫乱でも奸智謀略に長けているわけでもなく、魔王アベルとの関係も偶然生まれたものであり、世間で言われていることの多くは風評被害であると本人自身が訴えていたと言われている。(出典がありません、出典を追加してください)


・淫魔王について語るスレッド

12037人目の娘 

淫魔王の新刊まだー?


12038人目の娘 

>>12037

おじいちゃん毎月出てるでしょ


12039人目の娘

最近人気のアイドルグループMZG152だけど、うちの近くの竜神教の神父さんが淫魔王マユの子孫だから絶対に円盤買うなって煩いんだけど、それって本当なん?


12040人目の娘 

>>12039

本当かどうかは分からないが十分にあり得る話

というのも、淫魔王マユの娘は152人、そして孫の時点で1000人を軽く超えているらしいので、魔族に広く淫魔王マユの血が広がっているというのが実態

そして、人間と魔族の間で争いが無くなって以後、俺達人間の間にも徐々に魔族の血が入ってきたので、その中に淫魔王の血が入っていてもおかしくない


12041人目の娘

凄いなそれw

気が付いたら人間全員淫魔王マユの子孫になっていたりしてww


12042人目の娘

【竜神国厚生省少子化白書】

竜神国の少子化は依然進行。

ただし、魔族と人間の夫婦のみ非常に高い出生率を維持。

魔王国の、婚姻率及び出生率は順調。


【合同保険医療学会】

淫魔王マユを肯定的に捉えている魔族文化の影響で魔族の女性が男性に対して積極的で出生率や婚姻率が高いと発表。


12043人目の娘

>>女性が男性に対して積極的

ちょっと魔界に移住してくる


12044人目の娘

これ普通にヤバいな。

混血するから俺達人間が滅びるわけじゃないけど、淫魔王マユに世界を乗っ取られたに等しいんじゃ。


12045人目の娘

淫魔王マユって奴が全部悪いんだ


12046人目の娘

しまった、これも淫魔王マユの罠か!


インタネッツサイト 世界辞書より抜粋

これにて終わりです。

短い間ですがおつき合いいただき、本当にありがとうございました。

いつもとは違い主人公がロリじゃなかったり、パートナー女の子じゃなかったりして誰からも見てもらえないかもしれないとの不安もありましたが、ブックマークや評価していただいた方もいて、とてもありがたかったです。


二人暮らし時期の色々な甘酸っぱい?エピソードや、イヨとの心温まる親子のエピソード、勇者アベル君闇堕ち後の戦い、イッツさんとアベル君の国盗物語、ネスとの決着、結婚式後の淫魔王マユの悪名()を世界に轟かせる数々のエピソード、などなど書きたいところがいっぱいありましたが、それらを完成させると10万文字を超えてしまい時間もかかるので、今の私の状況で完成させられるところで取りまとめ、一旦完成としました。

残りの部分は外伝や、その後の真の完成版として出すことがあるかもしれませんが、忘れたころになるかと思います。

ではそれではまた会える日まで。


【設定集】

・マユ

見た目は全体的に青く半透明の少女型スライム。

容姿はお節介焼きで優しそうなお姉さんといった感じ。

見た目年齢は十代半ばの高校生ぐらい。

スタイルは抜群、特に胸が大きい。

髪型はロングウェーブだったりロングストレートだったりショートボブだったり、気分によって変わっている。

よく見ると、お腹のあたりに核のようなものがあり、重要な役割を負った器官になっている。


レベルはRPGで最初の街の周辺を十分安全に回れる程度。

実は魔力があるが魔法を覚えていないので使えない、覚えようとしても知能的にも使えないかも。

ただし特殊能力として、酸の発生、体の変化、分身があり、体の変化と分身はアベルとの夫婦生活(意味深)において大活躍している。


神から与えられたギフトが一つあるが、魔族語翻訳なので本人もその後の歴史家も誰も気が付いていない。


・アベル

女の子のような見た目の大人しそうな少年。

同世代と比べて背が低く、本人もそれを気にしている。

素質は歴代勇者一と言われていたが、子供イヨを守ると決意した後は、実力も歴代一位と呼ばれるほどのものになっている。

レベルはRPGで裏ボスを安全に撃破できる水準。

なのに、夫婦生活(意味ry)では、マユに勝てた試しがない。


・イヨ

物語終了時点で、戦闘力はアベルに急速に追いついており、政務能力もイッツの元でメキメキと頭角を現している。

ただし、本人は隠しているつもりだが、極度のファザコンでありマザコン。

箱入り娘で世間知らずだったり、母親譲りの天然な一面もある。

未だに将来はパパと結婚すると言っていたり、イッツへの誕生日プレゼントに善意で育毛剤を送ったりするなどしているので、両親はその将来に不安を感じていたりする。


・イッツ

見た目中間管理職の頭頂部が薄いおじさん。

こんな見た目だが政務能力は超優秀であり、人格者でもある。

魔法のエキスパートで、特にデバフ効果魔法と結界魔法にも長けており、アベルが魔族入りするまで、勇者侵攻をあの手この手で遅延させたていた防衛戦の立役者。

アベルがイヨと共に魔界に現れた時、真っ先に受け入れることを決めた人物であり、クーデターにも真っ先に賛同しアベルを支えた人物。

家族は妻と娘がいる。

なおローンはまだ10年残っている。

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